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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
昨日(12月3日)、仙台市太白区長町にある楽楽楽(ららら)ホールにて開催された仙台サブカルチャー合唱団第2回演奏会『いざ出陣!サブカル合唱の陣』を見てきました。その感想について書きます。
 最初にこう書いたのは、私が会場で見てきたという事実を正確に伝えるためです。広く伝えるためならXで「見てきました~!」って書けばいい話なんですが、感じたことをたくさん書きたいのでブログで書きます。いつか、Xに復帰したら宣伝しますが、とりあえず今は……ね。
 さ、それじゃここからはいつも通り、ごちゃごちゃととりとめのない文章を書きます。読みづらかったらごめんなさい。一応、随時読み直して修正はしていますので……。

   *

 そもそも私がこのイベントのことを知ったのは、9月17日のことでした。私がいつも利用する仙台市地下鉄南北線旭ヶ丘駅でこんなポスターを見たのですね。

 私もサブカル育ちのサブカルオタクを自認する身ではありますが、「アニソンを合唱?」と、この時点では今ひとつピンと来ませんでした。とはいえ可愛いイラストであればそれが何であれビシバシ写真を撮りますし、「どんな感じなんだろう」と興味津々でもあったので、わざわざこの日に希望休を申請して行ってきた次第です。仙台で開催される面白そうなイベントなら、何でも首を突っ込みます。SNSを休止していても……
 ……いやむしろSNSを休止しているからこそ、かな。別にSNSに投稿してたくさんいいねをもらいたいというわけじゃなく、本当に私自身が楽しむために参加するのです。このブログも、それを忘れないように書き留めるために――そしていつか、誰かに読んでもらえることを信じて書きます。

 ここ太白区文化センター楽楽楽(ららら)ホールは1階席2階席合わせて500席もあるような立派な場所なのですが、会場15分くらい前からにわかに人が集まりはじめ、開演時にはなかなか多くのお客さんが座っていました。もちろん団員の家族友人知人関係者もいるんでしょうが……でもきっと、私みたいに何の関係もない一般人も多くいるはずですよね。きっとそうだと思います。

 さて演奏が始まりました。オープニングを飾ったのは1991年のテレビアニメ『絶対無敵ライジンオー』のオープニング曲「ドリーム・シフト」……いきなり、私にとっては衝撃的なナンバーでした。およそ合唱の曲になるとは思えないような楽曲なんですが、これがもうしっかり四部パートに分かれて分厚く広がりのある歌になっていたんです。まさに合唱曲です。
 「こういうことか!」
 そのあとの演奏曲は、大体こんな感じです。

 ・紅蓮の弓矢(進撃の巨人)
 ・キミがいれば(名探偵コナンのテーマ)
 ・ヴァイオレット・エヴァーガーデン(オリジナルメドレー)
 ・残酷な天使のテーゼ
 ・ユメヲカケル!(ウマ娘プリティーダービー Season2)
 ・天の弱~Ballad Version~(ボカロ曲)
 ・戦姫合唱シンフォギアメドレー(戦姫絶唱シンフォギア)
 
 あと、変わったところでは「ゲッターロボアーク」のED『STORM』なんかもあったんですが、これは団員のソロパートがありました。ソロパートっていうか「ゲッタアアアアア!」という雄たけびですね。私はゲッターロボというと初代のやつしか知らないんですが(しかもアニメじゃなくてゲームで知った)、これは素晴らしい! 実際どんな楽曲を歌うのかというのはすべて団員が決めていて、誰かしらの「推し曲」がそのまま歌唱曲になっているわけですからね。団員とアレンジャー(合唱団代表の佐藤祐也さん=指揮者でもある)さらにピアニストのすべてが合わさって、最終的にはアンケート用紙の裏面(全白)に感想を思い切り書きまくってきました。ステージの皆さんに負けないくらい、私の感想もあっついですよ~! と自負しております! エッヘン。
 
 ちなみに今回の演奏に関しては、11月30日付の河北新報オンラインでも取り上げられております。有料記事ですが、無料会員登録すれば読めます。
ウマ娘、進撃…アニソンを混声4部合唱で 東北唯一のサブカル系合唱団、12月3日仙台で演奏会

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 といった感じで、まったくの未知の世界に飛び込み全力で楽しんできた次第ですが、コロナ禍の影響でなかなか活動が思うようにいかなかったと言います。演奏会をしようにも会場が見つからないし、練習会場があっても「声を出すな」と言われるし。……確かに人類が5類移行させたとて、相変わらず新型コロナウイルスは生物学的な脅威であることに変わりはありませんが……やはりエンタメが元通りに活動できるようになったのは、素直に喜ばしいことであると思います。

