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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
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 昨日は歯医者さんに行って、その帰りに花見めいたことをしてきました。
 仙台の桜の名所である「榴岡公園」と「大町西公園」は平日の真昼間にもかかわらず大勢の人たちでにぎわっていました。開花状況としては満開~散り始めと言ったところであり、昨晩から強めの雨がず~っと降っているので、きっとこれにより思い切り花も散ってしまうことでしょう。咲き誇る花は散るからこそに美しいなんて歌が昔ありましたが、私はギリギリ間に合ったのかな。
 ただ、そのような喧噪のなかで酒を飲む気にはなれないし、そもそも花を見てそんなに騒ぎ立てる気持ちも起らず、一応写真を撮ってみたもののあんまりパッとせず……これはどうしたものかと少々悩んだ挙句、こんなことを思いつきました。
 「桜の名所で写真を撮るのはみんなやっているんだから、私は私の花見写真を撮ろう」
 そう言って早々に榴岡公園を退散。隣の榴岡天満宮を皮切りに市街西部にある櫻岡大神宮を目指しつつ道中で見かけた神社仏閣その他何でもいいからキレイっぽい場所で写真を撮りながら歩いて行こう! ということにしたのでした。
 一応SNSでも公開したんですが、その時につけたハッシュタグがタイトルにもある #仙台花見2024というやつです。X(旧Twitter)で検索していただければわかると思いますが、こんなハッシュタグをつけて投稿しているのは私しかいません。どちらかというとラヴィットの視聴者プレゼントで付けるキーワードみたいな感じです。反響はきわめて薄かったです。
 それでよかった、と思います。このブログでも何度も言っているようにSNSはつながりたい人とつながるためのツールであって10万いいねを目指してアレコレ腐心するような価値はありません。反響があるとかないとかじゃなくて、私はSNSをアリバイとして、自分の感性を世間に発信した。そのこと自体が何よりも緊要なのです。
 1枚目の写真は新寺地区にある正楽寺の境内で撮影したものです。あんまりフォトジェニックではありませんが、「写真展とかでありそうな写真」を目指して撮影したものです。割とよくまとまっている気がします。私はこの写真が好きです。
 次に、わずかながらSNSで反響があったものを転載します。
 


 榴岡にある真宗大谷派「徳泉寺」の境内です。2種類の桜の花が境内を彩っていました。写真を撮っている人も少しいましたが、椅子に腰かけて静かにたたずむ女性の姿もありました。桜の名所というほど世俗にまみれていない空間です。枝垂桜の方は散り始めで、風が吹くと花びらが境内いっぱいに舞い、とても幻想的な風景でした。今こうして思い出を丁寧に振り返ってみると、フォトジェニックな写真を撮ることよりも、そういう体験をすることができたことが私にとっては大きな収穫だったかなあと確信しています。



 こちらは同じく榴岡にある「孝勝寺」の五重塔と釈迦堂です。最近は縦型のアングルで写真を撮ることは極力避けていたのですが、高さのある建物だから仕方がありません。もう一枚の釈迦堂は仙台市指定文化財にもなっている由緒ある建物です。元禄8年(1695)仙台藩四代藩主伊達綱村が生母・三沢初子の冥福を祈るために建てたもので、昨年全面解体&修復工事が完了し元禄時代のカラーリングで復活しました。特別に桜の名所というわけではありませんが、せっかく綺麗な花が咲いていたので一緒に撮ってみた次第です。
 もう一方の五重塔なんですが、ここで思ったのは、よく観光地の土産物屋にある掛け軸みたいな……特に外国人向けの、桜と五重塔と芸者がいっぺんに描かれているようなのを撮ってみようと思って撮りました。そのうえで五重塔の高さを出すためできるだけローアングルでカメラを構え、なおかつ花の綺麗さもちゃんと引き出す……その辺のさじ加減に頭を悩ませながら「まあ、こんなものかな」と納得した結果がコレです。まあまあ自分の気持ちは反映できたかな、という気がします。



 花見というか場所当てクイズみたいな写真ですが、これは一番町にある『仙台トラストタワー』という超高層ビルです。仙台で一番高いビルは他にありますが、仙台城址から定点観測写真を撮る時に目印にしているくらい立派なビルです。ウェスティンホテルとかが入っています。
 正直こんなの花見の名所でも何でもないと思うのですが、櫻岡大神宮まで移動する途中で「桜があり、なおかつ仙台ならではの写真が撮れる場所」という条件を満たしてしまったので仕方がありません。先ほどの五重塔で試した「高さを引き出すための写真」の練習を兼ねて撮影してみました。近くにいた人から「その力がいつか役に立つでしょう」と言ってくれれば嬉しかったのですが、そういうこともなかったのでサッサと次の場所へ移動します。



 そしてやってきた櫻岡大神宮……広く言えば大町西公園のエリアにあるのですが、その中にある『愛姫櫻(めごひめざくら)』です。ルーツは日本三大桜の一つで天然記念物にも指定されている福島県三春町 の「滝桜」で、平成18年12月18日に当地に移植された際、三春から仙台藩祖伊達政宗 公に嫁いだ正室愛姫 (めごひめ)にあやかり、このような名前がつけられました。私も愛姫様大好きなので(過去記事)こうして綺麗な花を咲かせているところが見られて、とっても幸せでした。もう喧噪にまみれた西公園の桜とか見る気がしないというか、いや見て楽しいとか綺麗だとは思うのですが、そういうエリアに近づく気もしなかったので、予定通り櫻岡大神宮に参拝して御朱印を拝受して帰りました。まもなく雨が降りそうな空模様だったし。



 神社仏閣と回ってきたのでキリスト教会と桜の写真も撮りました。うちの近所なんですけどね。これもテーマである「桜があり、なおかつ仙台ならではの写真が撮れる場所」という条件を満たしているのでオーケーです。

   *

 記事の締めくくりに、ここまで書いてきて改めて思ったことをまとめます。
 正直、もっとフォトジェニックな写真を撮る方はごまんといるでしょう。上等なカメラとかSNS受けする技術と感性を身につけた人なら1枚の写真で10万いいねを獲得することも朝飯前でしょう。私の写真がどうであったかといえば、SNS界隈では、まあそんなものかなという程度の内容です。



 ただ、今回撮影した写真はしっかり自分の気持ちを込めて……きちんとした意志を反映させた写真であるという自負があります。かつて私が「足跡」展でそう感じたように、必ず私の撮影した写真によさはあるはずだし、好いてくれる人もいると思います。何となくいいなと思って撮影した写真ではないから、消費されることなく自分の経験として次につながる写真が撮れたと思います。それに、とにかく私の写真にいいねをつけてくれた人がいたし。……本当に嬉しいです。
 写真も街歩きもSNSも。私の好きなことを続けながら日々を生きていきたいと思います。Salut !

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 すでにXでやったことをまたブログで使い回すというのも何だか申し訳ないのですが、ただ、せっかく自分でも気に入った写真が撮れたので、それをもとに今日の記事を何となくまとめられればいいかなと思って……そんな感じで書き出していきます。今日はそんなに重たい記事じゃないので、皆様も気安くお読みください。本来こういうものなので。私のブログって。

 まず1枚目は仙台駅地下東西自由通路で撮影したものです。特別な場所ではありません。日夜多くの人が仙台駅東口と西口、特に仙台市地下鉄の北改札に直結しているので、仙台駅東口から地下鉄に乗る人は良く利用しているでしょう。私も通勤時は必ずここを通ります。その一部、ちょっと鏡っぽくなった枠に写った毎度おなじみ非常口マーク……個人的には、もう私のパーソナルマークと言ってもいいんじゃないかってくらい馴染んでしまって、また気にかけてしまうのですが……それが、こんな感じで分裂して見えたんですね。
 こういう、鏡を使った「すこし・ふしぎ」な光景が、大好きなんです。あるいは鏡自体が好きだって言えばいいのかな。宮城県美術館の「アリスの庭」みたいに、見方や立ち位置によってくるくると見え方が変化することが面白くて、スマホカメラを構えながら一番面白いカットを探して撮影しました。無限に時間があるわけじゃないし、人々が行き交う往来であんまり時間をかけるのも申し訳ないので今回はこんな感じですが、まあ年に200回以上通る場所ですから、また面白い景色が見えれば写真に撮ればよろしい。今回はこんな感じです(リプライズ)。
 次はこちらの写真です。せーの、ドン!



 これもまた私の通勤ルート……特に家の近所にあるクリーニング屋(今は廃業)の看板猫です。店は廃業しても、いつも窓のところにいて往来を見守っている猫なんですが、同じ日の朝と夜に撮影したものです。まさか、夜も同じ場所にいるとは思っていなくて……そうですね、猫の瞳孔というのはこうして明るいところと暗いところでは変化するんです。それにしても、こうしてまん丸い瞳孔の猫は新鮮です。たいてい日中の往来にいる野良猫とか猫カフェの猫とかを撮影しているので、たいてい瞳孔が細いんですよね。じつに可愛い!
 「ネコランダム」というのは、私が大好きなペロンミさんの個展「ペロランダム」を転がして咄嗟に思いつきXに投稿した言葉です。
 アトランダム
 ペロランダム
 ネコランダム
 わざわざこうして並べたところでたいして意味はありませんし、ペロンミさんの作品との関連性は皆無なんですが、今度からXとかInstagramで猫の写真を投稿する時は全部ネコランダムとつけてやろうと思います。

 

 ここで私のブログの中にある最も古い猫の写真を引っ張り出してみます。2008年(当時26歳)の私が書いた記事で投稿したものです。私なんかにもよく懐いて、可愛くて可愛くてたまらない猫でした。そして、まあ結局、26歳の私も42歳の私も言っていることはあんまり変わらないですね。色々つらい目に遭ってこれが真理なんだと思って見つけたことは、もう何年も前に通過した場所だッッ! でも、まあ私が私に言うんだからいいか。そうやって過去の自分と向き合い、今の自分に引き寄せて取り込んでいく。それで一回り大きくなれるならいいでしょう。
 自分会議してみたいなあ。でも、マンガと同じオチになったら怖いから、しない方が良いのかな。……いや、別に私は過去を修正しようとしているわけじゃないんです。むしろドラえもんの「45年後……」みたいに、こんな感じの大人になっちゃったけど本質はあんまり変わらないよって言ってあげたいんです。何よりも「40過ぎていきなり仙台に来ちゃったんだぜ」と言いたいです。
 でも、それによって変な気を起こして、今の私が変わってしまったら嫌だなあ。うん、やっぱり過去には行きたくないです。つらい思いをしたのも私なら楽しい思いをしているのも私。時間はかかったけれど、こうして自分らしく生きられるようになった今の私は結構幸せです。
 そんな感じで今日も生きていきます。Salut!

