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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。


 今日は仙台市内の大学(東北大学と東北学院大学)で卒業式があります。ハレの日なのにあいにくの天気ではありますが、ともかくご卒業おめでとうございます。私が大学を卒業した頃というのはメンタルの具合が著しく悪くて「就活全落ち」「必須単位がギリギリまで取れない」「卒論も一応出さなきゃ卒業できないから出しました」など惨憺たる有様であり、蒸し返したくない暗部でした。
 そういうわけで社会人として必要最低限の義務を果たし後は面白おかしく消費して生き続けてきたら、もう卒業から20年も経っていました。そのうちの18年が大体どうだったのかというのはこのブログに書いてきた通りですが、まあがんばったんじゃないかなという気がします。
 最大の成果は、今こうして仙台市民として暮らすことができるようになったことです。当時指定校推薦というシステムで東北学院大学に進学するチャンスがあったものの「入学させたところで通わせられない」家庭の事情があり断念せざるを得なかった……兄は同じ仙台の東北工業大学に仕送りをもらいながら通い卒業したのに……ああ、あの時もしも東北学院大に通えていたら……そして私は一生この北東北から出ることなく終わるのだろう……とか思ったり思わなかったりしていたのですが、今こうして仙台に住むことができるようになったのでその件は良しとしましょう。
 それに加えて、2月に色んな学校の卒展を見て、きちんと自分のことを受け入れられたのが大きいのかな。あの頃の自分と今のライジングスターたる学生の皆さんを対比して、
 「私は何もできなかったけど、こうして何かを成し遂げた人たちがいる」
 それは大谷翔平選手や羽生結弦さんに憧れと希望を抱くのと同じ感情です。自分にできないことを代わりにやってくれる人がいるなら、その人に自分の気持ちを託し応援する。それは自然なことですよね。そういうことを私は卒展で見た全ての学生にしたのです。

 
 アンケート用紙があれば鬼書き込みし……


 時には直接言葉を交わし……


 そこから糸をたどって、卒展だけで終わらない「その後」の世界の扉を開くことができました。

 そうです。卒業してエンディングじゃないんです。
 これから皆さんがどのような活躍をされるのか、20年先に卒業した私はとても楽しみです。そういう思いを込めて、今日は文章を締めくくりたいと思います。



 félicitations !

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