 なお最後のアンケートに「歌ってほしい曲をリクエストして下さい!」という項目があったので、ここぞとばかりに私の超絶大好きな一曲を書いてきました。


 えっ? これ? 何で? と思われるでしょうが、私はこの歌で救われたんです。この歌からITパスポート検定に合格し転職し転居して夢見ていた仙台生活をスタートさせる勇気をもらったんです。ということをリクエストにかこつけて一生懸命伝えてきました。裏面いっぱいに文字を書きまくりましたが、そのうち6割はラブライブ! 大好きLiella! 大好きこの曲が大好きっていう話でした。もう何が何だかわかりませんが、熱くなった気持ちは止まりません。とにかく書いて出しちゃえばそれでオッケーなんです。

 別におかしなことを書いたわけじゃないので「佐藤のバカはどこだ!」と追いかけられることもないでしょうが、まあこんな感じで地下鉄に乗り、家に帰ってきました。まったく面白いイベントでした……。
 良いと思います!

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こんばんは。

 コンピュータの世界に入ってみたい

 いぬがみです。


 いや、ただ、「そういうのって、格好いいよね」と思うからです。ほら「ソウルハッカーズ」とか「レイクライシス」とか、そういうゲームいっぱいやってきたから。

 ということで『マトリックス』を見ました。実はこれが初見です。20年近く経って、ようやく見たんです。ほら最近『S-Fマガジン』とかを読みまくって、『トータル・リコール(新しい方)』とか『ブレードランナー(新しい方)』とかって、S-F強化キャンペーンをやってますから。

 
 まあ公開から20年近く経ってますし、今更ネタバレも何もないとは思いますが、逆につらつらとあらすじを書いていくほどの強烈なインパクトは受けませんでした。

 「なるほど、こういう感じか……」

 決してつまらなかったわけではありません。当時から山のようにパロディが量産されたワイヤーアクションとかバレットタイムとかに関しては、やはり本物が一番です。現実世界と電脳世界を行ったり来たりする――私が思い描く最高の――サイバー設定も、香港映画大好き野郎にはたまらないカンフーアクションも、銃弾の雨がコンクリートをバキバキ破壊する中をクルクル側転しながら回避したり持てるだけの武器をもって使い捨てていくジョン・ウー的なアクションも、実においしくいただきました。ごちそうさまでした。

 西洋的な技術世界と東洋的な思想世界をgotta mix して超一級の娯楽映画に仕立て上げた『マトリックス』、うん、面白かったです。

 二丁拳銃の現実的な云々とか、何人もの兵隊があれだけライフルだのショットガンだのを乱射しているのに、クルクルと側転したりなんだりして、どうして弾に当たらないんだとか、そんなこたぁどうでもいいんです。『ランボー』とか『コマンドー』とかと一緒です。とにかく色んなものがバキバキ破壊されて、主人公がドカドカ銃を撃ちまくって、ハデハデで気持ち良けりゃそれでいいんです。

 それでも納得がいかない? それならこう答えましょう。

 「すべてはマトリックスの世界だから」

 見ている私にはわかりませんが、ネオは超反応ですべてをわかっているんです。「このタイミングでこの場所に弾丸が飛んでくるから、このスピードでここに飛べば当たらない」とかって、すべてを理解しているんです。だからMP5を両手で乱射しても人間に当たるし、ヘリコプターからガトリング砲をものすごい勢いで撃ちまくってもモーフィアスには当たらないんです。


 たびたび私の心に沸き起こる感覚をその都度たたき伏せて、最後まで見ました。

 「よし、観た」

 私の中にあった、「全米No.1大ヒットで日本でも大ヒットしたのにまだ見てないの? と言われそうな映画リスト」のひとつを消化しました。

 消化しました。

 以上、とても有意義な時間でした。

 さて、次に消化するべき映画は、やはり続編の『マトリックス リローデッド』かしら。

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おはようございます

 昨晩は立て続けに映画を3本見ました

 いぬがみです。


 故・松田優作さんが『探偵物語』の予告編でそんなことを言っていました。かなり最終回に近い時だったと思うのですが『地獄の黙示録』『マンハッタン』『マリア・ブラウンの結婚』だったかな。

 私が立て続けに見たのは『ブレードランナー2049』『ザ・インターネット』『龍の忍者』でした。もうめちゃくちゃ。でも、いずれも面白かったです。『ブレードランナー2049』は当然ですし、「龍の忍者」は……いや、最初は真田広之主演だし、千葉真一の『影の軍団』みたいなものかなと思って借りたんですけどね。そうしたら、いきなりブルース・リー映画で見たような漢字のタイトルがバーン! と出て、「これって、もしかして香港映画だったの?」と驚愕。まあ忍者もカンフーも大好物ですし、内容的には足し算じゃなくて掛け算、倍の倍の倍になって大満足の一本だったわけですが。

 では、間に挟まった『ザ・インターネット』はどうだったの? というと、これは私のように少々……じゃないかな。ひねくれてひねくれてどーしようもないくらいひねくれた見方をすれば、とても面白いのです。また、いわゆるブロードバンドという言葉さえ聞かないくらい光回線が普及し、移動端末でもいよいよ5Gというやつが出始めた2020年現在だからこそ楽しめるところがあります。