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【ご報告】
2024.4.1よりテアトルアカデミープロダクション所属となりました✨
今回このような嬉しいご報告ができるのは
いつも応援してくださる皆様のお陰です。
本当にありがとうございます
これからも夢に向かって頑張るので
応援よろしくお願いします✊ Noa(おおみやのあ)さんのポスト|2024年4月6日

 毎日書くと決めたから、何かテーマを決めて短くてもいいから書こう! と自分を急き立てつつ「何について書こうか……」と思ったのですが、今日はこのことについて書きます。ええ、こないだ仙台BARTAKEで開催されたライブでお会いしたNoa(おおみやのあ)さんが所属アーティストとなったらしいのですね。
 「やはりそうだったか……」
 最初に感じたことは、そういうことでした。ブログにも書きましたが、やはり『華』があったんですよね。去年の夏に初めて見た時は、まだまだ「音楽が好きな女子中学生」というイメージだったのですが、先日のステージに立ったNoaさんは本格的なアーティスト然とした雰囲気がありました。覇気をまとったというと少々大げさですが、今回の報告を見て思ったのは「やはりそうだったか……」ということだったのです。
 それがめでたいことは言うまでもありません。これからはいよいよ本格的に会社も推していくのでしょう。もしかしたら色んなメディアに出演する機会も増えたりするかもしれません。リン・ミンメイがミス・マクロスに選ばれた後のように、遠い存在になってしまうかもしれません。いや別に私は元々プライベートな関係がないので初めから別な世界の人だと思うのですが……でもやっぱり、昨夏実際にライブを見る前から私のSNSを見てくれていたし、素直にNoaさんの歌が好きだし、多少は思い入れもあるので……。
 「気持ちを込めて、私にしか書けないお祝いコメントを」
 そう考えた時にキーワードになったのは「自分のことのように嬉しい」ということでした。自分の感情と丁寧に向き合い、一等的確に表現できる言葉がそれでした。そして以下のようなお祝いコメントを送信したのでした。
おめでとうございます。とっても良いと思います!
先日、節目のタイミングで開催されたライブでの演奏を会場で聴くことができたこともあって、まるで自分のことのように嬉しく感じております。
新年度は新たなステージで、ますます活躍されることを心から楽しみにしております。頑張ってください!
 「自分のことのように嬉しい」ことと「ライブでお会いできたのが嬉しかった」ことを盛り込み可能な限り一般的なお祝いコメントとしてまとめた文章がコレです。
 せっかくなので、それに対するNoaさんの返答も引用します。
ありがとうございます。:*
先日お会いできて本当に嬉しかったです
沢山活躍できるよう頑張ります
またお会いできる日を楽しみにしてます
 やはり会場に行けるなら行きたい。配信やSNSでつながるのもいいんですが、私は実際に会うことを何よりも大切にします。実際に会って気持ちを通わせて、それ以外の場面でもコミュニケーションを取るための手段がSNSの位置づけです。Noaさんと、さかいふうかさんとの交流を経て私なりの付き合い方が確立できそうです。

※ ライブの様子も何枚か写真に撮ったのですが、そういうものを安易にアップロードするのもどうかという気がするので、オフィシャルの写真を貼り付けておくことにします。後ほど、許可をもらってから写真を掲載できればしてみることにします。

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 本当はこのことは死ぬまで誰にも言わずにおこうと思ったのですが、今朝、自分の心の中にある「女性性」と生来肉体に具わっている「男性性」の和合を果たすためには、私が2月末に体験したことについて書かなければならないと思ったので、今日はそのことを書きたいと思います。
 
 個人的にはLGBT……例えば私が男性なので言いますが、男性同士が愛し合い抱き合うことは自然なことだと思います。私は男性よりも女性が好きに性的志向があるので自分とは違いますが、それは全く問題ないことだと思います。
ただ、それはお互いを尊重し理解し合う関係であることが前提です。相手の同意なく性的行為を迫るのは論外ですし、SNS上のメッセージのやり取りだけで肉体関係を持つというのも私の倫理観にはかなわないことです。
それにも関わらず、私は……。
はっきり申し上げます。
 私は今年の2月末に、人生で初めてSNS(mixi)で知り合った男性と連れ込みホテルに行き性行為を行いました。何度かメッセージのやり取りはしたものの相手がどんな人間であるのかわからず、一方では行けばどういうことになるのかわかっていながら行きました。同意の上の性行為であることは明白なんですが、とにかくそういうことをしてしまいました。
心の淋しさに耐え切れず、また肉体を通じて得られる自分ひとりでは決して知りえない「体験」を一生に一度でいいからする必要に駆られた、というのが私の言い分です。これまでもサドの小説から昨今の社会的な風潮まで、保守的な「男女関係」以外のものを全て罪悪または性的倒錯として矯正すべきものであるという認識に抗ってきた私ではありますが、
「果たして実際にやってみると、どのようなものなのか?」
それを知らなければこの先にはたどり着けないと思い、あえて衆道、ソドムの民に身を堕としてしまったのです。心からお互いを尊重し愛し合うのではなく、肉体的な快楽を求めて他人に身を任せるという大罪を犯してしまったのです。……
 その後、3月に入ってからはそんな自分の穢れをそそぐためにmixiを退会。自分の心のなかにある「女性性」を追求……たくさんのアートに出会うことで心が浄化され、「きれいな感情」として花開いたのですが……今朝になってそこからさらに気持ちが進み、
 「あまり無理に自分の心を変える必要も無いんじゃないか」
 そういう穏やかさで心が満たされました。
 これからは、私の女性らしさを「可愛い」と言ってくれた人たちのためにも、もっと「きれいな感情」を磨いて……いつもそういう気持ちで生きられるようにしなくちゃいけないな、と。そう思いました。



 私は自分のことを可愛いと思います。可愛いものが大好きで、可愛いものや綺麗なものを追い求めて生きていたいと思います。それを他人が見てどう思うかは関係ありません。私は私の美の世界を確立させればいいのです。そのあたりの考え方は森茉莉さんの本を読んだ影響が強いのかな。
 男性でも女性でも、どっちでもよくない?
 私は私。
 そういうことなんです。

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 花見をしてきました。
 朝イチで歯医者さんに行って、そのあとヨドバシカメラのトイレでスカートに履き替えて……久々に仙台城址に行った後、仙台市内の桜の名所として有名な「大町西公園」に行ったりして、最後は「錦町公園」へ。場所(と種類かな)によって花が咲き誇っていたり「まだちょっと早いかな?」という感じだったり、その点はまちまちでしたが、いずれにしても花見というか花見にかこつけた宴会なのか、大いに盛り上がっていました。
 私が行ったのは平日の日中帯だから子連れなど平和なものでしたが、夜になるといっそうエキサイティングになるでしょう。わかります。昔、会社の人たちと花見をしていた時の私もそうでしたから。
 あと、あんまり花見とは関係ないのですが、昨日はウェディング的な衣装に身を包んだ花嫁と花婿が記念写真を撮るシーンが見受けられました。1組だけなら別に気にならないのですが、同じ日に別な場所で2組以上のカップルを見ると「今日は何か特別な日なのかな」と考えてしまいます。まあ私は「ハイお幸せに~」と言ってクールに去るぜですが。満島ひかりとスピードワゴンが混ざってる。


 これは大町西公園の方なんですが、とにかく模擬店がぎっしりと立ち並び、飲食には事欠かない雰囲気でした。ただこの日は持参した弁当を使ったので、そういったお店には目をくれるけど手を出さず……反対に錦町公園ではそういった模擬店の類はなく、小さい子どもとかインバウンドの人とかが適度に垂れ下がった桜と一緒に写真を撮っていました。私もやってみようと思ったのですが、やはり人がたくさんいる中では自撮りのセッティングも難しく、背景に桜と思しきものが写り込んだアリバイ写真みたいなものを撮るのが精一杯でした。まあよろしい。
 それに加えて先述したようにウェディング的な人を見て我が身の淋しさを思い心が切なくなりながら公園内を歩いていると、長椅子に緋毛氈を敷いた場所があることに気づき、近づいてみました。そうすると……



 そう、野点(のだて)が催されていたのです。
 こういう体験は昨秋、大崎市岩出山にある『有備館』でやったことがあります。いわゆる茶席というのは初めての体験だったのですが、それほど気負わず気軽にお茶を楽しめばよろしいということだったので、今回も気軽に参加。懐紙に載った茶菓子を受け取り、その後で抹茶を馳走になり……フッと顔を上げると桜の花と戯れる人々……。

 

 武将風雲録は(初級難易度設定とはいえ)何度もクリアしたタイトルで、日本の3分の2くらいを手中に収めた後はひたすら茶会を開いて教養人気分を味わっていたのですが、その時に流れるBGMがこれでした。乱世の世にあって常に戦いに明け暮れていた武将たちも、一時の安らぎを求めて茶の湯に熱を上げたのかもしれない……私は生死にかかわる戦いに直面しているわけではないけれど、フッと気持ちを緩む心地よさを味わうことができたのでした。


 そんな感じで「花より団子」と言って花見にかこつけた飲食を楽しんでいた時期は終わり、今は花鳥風月の『花』の領域に一歩踏み込むことができたのかもしれません。それが自然な心の流れなら、私は受け入れようと思います。良い体験でした。

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Xの休止期間中は卒展とか美術展とか仙台市内で開催されたイベントに時速100キロの勢いで行きましたが「ちゃんと感想を伝える」ことが私の役目だと確信しました。私が何か創ることが出来なくても、それを見て感じたことを創り手の方に伝えて喜んでもらえた…そういう体験をたくさんしてきたので。
対面で直接伝えられるならそれが一等良いのですが、それが出来なければ手紙を送るのも良いでしょう。「とにかく私はそう感じた」それを発信することが私の役目というか、私に唯一出来ることだと思うので…今年度もたくさん良いと思うものと出会いたいです。さ、今日も頑張ろう。
2024年4月3日のポスト
 今日は二十四節気の「清明」。清明といえば陰陽師ですが、二十四節気の清明はこんな感じの意味合いです。
清明(せいめい)とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
暦生活
 仙台も最近開花宣言が発表され、桜の名所である西公園や榴岡公園では祭りムード爆発の模様です。まあ私のオフィスの繁忙期と完全に重複するので、なかなか花よ蝶よと浮かれることはできないのですが、それでも雰囲気があるのはよろしい。今日は休みで歯医者さんに行くため街に繰り出す予定がありますし、ちょっぴりでもその雰囲気を味わえればと思っております。
 さて今日のテーマは「メンション」。SNSに慣れ親しんだ皆様であれば「え? メンションがどうしたの?」と首をかしげるかもしれませんが、私は全くその言葉になじみがなく……人生で初めてInstagramから「(ユーザーが)コメントであなたをメンションしました」という通知が出てきて、ビックリしてしまったのですね。メンションって何? と。
 何だかわからないけれどドキドキが止まらなくて、一晩経って朝になってようやく決意のInstagram起動。メンションの意味を知り……勇気を出してコメントして良かったと……冒頭Xで投稿したような自分の思想を再確認したのでした。