 「ああ、25年前は、こんな感じだったのねえ」

 一言で言えば、そういうことなのです。

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 主人公のアンジェラ・ベネット(1995年のサンドラ・ブロック)はフリーのプログラマー。今でいうテレワークスタイルで在宅勤務を主とし、クライアントとのやり取りは電子メールか、フロッピーディスクをレターパックみたいなのに入れて行います。ほとんど外に出歩くことはなく、夜は宅配ピザをかじりながらチャットで同じようなパソコンオタクと会話するのが楽しみという女性です。そういえば最近はチャットと言うのもあまり聞かなくなったな……。

 そんな彼女が、何だかよくわかりませんが国家や大企業が絡む重大な陰謀に巻き込まれます。

 まあ物理的に殺されかけるシーンもたくさんあるのですが、何よりも恐ろしいのはアンジェラの個人情報が「ルース・マークス」という別な女性のものに書き換えられているということ。自分の身元を証明してくれる人が誰もおらず(いても次々と抹殺される)、無実の罪で警察から追われるし、黒幕からも命を狙われるし、もはや発狂寸前です。

 そんなアンジェラが自分の人生を取り戻すために愛用のパワーブック(当時のMacintoshのノートパソコン)と行動力で活躍する……という話です。


 ただし、実際にパソコンやインターネットを使って何かをするシーンは、あんまり多くありません。カギとなるデータは物理メディア(フロッピーディスク)に保存されていて、いかにしてそれをネットワークの世界に持ち込むか、というのが物語の大部分だからです。

 だからSF的なものを期待すると、肩透かしを食らいます。

 サスペンスものとしては、ポンコツ映画愛護協会の古川土竜さんが触れられていますが、とある重大な欠陥があるためアレな感じです。(参照

 じゃあアクションものとしてはどうなんだというと、確かによく走ったり叫んだりするのですが、私はリンダ・ハミルトンと比べてしまうのでダメでした。まあサラ・コナーだったら自分を殺しに来た人間は軒並み返り討ちにするでしょうし、インターネットを使わず基幹コンピュータのある施設に潜入して担当者を脅して問題を解決するでしょうが。もちろん骨の1本か2本くらいは折ります。1本くらいなによ!


 この映画の楽しみは、最初に申し上げましたが、「1995年のネット世界って、こんな感じだったんだ」というのをある意味リアルに表現しているところを味わうことです。

 まずネットに接続するためにはモデムが必要です。ピーピーガーガーと音が鳴ります。私もそうでした。ある意味それは「儀式」のようなもので、異世界への扉を開くための呪文のようなものだと思っていました。

 また、常時接続が当たり前の今日とは違って、「アクセスポイント」に電話をかける必要があります。私たち一般市民からすれば、もしもアクセスポイントが遠くの街にしかなければ長距離電話をかけることになり、電話代がものすごくかさんでしまうのですが、アンジェラはそんなこと言っていられません。世界中のアクセスポイントにちょこちょこと接続し、逆探知しようとしている黒幕たちを混乱させます。Wi-Fi? 何それおいしいの? ええ、そういう時代ですから。

 そして必要なデータはフロッピーディスクに保存していました。読み込みも書き込みも今のUSBメモリなんぞとは比べ物にならないくらい遅いですし、磁気や温度にも弱いです。ついでに言えば、使い込んでいくとすぐにエラーが出て読み込み不可能になってしまいます。

 だから鍵となるデータを保存したり、それを電子メールに添付して送信するときに、追手が近づいてきてないかキョロキョロしながら「早くして、早く……!」とドキドキするシーンが成立するんです。1メガバイトの情報を保存するのにソワソワキョロキョロするんです。なんか、そういうところが楽しかったなあ。私がインターネットを私用で使い始めたのはその数年後でしたけど、結構、わかる部分があったから。


 最後になりましたが、この映画、過去にも一度見ています。それっていうのはなんと中学校の技術の時間。いわゆる情報処理の教材の一つとして先生が用意したのがこれでした。

 「最近インターネットっていうのがはやり始めてるから、一応、知識としてな」

 私も一応「授業でパソコンを触ったことのある」世代ですが、当時のパソコンは基本的にMS-DOSでした。一台だけWindows3.1が使えたけど、いずれにしてもインターネットは未知の世界。コンピュータによってピザを注文したり航空券の予約ができる一方、個人情報を書き換えられて大変なことになる……じゅうぶんにSF的な要素を感じることができました。

 それから25年が経って、当時サンドラ・ブロックがあれほど苦労して接続していたインターネットの世界に、私はスマホのテザリング機能を使って接続しています。本当に、素晴らしい時代になったと思います。


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こんばんは。

 はじめにラブありきぜよ

 いぬがみです(坂本龍馬starring渡辺謙)。


 「幕末純情伝」という映画を見ました。

 いわゆる美青年剣士として名高い沖田総司が、美青年どころか実は女で、そこに坂本龍馬が恋をしてしまう…という、これだけ書けばそこら辺のラノベと大差ない話になってしまうのですが、これは1991年に脚本家・つかこうへい氏が書いたものです。

 つかこうへいもそんなラノベ的なものを書くのか! と思いつつ見てみましたが、そこはそれ。半端なラノベじゃ百万ページ費やしてもかなわない上質のラブコメ時代劇になっていました。まあ娯楽映画ですね。沖田が女だったって時点で、史実も何もあったもんじゃないし。さすがの私もそこは、「ああ、この世界の土方さんはこういう感じなんだ」と思いつつ見ていました。

 どんな感じだったのか。思いついたことを書いていきます。

 (注:この記事はアルコールを摂取しながら書いています)

 沖田総司:これは当時ギリギリ19歳の牧瀬里穂が演じています。大体この時代に私も色気づいてきたというか、テレビのアイドルにドキドキし始めた頃でありまして、牧瀬里穂も結構好きでした。本作では「ピストルの弾を居合抜きで弾き飛ばし、そのまま相手を両断する」という超絶技巧を繰り出しています。赤毛の維新志士にも劣りません。

 坂本龍馬:「天と地と」を病気により降板した渡辺謙さんの復帰第一作。のちにラストサムライとして世界中を感動させるKen Watanabe演じる坂本龍馬は……とらえどころのない……かなり破天荒な人物です。寝小便の癖は直ってないし、斬りに来た牧瀬総司から「抜けッ!」と言われるとおもむろにフンドシを抜き、「お前、何考えてんだ!?」とあきれられる始末。その一方で泥酔した総司から「ヤるぞ!」と言われると「そんな露骨に言われると、さすがのワシも…」とひいてしまう純情さもあります。ええ「幕末純情伝」ですから(ちなみに総司がしたかったのは……)。

 土方歳三:私が敬愛する歳さんを誰がやってるんだ? おおっ、杉本哲太さんでしたか。最近だと……ううん「あまちゃん」のイメージがあるんですが、やはり直情的で一本気なキャラクタです。美青年(と一般庶民からは見られている)沖田めあてに集まったミーハー女子どもに「ドカタ」と言われると「おれはヒジカタだ!」と修羅の形相で一喝したり、とても硬派なイメージです。まあ、たまたま危ないところを助けた財前直見に対してデレモードになり、それを見ていた牧瀬総司にヤキモチをやかれるようなシーンもあるのですが……それも含めて、「いいなあ歳さんは」と思う私なのであります。


 桂小五郎:これをどうして柄本明さんがやるんでしょうか。いや柄本明さんは私も大好きな俳優さんですが、主に「志村けんのだいじょうぶだぁ」のイメージですからね。なんというか……三日かけて煮出した超濃厚豚骨スープ的な、と言いますか……夢野カケラばりに「グヘエッ」と悲鳴を上げつつ、その俳優さん自体の魅力にやられてしまうわけですよ。一言で言えば、渡辺龍馬と杉本土方を引き立てる最高のキャラクタなんです。すごい! 大好き柄本さん! 以上!

 西郷隆盛:スターリング・桜金造……ということです。はい、何かというとサツマイモばっかり食べています。かなりステレオタイプで素晴らしいです。いや本当に。なぜなら私は幕府軍シンパだから。「敬天愛人」は素晴らしい本だと思いますが、西郷キンゾーさんを見て怒る側ではなく笑える側ですから。

 岩倉具視:本作(そして、たぶん史実でも)最大の黒幕。それを演じるのは津川「家康」雅彦さん。いや~この人も大好きなんですが、何せ白塗りの(これまたステレオタイプな)貴族メイクだったため、そうと気づかずに見ていました。ある意味それが正しい俳優さんの姿なのかもしれませんが。

 その他:

 近藤さんは上司(松平容保star.榎木孝明)と部下の間で苦悩する中間管理職的なポジションで描かれています。何となく「こち亀」の大原部長っぽい立ち位置ですね。違いとしては、「両津のバカはどこだ!」的に怒ることができないことでしょうか。「歳、そんなに派手に暴れないでくれよ……」と頭を抱えながら懇願するような。

 岡田以蔵は、ほかの媒体と比べるとそこそこ活躍しています。龍馬の相棒として、結構大事なところで頑張っています。ただの「人斬り」としてではなく、本当にアシスタント的な立場として。もっとも、龍馬の頭脳が作中でも超一流のものとして描かれているので、「何でそこでそんなことするんじゃ以蔵は……」と渡辺龍馬に言われる場面も、ないわけではありませんが。

 新選組のほかのメンバーは、まあ誰が誰だかよくわかりません。原田左之助は槍を持っているのでわかりましたが、「えっ? あの眼鏡をかけた人が山南さんなの?」とか。そんな感じです。