 私がInstagramを開設したのは、分科会の尾身会長がInstagramを始めたと報道されたころです。別に自分がやる必要性を感じなかったのでしれっとしていたのですが、当時EXITのりんたろー。サンと対談するなど「世代間交流」の大切さを感じていた(ように私は察しました)尾身会長が始めたのなら「私もやってみようか」と思って開設……とはいえ尾身会長もそんなに積極的に投稿するわけではなく、私も基本的にテキストで発信するタイプの人間なのでTwitter(現:X)ほど積極的に投稿するわけでもなく……たまに思い出してポツポツ投稿する程度のものでした。2~3か月に1度「いいね」が付けば嬉しいな、って感じです。
 そんな停滞したムードが動き出したのは、冒頭で引用したように、卒展とか美術展とかに時速100キロの勢いで通い始めてからでしょうね。このブログではその辺のことを詳しく書いているので、よりピンポイントな話をすると、東北生活文化大学の「足跡」展が切っ掛けでした。作品名と一緒にInstagramのアカウントがQRコードで公開されていて、「私だってアカウント持ってるんだから、フォローして見ようかしら」と思い気軽にフォローし始めたのが直接的なきっかけだったのです。
 そのあとは写真展に出展していた専門学校の学生さんに、胎に刺さったリボン展を切っ掛けに知った「さかいふうか」さん、「トキワ」さん、「かんの」さん……。
 一昨年の三人展で好きになった「門眞妙」さん「ペロンミ」さん「ユ、六萠」さんはXでフォローしていますが、今年の三人展で好きになった御三方はInstagramでフォローしています。特に「さかいふうか」さんは、個展にお伺いして直接気持ちをお伝えさせていただいた後にもInstagram上でコメントのやり取りをさせてもらっています。
 メンションというのも、さかいふうかさんからの発信でした。森敏美さんの個展『とっ替ゑ、ひっ替ゑ、すり替ゑ展』に関する投稿に対して、「観てきましたよ」という主旨のコメントを投稿したところ、とっても温かいリプライを頂いたのです。それをメンションという形で発信してくれて……それがとっても嬉しくて……。

 やっぱりSNSでコメントを投稿する時は緊張します。特に、大好きな人にコメントをする時は、物凄く緊張します。さかいふうかさんへのコメントも、いったん下書きしてよ~く考えて、丁寧にただし気持ちを込めて「いけっ……!」とつぶやき送信ボタンをタップ。その直後に書いたのが、冒頭に引用したXの投稿です。
 さかいふうかさんへのコメントだけではなく、先日のライブで初めて知り好きになった秋田弁シンガー「みかえる」さんのyoutube動画に投稿した時も、みかえるさんからコメントを頂き……また上記の投稿も読んでいただけたみたいで……。
 うん、やはりXもInstagramも、コミュニケーションツールとして必要なものです。ただしSNS上でむやみやたらに「新しい出会い」や「情報」を求めて彷徨うのではなく、あくまで特定の人とつながる連絡手段として、ゆるやかに利用していきたいと思います。あくまで私が生きているのは仙台という街であり、デジタルな世界ではないのです。残念ながら、私はメタバースの世界に生きるには早く生まれ過ぎたのです……だから今はまだ……でも、いつか……きっと……。

 希望は捨てません。でも今の私は仙台と、この街で出会えた人たちのことを大切にしたい。そういうことです。

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 おはようございます。
 今日は東北大と東北学院大の入学式ですね。仙台市地下鉄の構内アナウンスで「この日は混雑すると思うので気を付けて」と流れていたのを聞いて知ったのですが、まさに「こりゃめでたい」ですね(仙台市博物館も再開館しました)。私は私で今年は社会人になって20周年。家庭も役職もないけど、私は今日も元気です。

 今日の1枚は、先日BOOTHで注文した東北大学学友会美術部の作品集『307のドア』です。こないだ後期展で見た作品も収録されていました。……ということを書き出して、過去の記事を参照しようとして検索したら「改めて書く予定です」といって書いていないことに気づいたので、今日この機会に書きます。ちなみに今BOOTHを見たらダウンロード版しか販売していなかったので、すぐ検索してすぐ注文したのは良かったかな。でもダウンロード版なら全世界どこの人でも瞬時に作品を眺めることができるからいいですよね。個人的には紙媒体の方が好きなんですが。……



 とにかく美術展と名がつけば何でも行ってみている最近の私ですが、これも随分と楽しませていただきました。その時のことを、観覧直後に書いたノートをもとにまとめてみます。
 美術展といっても描き手の数だけ種類があり、写実的なものからアニメチックで可愛いものまで……そういうわけで結構気軽に入って、作品に親しむことができました。
 


 特に素敵だなと思ったのがこちら「しろ」さんの作品でした。今年で卒業し県外にて新生活を始められるとのことで、仙台市内の風景を地図と一緒にたくさん展示していました。私の知っている場所もあり、知らない場所もありましたが、6年いたしろさんに対して私は2年ですからね。これを参考に、私なりにもっとこの街を好きになれたらいいなと思います。
 本当はもっとたくさん写真を載せて紹介したいところですが、容量もきわどいところですからね。もしかしたら追記するかもしれませんが、とりあえず今日はこんなところで。

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 昨日の記事で「アイドルオタクは……」という話をしたのですが、全く予想していなかったタイミングでそういう人種と呉越同舟してしまったので、今日はそんな話をしてみます。
このイベントは「中学生シンガーソングライター」のNoaさんが出演されるとのことで行ってきたものです。
 私のSNSにいいねをつけてくれたことで名前を知り、昨夏、勾当台公園の地元の音楽フェスで歌を聴いたところ「これはいいね」と直感しファンになったのですが、ライブで聴くのはそれ以来となります。
 久々に見たNoaさんは「華」がありました。昨夏はストリート的なイベントということもあり割と普通の女子中学生(ただし歌とギターの演奏は上等)な印象だったのですが、雰囲気があって……この日は私もちょっと可愛い格好をして行ったので純粋にその可愛らしさに惹かれました。
 今回は3曲を披露。うち1曲は「中学生シンガーソングライター」の名に違わずオリジナルソングを演奏してくれました。いやはや、実に優しい……まだタイトルも決まっていないそうですが……素敵な歌でした。
 出演後、チェキ撮影会があったので中座し一緒に写真を撮ってもらって……少しだけ対面でお話しさせていただきました。何で少しだけかというと緊張してうまく話せなかったからです。ましてや女の子の格好をしてきているし……。
 それでもSNS上でのお付き合いがあるので正直に佐藤非常口の名前を出して久しぶりにライブに来られて嬉しいですということをお伝えしました。Noaさんもそんな私に会えて嬉しいと仰ってくれて……またライブに来ます! と約束してチェキを抱きしめながら客席に戻ったのでした。

 そんなわけで私のミッションはすべて完了、長居は無用と立ち去っても良かったのですが、せっかく知らない人たちがたくさん集まった場なのだから、最後まで聞いていこうと思い初めてづくしで楽しみました。
 そして、その内容たるや大晦日の歌番組の如く老若男女全ジャンル対応昭和歌謡から令和アイドルまで登場、イケメンボーカルグループ「FRIDAY TRIP」に大人の女性がウットリし、ガチ中のガチアイドルの登場で例のアイドルオタクが蜂起、人が人であることをやめた獣たちには一瞥もくれず、私は私で手拍子とかを一生懸命あわせて盛り上げました。以下、私の感想に「いいね」をしてくれた出演アーティストのことを簡単に紹介します。

 秋田弁シンガー「みかえる」さん:ちょっとモダンな和服で登場したみかえるさんは昭和歌謡を秋田弁でアレンジした楽曲を披露してくれました。『赤いスイートピー』『木綿のハンカチーフ』『愛の賛歌』いずれも名曲ですが、それが秋田弁でハードアレンジされて可笑しいやら心地よいやら。アレですね、朝倉さやさんみたいなもんですね。ただ、みかえるさんは人生のベテランですから、そういったナチュラルさが感じられるのが良かったです。

 歌うの大好き17歳!「こころ」さん:披露してくれたのは「366日」と「tomorrow」でした。それ自体はメジャーな楽曲で、オケ曲に合わせて歌ったのですが、印象的だったのは2曲目のTOMORROWですね。1番のAメロのところでハミングになっちゃって、「飛んだ? 歌詞飛んだ?」と内心ザワザワしてしまいました。でも可愛いし思い切りのいい歌声も気持ち良かったです。もう一度、改めて聞いてみたいアーティストです。

 ガチ中のガチアイドル「さやか」さん:これはね、これはもう……まず衣装がスゴイ! なんか、マンガみたいな超絶可愛い衣装に身を包んで、ステージを所狭しと駆け回り観客に手拍子やらコール&レスポンスやらを次々と要求。初めて見たアイドルだし私は女の子の格好をしてきているのですべてに応えることはできませんでしたが(大体すでにアイドルオタクどもに嫌気がさして、そんな気分じゃなかった)、せっかく会場にいるのだから少しでも雰囲気を盛り上げたい! と思い一生懸命手拍子で応援しました。むしろ時間が経った今、じわじわ好きになっています。

 そんなわけで、次につながる素敵なイベントでした。Noaさんが大好きなのは既に確定事項なのですが、今回新たに好きなアーティストが増えました。こっそりSNSもフォローして、引き続き経過観察をしていきたいと思います。そのことを忘れないようにするために今日は記事として書きました。良いと思います!

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(この記事は2024年3月31日に書いたものです)

 本来であればお出かけしたいところなんですが、午前中は注文した荷物を受け取らなければならないので待機していて「わんだふるぷりきゅあ」「シューイチ」から「ニノさん」に至ってもまだ出かけられず、2杯目のコーヒーを飲みながら「せっかく時間があるんだし何か書こうかな」と思って書き始めようとしているところです。

 前回「好きの感情はパーソナル」というタイトルで記事を書きました。そこで「その音楽にどういう切っ掛けで出会ったか……その時の自分の状況や現在までのストーリィ……つまり『思い出』が加わることで好きの感情が強くなるものだ」ということを主張。それゆえ好きという感情はきわめてパーソナルなものである……という話をしたのですが、今日は私と私以外の人たちの話をします。



 私も仙台市民ですから、ペデストリアンデッキで路上ライブをしているひととか勾当台公園で開催される音楽イベントで歌っている人とかそのステージに至る道で一生懸命ビラ配りをしている子とかを見て関心を持つことがあります。そしてギアが入ればライブに行ったりすることもあります。そういうわけで去年初めてライブハウスに行き、地下アイドルの追っかけの真似事みたいなこともしてみたのでした。何事も体験してみてわかることがありますからね。
 ただ、その時と今とで少し変わってきたことがあります。
 「他の人と同じやり方じゃ、私はついていけない」
 そういうことに気づいてしまったのです。他の人とはどういう人か。
 つまりアイドルオタクの人たちですよ。どのアーティストの会場にも数名以上、そういう人がいるんです。毎回毎回チェキとか何とかを買い、頼まれもしない差し入れをして、一眼レフで写真を撮りまくる人たちのことですよ。
 それでも、特にアイドルのライブについてですが、光る棒をもって狐憑きのように踊り狂う人の気持ちはわかりますよ。手拍子とかコール&レスポンスとか、雰囲気を盛り上げるための努力ならそれも良いでしょう。SNSで自分の食事風景に推しの子の写真を添えて撮影するのもわかります。そしてグッズを一生懸命買ったり直接送金(投げ銭?)するのもひとつの愛情表現なのでしょう。
 ただよ、ただだ!(新日本プロレス真壁刀義選手ふうに)
 私はひとりのファンなのであって、別にパトロンではないのです。一生懸命にお金を使うのがファンの愛情表現なのかもしれませんが、私はそういうの無理です。だったら私はファン辞めます。私はファンじゃなくていいです。
 そう言って色々なものから離れ、気持ちを整えて、また戻ってきた次第です。
 他の人がどうであれ、私は私で仙台で活動している人たちを応援したい。私はパトロンじゃないから、あんまりたくさんお金を使うことはしませんが、私はその人の表現を気に入ったら、その感情をSNSやお金や物品ではなく言葉にして伝えます。
 金を使って悦に入るなら結構。SNSで推しの子と一緒に食事する風景を写真に撮って投稿するのもよろしい。私はまず自分の気持ちを大切にし、その気持ちを上手に言葉にして伝えられるように努力をします。
 「自分はこのひとの、何が好きなのか」
 声? 歌詞? 曲調? 
 「それを聞いた時、自分の感情はどんなふうに動いたのか」
 元気になる? 想像力? 心が落ち着く?
 そのうえで、その感情を忘れないようにするために必要最小限の物品を購入します。それがチェキであるのかポストカードであるのか。ともかくお守りのように、形に残るものをひとつだけでいいから手にして帰ります。
 
 それが、先日の「アベココア」さんのライブでした。元々路上ライブで好きになって、そのあと何度かライブに行きましたが、いるんですよね親衛隊気取りで頼まれもしない差し入れをしたり毎回毎回チェキを買って「俺たちはまだ高校生の頃から応援してるからね~」などと仰る向きが。
 まあ、素晴らしいことだと思いますよ。
 でも私だって好きなんです。
 そういう気持ちを大事にしたいと思って振り切ったら、またちゃんとライブに行って、素直に音楽を聴き、そういう気持ちを伝えることができるようになりました。
 
 それはまず服装から振り切ったおかげだと思うんですけどね。こうして自分の心のままに生きられるようになったから、他の人がどうであれ、自分なりの大好きを表現することができるようになったのです。

 「好きの感情はパーソナル」
 そういう気持ちで私自身の感情を認め、他の人たちの感情も認められるようになりたい。認められるというか、他の人たちのことを気にすることなく自分の大好きを伝えたい人に伝えたい。そう思ったのでした。

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 今月の序盤は、2月に体験した出来事の振り返り特集がメインでしたね。現実問題としてどうだったかというと、月初めからひどい風をひき、休みの日もほぼ終日在宅療養ということが多くて、上旬はほとんど活動できなかったようです。



 その代わり、中旬になると、とっても素敵な出来事がありました。ええ、「さかいふうか」さんの個展を観に行き、実際にお会いして、これまでの感情を全部お伝えすることができた。そういうことです。

総力特集|さかいふうか個展「神様のいないせかい」


 あとは、東北学院大学の写真展。これもなかなか楽しかったです。


 さらに、私の作品が仙台アーティストランプレイス(SARP)に飾られるという前代未聞の椿事が出来しました。最終日にまた行ったら、私も含め多くの人々による絵が増えていて、いっそう賑やかになっていました。満足です。


 アンディ・ウォーホルの絵も見られたし……


 卒展以来となりますが、トキワさんの絵も観られたし……

 うん、今月もアート体験をたくさんすることができました。満足です。
 来月からは新年度。弊社は新年度が繁忙期であり今から戦々恐々としているところですが、これだけ素敵な体験ができたのだから、きっと私は大丈夫です。特に、さかいふうかさんとの出会い……私も自分の軸を大切にして、乗り切っていかなくちゃね……一時的な高揚感ではなく、ずっと心の中で生き続ける思想的なものをもらっちゃったので……この繁忙期を乗り切って、再び会えることを信じ、生きていきたいと思います。
 そんな感じで、今日は街中に繰り出し夜はライブを見て……明日から頑張ります!!! Salut!

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盛岡に住んでいた時よりも、むしろ青森とか仙台とか、よそに住むようになってから読むようになりました。地域のイベントとか催し物とかが丁寧に書かれていて…特にこの日は、このイベントを起点に街歩きを始めて、10倍盛岡を楽しむことができました。廃刊はとても残念ですが、ありがとうございました。
今日の私のポストより
 あまりタイムリーなことと関係なく進めている当ブログですが、ほかならぬ盛岡タイムスさんが今日で廃刊になってしまうので、ちゃんと触れておきます。先にX(旧Twitter)で触れちゃったんですけどね。

 盛岡タイムスは10年以上前に帰天した祖父が愛読していたのが最初の記憶です。当時祖父母の家では岩手日報を定期購読していたのですが、それとは別に祖父が定期購読していたようです(当時はコンビニとか、近くでスタンド売りしているような場所はなかったし)。
 実際に自分で積極的に読むようになったのは、青森で仕事をするようになってからかなあ。松本清張が「地方紙を買う女」というタイトルの小説を書いていたことを知って、実際にそれを読んだことはないけど私もそうしてみようと思って(当時はまだ今ほど女ではありませんでしたが)、時々盛岡に帰ってきた時に買っていました。

 

 ハイライトは、何と言ってもこの時のイベントでしょうね。「とりあえず3日連休があったから盛岡に帰ってきたけどどこで何があるか全然わからないどうしよう」って感じの時に面白そうなイベントを見つけ、行ってみたら色々と楽しかった。さらにここを起点に散々街歩きをして盛岡という街の変遷を体験的に知った。貴重な体験のきっかけでした。

その1
その2

 既に盛岡市民ではない私がどうこう言えた義理ではありませんが、この日の新聞は仙台に持ち帰り今も手元にあります。これからもきっと保存し続けることでしょう。切り取らず、すべての紙面をちゃんとそのままの形で。

 盛岡タイムスさん、ありがとうございました。Salut !

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 15年ぶりに歯医者さんに通っています。それよりも前に治療した奥歯(銀歯)が土台から朽ち果てて崩落したからです。舌で触って何となく溝が深くなっているな、とは感じていましたが、とうとうこうなってしまいましたか……。
 最初は家の近くの歯医者さんを予約しようとしたら27日以降と言われ、ダメもとで市内中心部なおかつ職場からも近い歯医者さんに電話したら「明日でもいいですよ」と言われ治療開始。最初は初診の日に型取りをするつもりだったようですが、私の口腔内の状況があまりにも悪すぎたため、それを延期……3回目にしてようやく銀歯を詰めて、とりあえず最初の目的は果たしたのですが、今度は歯石除去など歯周病治療のために通うことになりました。第2章スタートです。
 口腔内がどれほど悪いかっていうのを一言で言うと「健康な歯が一本もない」ということです。さしあたって削らなければならないような虫歯はないけど、いわゆる歯周病にやられまくっていたんですね。もともと私は歯並びが良くない上に『過剰歯』つまり歯が1本多いんですね。だから歯磨きは丁寧にやっているつもりでももいきわたらず、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットに歯石がたまり……そこから細菌が繁殖して……やがて死に至る病に罹っていたのです。
 もはや手遅れなのか。私はもう死ぬしかないのか。そう思うと泣きたくなりましたが、ただ、まだ打つ手はあると判断しました。コストもかかるし血も流すことになるでしょうが、まだ十分に自分の歯が残っているのだから、それならあがいてみるべきでしょう。
 まずは私自身の力では除去できない歯石を削り取ってもらいます。それと同時に電動歯ブラシを買って日々のケアも抜本的に見直します。今までメンタルケアにかまけて肉体の方に散々ツケがたまっていることでしょう。年齢とともにどんどん影響が出てくることでしょうから、そういった部分に気を遣いながら生きていきたいと思います。

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シモンドール(佐々木美術館&人形館蔵)

 秋保の杜佐々木美術館&人形館で開催中の企画展『辰展』を見てきました。

 辰展|秋保の杜 佐々木美術館&人形館 公式ホームページ
 
 今は車を持っていないので気軽に行くことができないんですが、先日胎に刺さったリボン展で好きになったトキワさんが出展していることを知ったので、ぜひとも行くしかない! と発起。加えて、私が初めて佐々木美術館に行った時からずっと好きな画家『川村千紘』さんをはじめ、結構好きな方がいたので、繁忙期が始まる前に行っておこうと思い地下鉄と在来線とバスを駆使して行ってきた次第です。オートバイは昨日の雪が溶け残っている恐れがあるのと、私の女性性を覚醒させてくれた人だから特別に可愛い格好で行きたいので、もう少し延期します。


 企画展「辰展」は人形館の2階で開催されていたのですが、最初は美術館の常設展を見ました。館長の佐々木正芳さんと奥様のあゆみさん(故人)の作品が展示されています。

 

 そういった絵のひとつひとつに私が解説を加えるのは余りにもおこがましいので書きませんが、「おや!」と思ったのがこのブースですね。これは別に体験コーナーというわけではなくて、館長が冬の間に手掛けた作品がいまだ完成しないためこの場所で制作しているのだそうです。そういうわけなので決して見せるためにこのような場所を作っているわけではないのでしょうが、このような場所で私が大好きなアート作品は製作されるのだなあと興味深く眺めさせてもらいました。



 冒頭に掲げた四谷シモン氏の人形や、今にも動き出しそうなビスクドールたちとの再会を楽しみつつ、やがて2階にある「辰展」の会場に移動。何人かの知っている名前を見て作品を確認しつつ、お目当てのトキワさんの作品を見ました。

トキワ 「火龍」

 感想については自分のノートに書き、さらに会場にあるノートにも書いたので、改めてテキストに起こす気力がないのですが、簡単に書くと……やっぱり感情を揺さぶられるんですよね。可愛いとかきれいとかの内側にある激しい感情。それに加えて今回感じたのは「生々しさ」でした。ご覧の通り絵にある縫い目から、一度切り裂かれた傷口を縫合したあとの様子を想像して、そういう痛みを感じました。

 とにかく今日はお昼ご飯も食べずにひたすら絵を眺め、感想をノートに書き、さらに先日買った門眞妙さんと滝沢市葉さんの画集を眺め、また感想をノートに書き……というのも、帰りのバスが来るまで3時間以上待たなければいけなかったので……そして帰ってきた次第です。だからブログの方であんまり詳しく書くことがないというか……すみません今、メチャクチャおなかがすいて気力が切れかけているんです(帰ってきた直後に書いています)。
 でも、こういうのって、時間が経つと色々と気持ちが整理できて、書きたいことが湧き上がってくるものですからね。とりあえず今日は「こういうことがあった」という事実を書き連ねて締めくくりとしましょう。良い体験でした。