 そして女性キャラで際立って存在感を発揮していたのが、松金よね子さん演じる寺田屋の女将「お登勢」。間違って? 牧瀬総司の眠っている部屋にチン入し、あわや大惨事となりそうになったところに割って入り猛説教。これにはさすがの渡辺龍馬も「いや、布団を間違えたぜよ」と頭をかくしかありません。


 さて、切りがないのでこのくらいにしておきますが、なかなか良質な映画でありました。

 坂本龍馬と土方歳三。もちろん史実の人物としては一人きりであり、その史実上の人生というか人格というか……歩んだストーリーは一つでありますが、これほど多くの人に愛され、創作のモチーフにされ、その分だけ異なった人生を歩まされている方は、そうそういないですよね。

 特に歳さんは生き延びてアイヌの財宝を探し求めたり、あるいは異世界で仇敵(のご先祖)と殴りあったり魔人と戦ったり火星に行ったりベートーヴェンと一緒に現代で大立ち回りを演じたりしますからね。

 「……今度はなんだ? まったく……おちおち句をひねる暇もねえや」

 そのたびに短冊と筆をおいて、愛刀・和泉守兼定を手にする土方さんを想像してしまいます。その時書きかけていた句は? もちろん

 「しれば迷いしなければ迷わ」(後略

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『君の名は。』を見てきました。

 参ってしまいました。

 『森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。


 こないだ「シン・ゴジラ」を見た時も結構感動したんですが、これはまた別な意味でね。やられてしまいました。何のケチをつけようもないし、むしろケチをつけようとする人がいたら私の意識から疎外させます。批判糾弾は一切不要です。

 新海誠監督の映画は、じつは2007年にNHKで放送されたショートアニメ『猫の集会』くらいしか、見たことがなかったんですよね。と言って別に避けていたわけではなく、たまたまね。

 一応、これはあらすじではなく素直な感想として、「すげえなあ」と。

 それと同時に、悔しくてたまりませんでした。

 これほどの映画を見て泣けないことに。感情が理性の堤防を越えて、叫びだしたくなるのを抑えて涙を流すことができないことに。

 どうしてなのかはわかります。

 それはきっと、私がもう歳を取りすぎたからなんだと思います。


 あらすじに関しては、主人公およびヒロインが17歳の高校生であること以外には申し上げません。あとは予告編を見るなり本編を見るなりして、その世界に入っていただければいいと思います。

 そして、ここなんですよね。主人公たちが17歳。それも、とても一生懸命な17歳。それを見ている私は35歳。もちろん仕事には一生懸命だけど、彼らほど熱くなれない35歳。

 どちらかというと、そういう若い主人公たちをサポートしてあげる側の人間です。そうであるべきだと、35歳の私は考えます。だから彼らに自分を完全に重ね合わせる(=感情をシンクロさせる)ことができなかったのです。

 彼らの熱さは、見ていてとても気持ちのいいものです。日々の生活や恋愛に一生懸命になる姿はとても気持ちのいいものです。

 でも、映画の中に自分が入ったとしても、彼らの肩を抱いて「よし一緒にやろうぜ!」とは言えないんですよね。もう私は彼らの倍ほども歳がいってしまっているので。

 だからあくまでもスクリーンの外側から、「よし、頑張れよ」と応援するしかありませんでした。彼らのなそうとしていることが何とか実現してくれるよう願うことしかできませんでした。

 それが、きっと、悔しさの理由なんだと思います。


 内容を思い出すたびに、そこに入っていけない自分が悔しい。だけど、このまま内容を忘れてしまうこと、そのうち思い出すことができなくなってしまうことは、きっと苦しい。

 だから、今の感情をできるだけ丁寧に書き出してみました。

 「君の名は。」すごい作品です。ただただ私は感動しました。レイトショーだったのですが、とにかく見ることができて良かったと思います。こういう映画を見ると、私はいつも水野晴郎さんの物まねで「いや~映画って本当にいいもんですね~」と言ってしまいます。

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先日(今月の8日頃)に映画館で『スターウォーズ エピソード7』を見て以来、立て続けに映画を見ています。いぬがみです。

立て続けと言っても映画館で見た『クリード』とかCSで見た『ディープインパクト』とかDVDで見た『スターウォーズ エピソード4』とか金曜ロードショーで見た『天空の城ラピュタ』とか、そんな程度ですけどね。でも、以前は年に3本見るか見ないか・・・といった程度だったので、それから比べると随分とたくさん見ているような気がします。

『クリード』はまだまだ新しい映画だし、もしかしたらこれから見るという人がいるかもしれないのですが、『エピソード4』とか『ラピュタ』とかはもう30年位前の映画ですしね。積極的なネタバレとかはしませんが、あえてそんなことしなくても皆さん大筋から結末まで知ってるでしょう。そういう前提で書きます。