3/31 追記

2024年3月29日17時50分、秋保の杜佐々木美術館&人形館の創設者である画家・佐々木正芳氏が帰天されたと公式ホームページ等でお知らせがありました。ご冥福をお祈り申し上げます。

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(佐藤非常口2周年記念テーマソング)

 昨日は東北大学・東北学院大学の卒業式ということで、それに関する記事を書きました。これから新しいステージで益々ご活躍されることでしょう。別に当事者というわけでも関係者というわけでもありませんが、そういうステージに旅立つ皆さんを応援したくなる気持ちが自然と起こります。起こるんだから仕方がありません。別に悪いことじゃないでしょ、お祝いしたい気持ちが起こるのは。
 その一方で私以外の人類にとってはどうでもいいことがあります。そう、私も新生活をこの街で始めて2年が経ったんです。厳密に言うと26日に岩手から荷物を運び入れたのですが、今日が3年目の朝です。
 2年前のことは日記も何も残していませんが、それは新生活への不安と期待で心に余裕がなかったからです。かろうじて会社に行くためのルートはわかったもののおいしいご飯があるお店も可愛いお洋服があるお店もわからない新天地・仙台。当時はそこまでお洋服に興味がなかったのでアレですが、とにかく歩けるだけ歩いてどこに何があるのかを探し求める日々が2か月くらい続きました。
 少しずつでしたね。何もかもが少しずつ。
 ゴミを出す日は何曜日が何で……お肉はこっちのお店が安いけどお魚はこっちのお店が安い……ここのご飯はおいしい……って言うと東急リバブルの人みたいですが、もちろん私は岡田准一さんみたいにパリッとしたところはなくて、ただただ不安を紛らわすためにさ迷い歩くだけの人類だったのです。

 それでも2年間かけて少しずつ地理感覚が身についてきました。アーケード街を中心に、北は泉中央南は愛宕橋あたり、さらに西は八幡東は連坊……とりあえず地名を聞いて「ああ、大体あのへんね」とわかる場所が増えてきました。五橋方面はまだまだ最近開拓し始めたばかりなので、これからですけどね。
 それはつまり、こうして色々と言葉にする余裕が出てきたということです。3年生になった2024年度は、もっともっと仙台のことを語っていきたいと思います。だからといって一気に書くと疲れちゃうので、少しずつね。
 「もさらくさら」
 これが私の新年度のテーマです。流行りのことは他の人に任せて、私は私で気ままにやって行くんです。

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 今日は仙台市内の大学(東北大学と東北学院大学)で卒業式があります。ハレの日なのにあいにくの天気ではありますが、ともかくご卒業おめでとうございます。私が大学を卒業した頃というのはメンタルの具合が著しく悪くて「就活全落ち」「必須単位がギリギリまで取れない」「卒論も一応出さなきゃ卒業できないから出しました」など惨憺たる有様であり、蒸し返したくない暗部でした。
 そういうわけで社会人として必要最低限の義務を果たし後は面白おかしく消費して生き続けてきたら、もう卒業から20年も経っていました。そのうちの18年が大体どうだったのかというのはこのブログに書いてきた通りですが、まあがんばったんじゃないかなという気がします。
 最大の成果は、今こうして仙台市民として暮らすことができるようになったことです。当時指定校推薦というシステムで東北学院大学に進学するチャンスがあったものの「入学させたところで通わせられない」家庭の事情があり断念せざるを得なかった……兄は同じ仙台の東北工業大学に仕送りをもらいながら通い卒業したのに……ああ、あの時もしも東北学院大に通えていたら……そして私は一生この北東北から出ることなく終わるのだろう……とか思ったり思わなかったりしていたのですが、今こうして仙台に住むことができるようになったのでその件は良しとしましょう。
 それに加えて、2月に色んな学校の卒展を見て、きちんと自分のことを受け入れられたのが大きいのかな。あの頃の自分と今のライジングスターたる学生の皆さんを対比して、
 「私は何もできなかったけど、こうして何かを成し遂げた人たちがいる」
 それは大谷翔平選手や羽生結弦さんに憧れと希望を抱くのと同じ感情です。自分にできないことを代わりにやってくれる人がいるなら、その人に自分の気持ちを託し応援する。それは自然なことですよね。そういうことを私は卒展で見た全ての学生にしたのです。

 
 アンケート用紙があれば鬼書き込みし……


 時には直接言葉を交わし……


 そこから糸をたどって、卒展だけで終わらない「その後」の世界の扉を開くことができました。

 そうです。卒業してエンディングじゃないんです。
 これから皆さんがどのような活躍をされるのか、20年先に卒業した私はとても楽しみです。そういう思いを込めて、今日は文章を締めくくりたいと思います。



 félicitations !

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 昨日は久々にアート尽くしの一日でした。
 最初は仙台三越で開催されている美術品の販売会に潜入……次にメディアテークで開催されていた東北大学学友会美術部の展覧会を観て……タナランでGUB展を観て……SARPで行われているオイルパステル展の様子を改めて確認し……帰ってきた感じです。今日はその中の、仙台三越で開催された販売会について書きます。 
 これは金曜日の『ひるまでウォッチン』でも紹介されたアンディ・ウォーホルの「ムーンウォーク」です。他にも数点ウォーホルの作品はあったのですが、こうして本物を見るのは初めてだったので……でも、きっとひるまでウォッチンで紹介されなければ、きっと気づかないままだっただろうな……。
 普段からよく通っているギャラリーでこまめに展覧会情報を集めているのですが、これは最初から売るための展覧会ですからね。しかも会場が仙台三越となればね。なかなかそういう場所に行こうと思わないので、全面的にひるまでウォッチンのおかげです。今後も私は朝のウォッチンみやぎからラヴィットを経てワンスイッチカフェまでずっとTBCを観ます。ただし夕方はミヤテレを観ます。転職面接のために前日入りした日から、やっぱり夕方はOH!バンデスしかありません。
 えっ? 他の作品は?
 ……興味がないわけじゃないんです。確かに素晴らしい作品ばかりでしたが、あえて私が感想を言わなくてもいいような気がします。ただウォーホルだけはずっと好きだったので……これから先の人生でもう一度相まみえるかどうかわからないので……そのことを忘れないようにするために記事を書きました。良いと思います!

 ※ 東北大学学友会美術部の展覧会については、とても楽しませていただいたので、稿を改めて書く予定です。

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昨年3月に開催されたメディフェスせんだいは、私にとって「新しい、より自分らしい生き方の可能性」をいくつも示してくれたイベントでした。
その中でも、今まではこのブログで取り上げてきませんでしたが一番私の理想に近いひとのことを今日は書きたいと思います。今はTEAM_Dの広報として活躍されている「つーさん」サンのことです。

 つーさんサンは「未治療・未手術のトランスジェンダーで、LGBTQ+、日常、グルメの情報発信をTwitter、インスタグラム、TikTok、YouTubeで行っている」……と、これはメディフェスの時のプログラムで紹介されていた内容ですが、今は都内のアパレル会社勤務という職歴を生かしてファッションコンサルのお仕事をされているそうです(Xのプロフィールによる)。ちなみにこの頃に書いた記事では、私は「自分が身体的にも精神的にも男性であることに違和感を感じない人間」というふうに言っていましたが、それは建前上の話というか、
 「私は結局、男性として生きていくしかないんだ」
 と、自分を肉体的な特徴に基づく社会通念上の区分に心を合わせて生きていただけなんです。
 その殻を外側から壊してくれたのがメディフェスで出会った方々であり、1年後の現在最も私の理想に近いひとがつーさんサンなんです。理想ですからね理想。現実にそこにたどり着けるかどうかはさておき、そういう理想を思い描いてこそ、現状をちょっぴりでも変えることができるんですから。



 いや、実際、その……このプロフィール写真がせんだいメディアテークの大スクリーンに映し出された時、「なんて綺麗なひとなんだ!」と驚愕してしまいました。今ならずっとファッショナブル最先端の世界で活躍されていたのだから、むべなるかなとは思いますが、1年前は本当、感情だけが先行していました。
 そのあとはSNS上で何度かコメントのやり取りをさせていただくことがありますが、こちらからのコメントに対していつも大変丁寧なリプライを頂けて、嬉しく感じております。こちらがSNSの激流にのまれて溺れかけている時でも、つーさんサンの穏やかな言葉を読むと生き返ります。復帰後は特にそう感じます。
 復帰後はこうしてブログできちんと考えを整理してからSNSをやるので、ある程度、自分でも「無理して型にはまろうとするんじゃなくて、自分なりに良いと思ったことを発信すればいいんだ」と考えられるようになりましたが、やっぱりXの激しさに心が流されることはあります。ただ、今の私はアートと文芸が心のよりどころです。
 正直、私はアイドルにもジャーナリズムにも興味がもてません。デビューライブに駆けつけたアイドルも4か月休んで戻ってきたらいなくなっていたし、現実を見続けるのは苦痛です。今の私にとって一番の関心事は私自身がどう生きるかです。そのためには、決して急ぎ過ぎてはいけないのです。誰のためでもなく、私は私のために生きる。一瞬で忘れ去られるSNS上のいいねをもらうために自分の気持ちとかけ離れたことをするのではなく、一生忘れられない対面での交流を大切にしたい。そういうチャンスはいつ来るかわからないので、私は常に気持ちを整えて生きていきたいと思います。

 つーさんサンにコメントと一緒に送った写真です。アパレル業界で活躍されていた方に送るのも厚顔無恥な振舞いだなと思わないことはありませんが、でも、一番素敵な日を過ごした時の格好ですから。これが私のベストコーデですから。そういう気持ちを込めて送ったものなので……。これからも、よろしくお願いします!

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 毎日読んでいる愛LOVEもりおか~徒然日記~さんのように、私も仙台の街の変遷を追いかけてみたいと思います。追いかけてっていうか、ちょうど同じ場所で写真を撮っていたので、やってみます。

 こちらは仙台駅東口……宮城野通の入り口です。駅から出てひとつ車道を挟んだ向こう側には、かつて「ファミリーマート仙台東口店」がありました。昨年3月31日をもって閉店し、1年近く空き店舗のままだったのですが、今回こうして解体工事が始まりました。すでに隣の敷地(元々高速バスのターミナルだった)は三井のリパークになっているので、ここも駐車場になるのではないか……というのが私のヨミです。


 これは去年、閉店直前に撮影した写真です。
 コンビニエンスストアなんかどこにでもあるし、何だったら仙台駅東口を出て横断歩道を渡らずに辿り着けるファミリーマートが元々あったので、ここが無くなっても別に問題ない……というのは大局的な判断だと思いますが、個人的には重要な思い出があります。すなわち、
 「2年前の1月、現在も務めている会社の転職面接を受ける直前にモンスターエナジーを買って一気飲みしてヒートゲージ満タン状態で挑んだ」
 という思い出です。この日も極度の緊張から午前3時くらいに目が覚めてず~っと眠れず、睡眠不足の変なテンションで2時間もスターバックスにこもりメモ帳とにらめっこをしていたのですが、そこにきてモンスターエナジーですからね。相当おかしなテンションで面接に臨んだような気がします。そんな私を温かく受け入れてくれた今の会社には感謝しかありません。乾坤一擲、ずっと憧れていた仙台に根を下ろす最大のきっかけを作ってくれたのですから……。

 恐らくこの場所にコンビニがあったことを、今の時点でさえ、記憶にとどめている人は少ないでしょう。そしてここが駐車場になれば……地域密着型のお店ってわけでもない、ごくありふれたコンビニだけに、いよいよ忘れ去られることでしょう。
 だから私は書くんです。私の個人的な思い出が、私という人間を作るのですから。誰にもわからない、誰も共感できない思い出こそ、私が私であるための大切なピースなんです。

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 今日の記事のタイトルを何にしようか考えたところ、思い浮かんだのがこの言葉でした。新居昭乃さんは友達に教えてもらって以来20年以上大好きなのです。ただ申し訳ありませんが今日は新居昭乃さんの話ではなく鳴瀬桜華の話です。

 

 美術展に行くとInstagramのアカウントを公開している方が多くいて、せっせとフォローしつつ私自身もアリバイ作りのために最小限の投稿をしていたのですが、先日のさかいふうかさんの個展について投稿したところ、ご本人からコメントを頂くという……非常に嬉しい出来事がありました。それに加えて、東北生活文化大学の卒展でフォローした方からもいいねを頂いて……これがこの写真なんですよね。
 私が描いたわけじゃないのに、作品と一緒に写るなんておこがましい……と思いつつ、「あの日にお会いしたのは確かに私です」というアリバイ証明のために投稿したら、それを受け入れてもらえて……。
 「こういうのも、いいのかな」
 また自信が持てました。私はこれからも、可愛いとか綺麗とか、そういうものを追い求め身に着けて生きていきたいと思います。このコーデは、私のなかでもベストマッチでしたが、本当にそういうお洋服を選んで行って良かった……そう思います。

   *

 初めてスカートを履いた写真を公開したのが去年の12月21日ですから、こういう服を着て外出するようになって3か月が経ちました。

 私の両性具有願望とその証明について。

 この時は相当気負っていましたね。SNSも休止して、ひたすら本を読んで、一生懸命に自分の心の人工楽園を築いて……地上10階地下10階のカテドラルが出来上がって、「勇気を出して……」とか「覚悟を決めて……」とか「決意の……」とか、そんな言葉で自分を鼓舞して外に踏み出した時期だからです。
 それからしばらくは「誰に何を言われたって、私はもう後戻りできない」「このまま行くしかないんだ」と身構えながら生きていたのですが、東北生活文化大学の女の子に「可愛いですね」って言ってもらえて……
(詳細記事)

仙台の街を生きるファッションの達人から教えを受け……
(詳細記事)

 こんな写真を撮ったりしながら……
(関連記事)

ここまでたどり着いたんです。
  (関連記事)


 そのうえで申し上げますが、今の私は3か月前ほど難しいことは考えていません。私は自分の大好きをわかってくれる人がいると知ったからです。だから私は私の中の女性性……可愛らしいもの、綺麗なもの、素敵なものを追い求め自分のものにしたいという感性、心の声を聞いて、その方向に歩いて行きます。正直、世の中がどうであろうと、あんまり私には関係ありません。私は私の大好きを追いかけて生きていきます。そういう私のことをわかってくれる人がいるから……私はそれだけでいいんです……。

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(桜華ちゃんボードカッコ仮)

昨日は春分の日ですが、仙台は雨だったり雪だったり……いずれにしても真冬並みの寒さでありあまりお出かけ日よりという感じではありませんでした。
それでも自室に閉じ籠っていると、おかしなことをしてしまいそうだったので、地味めの可愛い格好をして泉中央エリアにお出かけしました。
まず向かったのは二柱神社。イザナギ・イザナミが祀られる縁結びの神社です。

別に苦しい時の何とやらではなくて、逆に「私はとてもたくさん、良い出会いをさせてもらっている」という気持ちがあって……これまで参拝してきた縁結びの神様のなかでも熱心に参拝していた二柱神社にお礼参りをしたかったのです(一番町の野中神社には先に御礼参り済み)。まさか「いや、別に何もしてないけど?」とは言わないと思うので。

 実はこのハート型の鈴はなかったのですが、代わりにスタンプラリーの台紙がありました。どうやら今週土曜日に泉中央で開催されるドローンレースの予想に応募するために、まずは街歩きをしてスタンプを集めましょう、ってことらしいのですね。
泉中央まで出てきたものの、実はどこに行って何をしようという明確なプランもなかったので、これを名目に街歩きをすることに決定(応募締め切りがちょうどこの日だったし)。幸い歩いて回れるエリアで完結するようなものだったので、御足元の悪い中ホテホテ気ままに歩き回った次第です。

 ここでまた出会いがありました。

と言って別にそんな大げさなことじゃないんですけどね。スタンプがある場所が何故か街の自転車屋さんだったりするので、台紙を片手に「こ~んに~ちは~」って言って突入……お店の御主人とお話をしたり、どこにスタンプがあるのかわからなくて建物の係員に尋ねたり。
まあ、やってることはアドベンチャーゲームのノリですね。色々な人と出会い、お話しをして、ひとつの目標を達成する。ちょっとしたことですか、楽しかったです。
 もしかしたら、これも二柱神社の神様(イザナギ・イザナミ→縁結びの御利益)のおかげかしら。……なんてね。

ところでこの日は泉区七北田のユアテックスタジアムでは「ベガルタ仙台」のホームゲームが行われました。会場はサポーターとそれを迎え入れるキッチンカーで大賑わいで……それを尻目にいそいそと七北田公園に出入りする私。結果はスコアレスドローでしたが、少なくとも守備力はバッチリってことなのかな。悪くない気がします。

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 昨日のことですが、青葉区錦町にある仙台アーティストランプレイスで開催中の企画展『旅するオイルパステル展-Reflection-』に行ってきました。

 主催者の公式ホームページ内におけるイベント概要

 さらに会場にあるステートメントも全文を引用させていただきます(傍線筆者)。
 せーの、ドン!

旅するオイルパステル展
-Reflection-
心の深層に潜む感情と自己探究の旅

Reflection ” リフレクション”
一内省一
リフレクションは内省という意味を持ちます。
SOKOAGE CAMP では自己と向き合い、 内省する作業が多くあります。
それは自分の深くにあるまだ出会うことのない感情と出会うことを意味します。
Reflection ” リフレクション”
一反射一
リフレクションは反射という意味を持ちます。
SOKOAGE CAMP は一人では成立しません。必ず他者が必要となります。それは参加者同士が対話を繰り返し、
自己と向き合う中で相互が反射しあうことを意味します。
自己と向き合うとは一体どんなことなのでしょうか?
それは、過去のトラウマに向き合うことかもしれません。それは、見たくない自分を見ることかもしれません。それは、孤独なことかもしれません。
それでも自己と向き合うのは、
きっと意義ある人生を送りたいからなのだと思います。
この展示会では来場者の 「あなた」 が作品を制作し、 展示することで出来上がっていく展示会です。 是非、じっくり 「あなた」の内面を表現いただければ幸いです。
 少しでも心が動けば「へぇー面白そうじゃないの」といって、門外漢の気安さでホイホイ首を突っ込んでしまう私ですが、これは私も興味をそそられました。「内省と反射」。私も含め元々美術で自己表現をするタイプではない人類がほとんどだと思うのですが、そういう人たちが真っ白い紙の上にオイルパステルで表現した自己の心象世界というのは、文字通り十人十色です。巧拙や評価の基準は初めから存在しない自由な世界。
 
 こんな風に言われれば「そうかな!」としか言えないでしょう。全ての作品について、「そういうものなんだな」という認識で見て回り、そのことを在廊していたスタッフのオノデラさんに伝えたところ、
 「せっかくだから、描いていきます?」
 とのお誘いが。自分から率先してサッサッと描き出すほど積極的ではありませんが、そういうふうに水を向けられればすぐにダイヴィングしてしまいます。そんなわけで3x年ぶりにオイルパステルを手に取り、私のReflection――内省と反射の試みが始まったのでした。


 初めにマスキングテープで縁取りをし(オノデラさんいわく「額縁みたいになる」から)、とりあえず手にしたオイルパステルを走らせます。心に浮かんだ風景――それこそ小学校の図工の時間に、風景画を描く時のように、草むらがあって太陽があって空があって……という景色を描こうと思ったのですが、このオイルパステルそのものの特徴が面白くて、もう景色とかどうでもよくなっちゃったんですよね。
 特徴というのは、結構、顔料が濃いので線を引いた後指でこするとボヤ~ッと色が広がったり、別な色で重ね塗りをすると全然違う色になったり……ということです。そんなわけで、心が求めるままにオイルパステルを手に取り、「ここにこの色を重ねたらどんな色になるんだろう」とかって、未就学児のような思いで描き上げたのがコレです。
 タイトルの『分光 -spectrum-』というのは完全に後付けのタイトルです。ADHDでASDの当事者として……ASDというのは「自閉スペクトラム症」というもので、感情がグラデーション的でうまく切り分けができない性質があるのですが、そういう自分の心を反射して投影したものがこれかな、って気がしたのでそうしました。どちらかというと心理療法みたいな感じですが、そういうふうに解釈すれば今回の企画展の主旨にバッチリかなっているんじゃないかなって気がします。
 そしてこれを展示に加えていただくことになりました。それが1枚目の写真です。



 別アングルから。……自分で描いた作品だから一番気になるのは当然ですが、異彩を放っていますね。まさか、こうしてSARPさんの美術展に私の作品が展示される日が来るとは……夢のようです……。
 しかも、それだけでは終わりませんでした。来場していた方と(まるで関係者のように)話していたところ、私の絵はどれなの? と聞かれ……自分の絵のことを自分で説明するという体験をすることになってしまいました。もっともらしい理屈をつけてしゃべるのは得意なので、その辺はスラスラ語ることができましたが、これはもう望外の喜びとしか言えません。オノデラさんありがとうございます!!!