さて、先ほども申し上げたように私、あまり映画を積極的に見ないタチでした。「2時間もずっとテレビ(またはスクリーン)の前にいるなんて、時間がもったいない気がする」と思っていたのです。今にして思えばその千倍以上、もったいない時間の過ごし方をしてきたわけですが(詳細は当局の指示により特定秘密指定)。

加えて20年前、すなわち月野うさぎと同じ14歳中二っ! だった頃筋肉少女帯・人間椅子・戸川純といった激烈なアーティストたちの洗礼を受け、最近の明るくて(ネット上または同じ人種が集まる場所では)よくしゃべるオタクと違い、なんというか・・・地下の隠し部屋で悪魔崇拝をする邪教徒のようなところがあったんですよね。だから名作・大作・話題作といわれる映画や漫画やアニメなどは基本的にそれだけでNG! それでも好きになってしまったら周りには気づかれないようこっそりと楽しむ・・・。そんな感じでした。

今でもそう言ったハードコアな部分は残っていますが、とりあえず面白そうなら話題作だろうと何だろうと素直に見るようになったのでね。そうやって見て故・水野晴郎さんの物まねで「いや~映画って本ッ当にいいもんですねぇ」とひとりごちる今日この頃です。


それにしても『天空の城ラピュタ』確かにいい映画ですね。どうも私、熱烈愛好している人たちのイメージと、逆に蛇蝎の如く嫌っている人たちのイメージの両極端しかなかったものでね。今回はある程度ニュートラルな気持ちで見ることができたので、よかったです。

その前提で申し上げますと、うん、やっぱり面白かったです。夢と希望とそして狂気ナイフとランプと一切れのパンをかばんに詰め込んで冒険の旅に飛び出した少年少女。それをサポートする空賊団。何かと引用される「人がゴミのようだ」発言。そして滅びの言葉「バルス」・・・。

これはやっぱり、勝てませんや。いいですよ宮崎駿監督。声優を否定しようが恋愛対象の照準がディーンに絞られようがなんだろうが、やっぱり勝てません。こうなったら私がもっとも恐れていた(→好きになりすぎてフォースの暗黒面に落ちそうなので)『風の谷のナウシカ』も見るしかないでしょう。そしてメタメタに打ちのめされることが、私のオトシマエでしょう。

「自分の青春にオトシマエをつけたい・・
笑います? そんなコト言ったら・・・・」

「 笑う・・・・? どうして笑う? 
 そんな心から出たお前の言葉を」


(ただし『魔女の宅急便』だけはちょっとね。私は原作派なので。どうも大幅にストーリィが違うみたいなので、あれはちょっと・・・また違うのかな、と)

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IBC岩手放送で毎週月曜夜8時から放送している『リクエストマンデー』。私も大好きな番組です。

 要するに好きな曲をリクエストしてかけてもらうっていう番組なんですが、AMらしく選曲がとても幅広いんですよね。最新ポップスもあるにはあるものの、演歌とか歌謡曲とか、そういうのが割と多い気がします。おかげで私の音楽的な嗜好も少しずつシフトしつつある今日この頃。

 先週発売されたうすみさこと臼澤みさきちゃんの新曲『八重の風』を聞いて(もちろん発売当日にシングル・アルバムともに買っているのですが)残業で疲れきった気持ちをふっと緩めたところで、聞こえてきた次のリクエスト曲は「となりのトトロ」。MCの村松文代さんが読み上げたところによれば、8歳の娘の誕生日に、娘が大好きな曲をお願いします、という内容のリクエストだったみたいです。

 考えてみれば私が8歳だったころも、・・・その年に公開されたのは『魔女の宅急便』だったんですが・・・スタジオジブリの映画は確かにありました。流行というよりも「当然のたしなみ」のようなものだったと思いますが、私はどういうわけか、まったく見ることなく生きてきました。20代になってからようやく『猫の恩返し』を見たくらいで。

 そういうわけで、特別に思い入れがあるわけではないのですが、当時のことを懐かしむキーにはなるので、車を運転しながら意識を向けていたのですが……。

 流れてきたのはインストゥルメンタル版でした。

 「おや? ここはあえてインストゥルメンタルでかけてきたのだな」
 「さっき、井上あずみって歌手名も言ってたから、当然歌入りのバージョンだと思っていたが……ちょっとひねってきたのだな」

 そんな風に思っていたら、曲の途中でいきなり中断。どうやら間違えてオンエアしてしまったようで、改めて歌入りのバージョンが流されました。

 前にもこういうことがありましたが、J-WAVEとかTOKYO FMでは、まずありえないアクシデントでしょうね。まあ、「TOKIMEKI FEELING」じゃないんだから、という突っ込みをさせていただくことで、この話題は終了ということにしましょう。

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 『帝都大戦』は完璧盤をLDで持っているのですが、以前に見ようとした時は序盤の15分ほどで止めてしまいました。前作『帝都物語』のように混沌としたオカルトな雰囲気を求めていたのに、どうもそういった雰囲気が薄く、「なんか違うなあ」と思ったからです。