   *

 そういうわけで、これまでは「アートとか、見るのは大好きなんですけど、自分では全然やったことなくて……」と少し負い目を感じていたのですが、今度からは堂々と「自分で絵を描いて、それを展示してもらったことがあります」と言えるようになりました。美術展とは少し違うかもしれませんが、何度も通って素敵なアートに感動したこの場所に私の作品が展示されること自体が重要なのです。その事実が、私の気持ちを強く後押ししてくれるのです。

 「これは私以外の人類にとっては小さな一歩だが、
  私にとっては偉大な一歩である。」

 私がこんなことを言っても、泉下のアームストロング船長も「まあ気持ちはわかるけどね」と笑って許してくれるでしょう。
 今回得た一番大きな収穫は、私は「絵が描けない」わけじゃなくて「自分の心を絵で表現することに臆病だった」「どこに道があるのかわからなくて、一歩を踏み出すことができなかった」という私の心に気づいたことです。その一歩を踏み出すことができたのなら、あとは気持ち次第で何とでもなるはずです。この1年、いえ、仙台に拠点を移し生きてきた2年の間に、実際そういうものであると私は知っています。
 去年から名乗り始めた「佐藤非常口」名義での活動。第2シーズンは、もうちょっとだけ美術で自分を表現できるようになる! を目標に、頑張って行きたいと思います。 Salut !

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 改めて……さる3月16日、青葉区東勝山の住宅地にある中本誠司現代美術館で「さかいふうか個展 神様のいないせかい」を見てきました。ここに来るのは去年の10月以来ですね(前回はアンデパンダン展でした)。
 さかのぼって2月に三人展『胎に刺さったリボン』を見て私の中の女性性が強く共鳴(加えて、初めて私の服装を可愛いと言ってくれる方に出会った)し、卒展ではインスタレーション作品で体験的に可愛いの雰囲気を感じ取り、それからにがつのいぬとねこ展を見て、あとブログでは書いていませんが3/14にSARPで見た森敏美さんの個展『とっ替ゑ、ひっ替ゑ、すり替ゑ展』でもソロ作品それにトキワさん、かんのさんとの共同作品(注)と……2月以降の美術展で展示されたものは全部見ているんじゃないかってくらいの勢いで見ています。


「9の心」(にがつのいぬとねこ展にて)

(とっ替ゑ、ひっ替ゑ、すり替ゑ展にて。右はアレンジ前のオリジナル版)

 そして今回、満を持しての個展です。東勝山というのはそこそこ距離があるのでオートバイを出そうかとも思ったのですが、せっかく私の女性性を開花させてくれた方なので、私が持っているお洋服の中でも一番オシャレなものをチョイス。清楚系なのかロリータ系なのかわかりませんが、「とにかく可愛い鳴瀬」仕様で歩いて行ってきました。
とにかく可愛い鳴瀬

 ではここから、作品についての感想を少しまとめてみます。
 私だってさかいふうかさんの作品を見て大好きになった人類だから、このくらいのことは言ってもいいと思うのですが、さかいふうかさんの作品はやはりマゼンタがベースカラーなのだなと感じました。白でも黒でもなくマゼンタ(でいいのかな)。それが基調にあって、その上に描かれた可愛らしい女の子に私は「女性性」を感じました。
「夢幻クロニクル」

 ただ、可愛いだけじゃなくて……その笑顔の陰に潜み、うっすらと滲み出てくるような悲しさとか辛さとか……そういう単純ではない心の疼きを感じました。温かいマゼンタベースの色合いと愛くるしいキャラクターに心を開いて打ち解けるんですが、ただそれだけでは終わらない感情……切なささえも、さかいふうかさんの作品には、感じ取ってしまうのです。



 この写真の左側にある「魔法少女と呼ばないで」という作品は、2月の『胎に刺さったリボン』でも観ましたが、これを見た時にそう感じたんですよね。可愛いけれど、その可愛さに包み込まれた、隠された負の感情。でも、それは私でも誰でも持っている自然なものですから、かえってそういうところに安心したのかもしれません。
 ちなみにこの作品については、2024年1月30日の河北新報夕刊で同展が取り上げられた時に写真が掲載されたので、ご覧になった方も多いかと存じます。記事によれば、
美醜や年齢を重ねる不安と戦う女性を戦士に見立てる。ハート形のキャンバス、明るいピンク、光るラインストーンで「かわいい世界観」を組み立てた。
 とのことで、やはりこの作品がさかいふうかさんの作品に対する第一印象であり基調となっています。もう一度この場所でお目にかかることができてうれしかったです。

「思考故、葦のように」

 正誤の問題ではありません。とにかく私はそう感じました。そして、そのことを正直に発信することが私のするべきこと、大好きなさかいふうかさんの作品に対する至誠だと思うのでそうします。今回の個展で私の感性をフル稼働させて溢れかえった感情を言葉にすると、大体そういうことであると思います。

何でこれほどまでにそう思うかと言えば、やはり前回の「胎に刺さったリボン」と今回の個展それぞれに掲げられたステートメントを読んだからでしょうね。文芸オタクの美術好きはそう考えます。以下引用。
「神様はいなかった」
これは6年前の日記の一文。
6年前私は手を痛め絵が描けなくなった。
当時はこれが一生続くのだと思っていた。
今でこそ大きな不自由も無くまた絵を描くことが出来るようになったが、別に手が完治した訳でもなく当時感じた諦めの感覚はまだ確かに自分の中に残り続けている。
結局神様が本当にいるかどうかなんて分からない。
だがこの先どんな未来が待っていても、絶望することがあっても、自分の軸を持ち続けたいと願う。
もしここが神様のいない世界だったとしても、自分が自分の神様になるくらいの気持ちで生きていきたい。
 『胎に刺さったリボン』から卒展、さらにいくつかの展示を経て個展にたどり着き、実際にさかいふうかさんにお会いして気持ちを伝え(さかいふうかさんは感想を書きつけた私の手書きのノートをも、写真を撮るくらい喜んでくれたのです!)、今こうして写真を振り返りながら気持ちをたどっていると……可愛らしさと悲しみ……そしてその向こう側にある優しさと強さにたどり着きました。

『乙女信仰』

 涙をたたえているようにも見えるけれど、その目力は決してか弱くなく、強い意志をもって……それも、さかいふうかさんの「気持ち」なのかな? と勝手に想像してしまうのはファンの深読みと笑って御容赦いただければ嬉しいのですが……神様のいないせかいを生きようとしているのだ、と。そういう結論にたどり着きました。
 この作品も2月の『胎に刺さったリボン』展で初めて見たのですが、結構気に入っている作品です。その時にもユニコーンの角が雄々しさというか……弱さやはかなさに真正面から戦ってこれを乗り越えようとする強さが秘められているような気がして、印象に残っていたのかもしれません。今回の個展で改めて観て、それを思い出して……ステートメントに表現された、さかいふうかさんの強い意志が込められているように感じました。

「終わったはずのせかいで」

 これは卒業制作のインスタレーション作品の中にも飾られていました。タイトルは、今ある画像を拡大してそう読み取ったので正しいかどうか少し心配ですが、河北新報の紹介記事を読んだらそれであっていることを確認しました。
 卒展には2回行って、2回目の時に「作品の中に入り込む」という試みをしたのですが、不慣れだったり人目を気にして慌てていたりしてひどい代物だったので、今回改めて撮影しました。私が制作したわけじゃないんですけどね。でも大好きな作品と一緒に写るっていうのは、自然な気持ちですよね。

 

 ……今にして思うのは「何で絵の前に立つの!」ということですが……でもその時はこれが良いと思ったんでしょうね。仕方がありません。今回こうしてちゃんとした写真を撮ることができましたしね。うん、これはこれで良しとしましょう。



 こちらは今回お迎えしたドローイングと、卒業制作「夢幻クロニクル」の記録写真集です。私も自分で一生懸命写真を撮りましたが、こうして公式のパンフレットがあるのはとても嬉しいです。私が見て感じた世界観がさらに充実して、世界が深まります。そしてドローイング……私が普段ご飯を食べたりこうしてパソコンに向き合ったりする場所から一番よく見える場所に置いています。ふっと見ると、いつでもそこにさかいふうかさんの手で描かれたものがあるという幸せを感じながら、私も生きていきます。
 
 最後になりますが……今回は本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。私が来館してから少し遅れて来られたさかいふうかさんは、ベージュのワンピースにヘッドドレスをつけて……いわゆるロリータファッション? なスタイルでした。
 その恰好が作品の世界観同様とても可愛らしいのは言うまでもありませんが、私も私にできる限り頑張って考えた「とにかく可愛い鳴瀬」のコーデを「素敵なお召し物ですね」と褒めてくださったのです!!! 
 感想を聞いてくれて、待ち時間にまとめていたノートを「嬉しいです」と言って写真を撮ってくれて……私の方も気絶しそうなくらい嬉しくて、その勢いに任せて一緒に写真を撮ってもらいました。これは別にSNSに投稿するためとかじゃなく、本当に、この日の思い出を残すための記念写真です。

 可愛い服を着て生きること。
 美術展があれば積極的に行くこと。
 感想をノートに手書きでまとめること。
 
 これまで(特にSNS休止後)一生懸命に頑張ってきたことの全てが結実し、今回こうして素敵な体験ができました。先日書きましたが、私は自分の感性を信じます。自分が良いと思ったことを受け入れ、良いと思った方を向いて生きていきます。今回の、さかいふうかさんの個展で私が体験したことは「みきわめ」をもらったものと受け止めます。
 卒業? そう言っていいのかもしれません。
 メディフェスせんだいから1年。色々と悩んだり立ち止まったり飛び降りたりしながらも、こうしてひとつの作品――文章を書くことが得意な私にとって、手書きのノートに書いた感想文は「作品」のようなものです。それを、さかいふうかさんが受け入れてくれたのだから、私は堂々と「作品」であると宣言します!――を作り上げることができたのだから、新たなステージへ進みます。

 さかいふうかさん、今回は素敵な時間を過ごさせていただきました。もう一度、別な機会にお会いできることを楽しみにしております。個展があれば絶対に行きます。
 ありがとうございました!




(注:これは厳密に言うと東北生活文化大学の学生として本名で制作したものを森敏美さんがアレンジした作品なので、少し違うかもしれませんが、卒業制作も同じように学生として本名で出展していたのだし、いいですよね。この展示も素敵なものだったのでいずれ改めて書きます!)