 そんな私も原作をすべて読み終えました。なので、今なら昔とは違った見方ができるのではないか。そう思って再挑戦したしだいです。


 冊子に書かれていた「原作を大胆にアレンジ」という文言は、本編をすべて見終わった後に読みました。確かに序盤は原作どおり、大出力の電波搭と霊能力によってルーズヴェルト大統領を殺害せんと丹波哲郎が祈祷をささげるシーンがありますが、その後の展開はどうも映画版オリジナルのような気がします。

 この映画での加藤保憲は原作のような深い怨念を背負って生きているわけではなく、東京にはびこる怨霊たちの化身として登場します。何せ序盤で加藤は首なし死体として登場します。その後、連日の空爆によって瀕死の状態に追い込まれた帝都でうごめく怨霊たちに取り付かれ、復活するのです。

 で、それを倒すべく丹波哲郎の側近として戦う若者と、平将門公の末裔である辰宮雪子が立ち向かう・・・というものです。まあ雪子は看護婦なので日々運び込まれる負傷者の手当てに忙しく、実際に前線に立つのは主に若者(幼少のころ念力の才能があることを丹波哲郎に見出され、謎の組織でその力を強化させられた超能力者)の方が多いですが。


 今回は最後まで見ましたが、それは「私が持っている原作のイメージと、どう違うのか」という気持ちが半分くらいあったからのような気がします。原作を読まずに純粋に邦画の一作品として見ればちょっとキツいのかもしれませんが、パラレルワールドというか、『キング・オブ・ファイターズ』のような世界として見ると、これはとても楽しかったです。

 何せこの映画の加藤は『人間離れした』というよりも『人間ではない』存在ですからね。自由に空を飛び、念力で自動車なども軽々と持ち上げ、手向かうものたちは次々と惨殺していきます。式神とかはぜんぜん使いません。「ちょっとやりすぎなんじゃないのか」とも思いましたが、旧軍の軍服を着て外套をはためかせながら飛び回る姿はなかなか格好よいのです。


 どちらかというと(私が実相寺監督好きということを差し引いても)原作に忠実でドロドロした前作のほうが好きではありますが、これもまた、『見てよかったなあ』と感じた作品であります。


 なお、おまけディスクには当時の予告編とメイキング映像がありました。今なら全部CGで作るところを、丁寧に模型を作り、これを俳優さんと組み合わせて映像化するということ。そういう時代だったのだなと思いました。

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 昨晩IBCラジオの『リクエストマンデー』という番組で、椎名林檎の『本能』が流れました。

 このブログでも何度も書いていますが、今から12~13年ほど前、犬神は椎名林檎が大好きでした。そこそこ知恵もついてきたとはいえ、まだまだボンクラな18歳~19歳のころの犬神にとって、あの切り裂くような叩きつけるような声は非常に刺激的でした。『ギブス』『罪と罰』そして『本能』。このあたりはカラオケに行くたびに毎回熱唱していました。

 そして当時、私が恋していた先輩も椎名林檎が好きで、文化祭の時にはこの『本能』のジャケット写真と同じように? 看護婦(今は看護師)のコスプレをしていたのでした。

 ……何もかも懐かしい。

 先日『泣くな、はらちゃん』でも言っていましたが、片思いというのはとっても切ないです。普段「もしあの頃に戻れたら……」なんて思うことはありませんが、その先輩のことを想うと、「もっと気持ちを伝えたかった」「もっと色々と触れ合っておけばよかった」「できれば、大学1年生をもう一度やり直したい」そんな風に思っちゃいます。ドコかの街で元気ですか先輩……。


 そんな切ない思い出が甦る椎名林檎の『本能』。参っちゃったなあ、と思いつつドキワクしていると……あれっ? こんな感じだっけ? というイントロが。「おれが知らないアレンジバージョンかな」と思っていると、聴こえてくる歌い出しはどう聴いても男性の声。

 「???」

 ……どうやら、この後に流す予定だったコブクロの『紙飛行機』を間違えて流してしまったようです。も~う、せっかく思い出を膨らましていたのに~。

 いや、コブクロの『紙飛行機』もいい曲なんですけどね。これは新しい曲ですから。歌に付随する思い出とかもないし、どうしても興ざめといわざるを得ません。まあ、こういったアクシデントも生放送のラジオゆえの楽しみと言えなくもありませんが。


  *


 こんなことを思ったせいか、久しぶりに学校の夢を見ました。教室に並べられた机に座って、プリントに向き合いながら先生の話を聞く。「今日は絶対に寝ないで最後まで授業を受けるぞ」と気合を入れて向き合うと、突然教室に響き渡る電子音。程なくして私の意識が夢の世界から現実世界に三段逆スライド。現実世界でセットしていためざまし時計の音であることに気づきました。