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 東北学院大学写真部の皆さんによるふたつの写真展を見てきました。ひとつは在学生(2年生中心)による三月展で、もうひとつはいわゆる卒展ですね。4年生、すなわち今年卒業する人たちによる成果の発表展ということで、私も結構気負って行ったのですが……。
 実際行ってみると、それほど気負うものでもなかったかな、という印象でした。
 こないだ見た写真展は結構マジメな雰囲気だったので、今回も結構気合いを入れて「見て書くぞ!」と思っていたのですが……むしろお祭り的な会場の雰囲気でした。
 いわば「学園祭」の雰囲気ですね。スタッフもお客さんも何だかウキウキワクワクして、若干テンション高めで……最序盤こそ「あれ?」と思いましたがすぐに心のチューニングを施し、
 「ああ、こういう感じで楽しんじゃえばいいんだ」
 そして、
 「懐かしいなあ」
 といって……二十数年前、私が現役大学生だったころに感じていた学祭感が蘇ってきて、結構それなりに楽しんでしまいました。その代わり、あまりこのブログでカッチリした文章を書かなくちゃって気負う必要も無いと思ったので、これに関しては気ままにサクサク書きます。そして明窓浄机、心の中の雑多なアレコレを整理して、ピュアな気持ちで……全身全霊をささげて、「さかいふうか」さんの個展について書きたいと思います……。

 写真展という性質上、展示作品を片っ端から写真に撮るというのがためらわれたので、基本的には私の感想となります。ただ、その写真の感想だって、会場の雰囲気がね……ゆっくりじっくり見て回るというよりは、「こんな感じで、みんな楽しくやっていたんだなあ」っていうのを感じればいいかなって……そういう雰囲気でしたから。
 同じ大学写真部の写真展にしても、3/9に東北工業大学一番町ロビーで見た写真展は、また違った感じだったんですけどね。まあその点は学校のカラーということでしょうかね。
(参考)
 まあ、そういう雰囲気だったとはいえ、せっかく会場まで行ってアンケート用紙を渡されたからには全力で向き合います。初めはざっくりと眺めるだけ眺めて、2周目以降は感想を書くためにしっかり向き合い……そして感じたことを簡潔に書いていき……最終的にこんな感じになりました。

 こちらは在学生による写真展の感想でしたが、一方の卒展の方は特にアンケート用紙を渡されることはありませんでした。その代わり大きなスケッチブックがドン! とあって、そこに感想を書きこんでください! とあったので、個人的な思い(※)を込めて書いてきました。

 ……まあ、たまにはこういうのもいいのかなあ……このところ結構、大真面目に取り組んできたことばかりだしなあ……。
 いや、実際こういう雰囲気も嫌いじゃないですけどね。むしろ私もドサクサに紛れて、寄せ書きにサササッと書き込ませてもらったから、ちょっと嬉しかったです。
 改めて、ご卒業おめでとうございます! Félicitations !

※ 25年前……私が高校3年生だったころの話なのですが、実は盛岡からこの東北学院大学に指定校推薦(=無試験!)で入学する機会がありました。その時は生活費等経済的な事情から断念せざるを得なかったのですが、それ以来ず~っと「あの時、もし東北学院大学に入っていたら……」という思いを抱きながら生きてきました。そういう悔しさはこうして仙台市民になれたことで半分以上消滅していたのですが、今回(こういう形とはいえ)接点を持つことができて……わずかに残っていた心のわだかまりも消え去った気がします……そういう意味では私にとって重要なイベントでした……東北学院大学の(写真部の)皆さんありがとうございましたぁ!

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 3月15日、さかいふうかさんの個展「神様のいないせかい」を見てきました。
 ……これに関しては初めにノートに感情を書きつけ、そのあと非公開の日記に書きつけ、少しずつ心の温度を下げているのですが、まだブログで詳細を書けるような温度にはなっていません。感情がまだまだ激しく燃焼していて……むしろ噴火って言った方が良いのかな。心に閉じ込めていた感情がいっぺんにあふれ出して、その余韻がまだ消え去らないので……そういうのが冷えて固まったら書き出してみます。
 かといって他のことを書く気がないので、ごく短く今日はまとめさせていただきます。



 こういう格好をして街を歩きたいと思う自分の心を正当化するために「CVトランスジェンダー」とか「ノンバイナリー」とか一生懸命語ってきたのですが、今日、
 「そういうの、私は何でもいいや」
 と思うようになりました。
 残念ながらどうあがいても私は男性であり、完全なる女性にはなれません。それでも私は私に出来ることをします。私は自分が可愛いとか美しいとかって感じたら、その感情を大切にします。その感性を信じて、大好きを身に付け、大好きと一緒に生きたいと思います。
 前にも書きましたが、それは仙台じゃなければならないのです。この街で私の服装を可愛いと言ってくれる人に、また、素敵ですねと言ってくれる人に出会うことができたのですから。そういう強力な思い出が私の心の中にオベリスクの如く屹立した今となっては、これからもずっとこの街で生きていきたいと、心から思います。そして……

 メディフェスせんだいから1年。どうやら私の生きる道は決まったみたいです。
 私は自分の感性を信じます。自分が良いと思ったことを受け入れ、良いと思った方を向いて生きていきます。この街にはそういう生き方をする私のことを理解してくれる人がいるって、もう知ってますから。
 この街で出会い私のことを助けてくれた全ての人たちに感謝を込めて。Salut !

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 (街歩きのテーマ group_inou『eye』)

 昨日は歯医者さんから居酒屋まで、仙台市東部を中心に街歩きしてきました。歯医者さんが昼からで、居酒屋での飲み会が夜だったのでその間の数時間をどうにかしたくて、それほど明確なあてもなく歩き回ったという感じですが、元々街歩きが好きだし、まだまだ仙台のことを知らなすぎる――具体的には「地名を聞いてもそれがどのあたりなのか感覚的にピンと来ない」ので、今回この時間を使って調べてみよう!……と。往年の名番組「たんけんぼくのまち」のチョーさんになった気分で楽しんできました。チョーさんが如く。


 【榴岡公園】
 街を歩けば綺麗な着物にシックな袴をはいた女性の姿がチラホラ見受けられたし、ヨドバシカメラの商談コーナーでは制服姿の子が保護者同伴でスマホの料金に関する説明を受けていたし……新生活に向けてのスタートを切る人が多い弥生の頃ですが、榴岡公園は相変わらずキャッチボールやドッグランで満喫する人類でにぎわっていました。
 そんな中、久々に男性の服装で街歩きをしていた私は同公園の敷地内にある仙台市歴史民俗資料館で開催中の特別展「なつかし仙台5~いつか見た街・人・暮らし~」を見てきました。戦前と戦後、80年代と2020年代で変わる街の風景なども大変興味深かったのですが、ここに来て特に「おおっ!」と思ったのは、進駐軍兵士と仙台市民が並んで写った数葉のスナップショットでした。1947年に撮影されたリン・ジョンソン氏と子どもたちの写真は2023年4月30日の河北新報夕刊『「あの時」を訪ねる』で掲載されていたものを見たことがあるのですが、もう一葉、東一番丁の店を焼かれた森天祐堂の店主・森権五郎氏が焼け跡で進駐軍兵士と一緒に撮った写真……そのアルバムの余白に書き込まれたメッセージが印象的でした。素敵な言葉なので引用させていただきます。
昭和廿年十一月
戦争は済んだ。今は敵も味方も忘れよう、復興だ、再起だ、互いに手を組んで再建せねばならない。
 ……いまだに終わらない戦争を続けているウクライナとロシアの人たちも、こうして再建へと動き出せる日が一刻も早く訪れてほしいと祈らずにはいられません。私に戦争を終わらせることはできませんが、せめて……ね。私にできることをしよう。そう思って先日の美術展では人道支援のための募金をしてきました。私は私にできることをするんです。


【宮城野区五輪】
 いつわじゃなくてごりんです。近くには楽天モバイルパーク(我らが楽天イーグルスの本拠地です)、仙台育英高校などがあります。そんな五輪の某所にひっそりと鎮座する「稲船神社」は元々ここではない場所(原町南目悪水上37番地)に創祀されたものだそうです。時代的には寛文の頃で、稲作開田にともなって原町南部一帯の農業の神として崇敬されていましたが、明治に至り、現在の地に遷祀した……という御由緒があります。丁寧に街歩きをしないと見つけられないような、ひっそりした雰囲気の場所ですが、とても綺麗に維持されているということは、今も住民たちにとって守られているということですよね。私もご挨拶をして、再び榴岡方面に戻りました。


 【連坊】
 五輪から榴岡公園に戻り、さらに宮城野通を飛び越えて新寺通へ。……そして今回は新寺通の先、「連坊小路」に行ってみました。新寺通までは以前歩いておおよその雰囲気をつかんでいたのですが、その先はどんな街があるのか? 時々Googleマップに頼りつつも、基本的には方向感覚だけで歩いて行きました。
 そしてたどり着いたのは創業70年の老舗『大黒家製菓』さんです。こちらも昔、河北新報の人気記事『いぎなり仙台』で読んで、ずっと気にかけていたのですが、どうやら意外と遠くないみたいだぞ! と思い……来てみました。直前にお昼ご飯を食べてしまい、テイクアウトするにも持ち歩くバッグがなかったので今回は見送りしましたが、場所さえつかんでしまえばこっちのものです。今度はおなかをすかせて突撃リポートしようと思います。

 もうね、もう「あむっと」っていう言葉が可愛くて仕方がありません。絶対食べます!

 あと、ある意味これが一番書きたかったことなんですが……いったん大黒屋製菓を通過して地下鉄東西線連坊駅で折り返し、反対方向にず~っと歩いて行くと、見覚えのある景色につながりました。どうやらまだブログで書いていなかったようですが、先だって散策した「五橋むにゃむにゃ通り商店街」の入り口にたどり着いたのです。
 「そうか、こういうことか!」
 今回こうして街歩きをして、ようやく頭の中でバラバラに浮遊していた地名が線でつながり、五橋と連坊小路がつながることで、それまでバラバラだった仙台市内の地名が次々とつながって……一気に土地勘の精度が上がりました。それまでが限りなくゼロに近い状態だったので、地元の人からすれば「なあんだ、そんなこともわからないのか」と失笑されるでしょうが、それでもいいんです。
 「また少し、仙台市民らしくなれたかな」
 もうすぐ戸籍上の仙台市民になって2年。最初は何もかもが新鮮で不安もいっぱいあって、「何しろ私は八甲田山のふもとから来たんだからな」と寺山修司の口ぶりで自分を鼓舞していたこの街に住んで、たくさんの人たちと出会い、私が在りたい私でいられる――だからもっと深くこの街のことを知り、もっと深く好きになりたいのです。
 2024年度は最先端最速最高シャッターガールみたいなアレコレは他の人に任せ、誰も見向きもしないような仙台宮城の情報を発信していこうと思います。

   *
 
  【仙台駅構内】
 そんな感じで巡り巡って仙台駅東口に戻ってきたところ、東西自由通路(愛称『杜の陽だまりガレリア』)で南三陸町の物産展をやっていました。これから飲み会に行くのに南三陸の地酒とか買っていったらややこしいことになりかねないので、特に買い物はせず、その代わり物販ブースは端から端まで眺めてきました。そんな中で出くわしたのが……オクトパス君は知っていますが、この子は初めてみましたね。こないだ白石市に旅行に行った時も、見目麗しいアニメチックな女の子が街のいたるところに貼りだされていましたが……うん、可愛いです。可愛いと思います。南三陸はちょっと遠いですが、何度もオートバイで行ったお気に入りの場所ですからね。今回はスタンプラリーの台紙もいただいたことですし。今年も行きますよ~!

 Salut !

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