 もうちょっと、夢を見ていたかったな……なんてことを思った朝でした。

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 たぶん誰も書かないので私が書きます。土曜夜8時にIBCラジオで放送されている「TOKIMEKI FEELING」……ちょっと懐かしいイージーリスニング音楽を紹介する、村松文代さんがMCの番組です。

 昨日はYMO特集でした。

 YMOは、もう20年以上前に知りました。兄者が使っていたPC(9801DX)の中に入っている「Ray」という音楽ソフトのサンプルデータとして入っていたのです。ちなみにドビュッシーのケークウォークとかもこれで知りました。

 オリジナル音源ではなくFM音源だからなのかな、余計にかっこよく聞こえました。それが『雷電』でした。ライディーンじゃなくて雷電。

 

 その数年後に、このグラハム・マッセイ版を聴き、また衝撃。それ以来のファンです。

 まとまった形で聴くことができて、よかったかな。そう思います。

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 ここ数日は心身の調子が極めて悪かった私。どのくらい悪いのかは、ここ数日のブログを見てもらえればわかると思うのですが、そう、とにかく調子が悪かったのです。

 それでも火曜日の夜はラジオで臼澤みさきちゃんのコーナーがあるので、いっぺんに気持ちが晴れやかになります。なので今は、大体平常どおりです。


 現在、中学2年生の臼澤みさきちゃん。今は冬休みの宿題に取り組んでいるそうです。なにやら問題集の答えをいったんノートに書き出し、その後また問題集に答えを書き込む? だったかな? ともかくそういった課題に取り組んでいるそうです。ついでに言うと、あまり得意ではない理科とか数学から先に手をつけているそうです。

 それ以外にもプリントだのなんだのと、やらなくちゃいけないことはたくさんあるようで……やはり学生の本分は勉強だな、と思った社会人の私なのでした。

 ちなみに私自身がどうだったかというと、小学生のころはともかく、中学高校と宿題で苦労した思い出がありません。……たぶん、どんな課題もスラスラ解いていたというわけではなく、そこまでたくさんの課題を出されなかったのかな。おおらかな時代だったのです。


 そしてコーナーの最後には、な、なんと! 3月6日に新曲がリリースされるという情報が! そしてその新曲がラジオで流れたのです! まだテイチクのオフィシャルサイトでも公開されていないのに!?

 たぶんこれが初オンエアではないでしょうか。新曲「なまえ」(どういう表記なのかは不明)、非常にいい曲です。またしても、その歌声に魅了されてしまいました。

 ラジオでパッと聴いただけなので、もしかすると情報が間違っているかもしれませんが、とりあえず第一報として書いてしまいました。今後もオフィシャルサイトなどを確認し、新たな情報が入り次第発信したいと思います。さしあたって、オイ、お前ら100枚買え! ○野、テメーは1000枚だ! バカタレ! (矢野社長オチ

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 岩手以外の人はハワイの人とニューヨークの人しか知らないラジオ番組『Playing Music of The World』。駒幸夫さんという音楽家がパーソナリティをつとめ、どういうわけかハワイ・ニューヨークと同時中継を結びながら放送すると言うきわめてワールドワイドな割にマイナーな番組です。

 この時間に車を運転しているような状況じゃないと聴かないので、毎週楽しみにしている……というわけではないのですが、そのマイナー感ローカル感がなんとも心地よいのですね。

 昨日は『復興の歌姫』臼澤みさきちゃん……の同級生と言う子がゲストで呼ばれていました。同級生なので、当然、大槌町の子です。女の子です。

 笑福亭仁鶴師匠のしゃべりをもう少しスピードアップさせた感じで話を振るので、ほかのテレビ番組だと必要以上に演出が入るようなことも割合ナチュラルに聴こえるのがこの番組。昨日も、臼澤みさきちゃんが民謡を習っていたという話から「あなたも、何か習い事やってなかったの?」と振ると、小学校6年の頃までピアノをやっていたという話に。

 今はやっていないっていうので、どうして? と聞くと、あの震災でピアノも流され、続けられなくなってしまったから……ということでした。


 当時、小学6年生だった彼女の学校では、その時は卒業式の予行演習をしていたそうです。そこにあの地震が来たものだから、全校生徒がいったん校庭に避難。その後、町の人たちが山の上に逃げると言うことで、親が迎えに来た何人かを除いて、みんなで避難したそうです。

 そして、その後にやってきた津波。……


 家族は無事だったものの家もなくし、震災直後は「(大槌町には)住みたくない」と思ったそうですが、友達が一緒だから頑張ろうと思い直した、という彼女。私はせいぜい、一時的な停電程度でしたからね。なんか、色々なことを背負っちゃったんだな、と思いました。

 震災のことは一日として忘れたことがありませんが、気持ちを新たに、今年も生きていこう。でもって臼澤みさきちゃんを応援しよう。そしてそして、彼女のように頑張っている子たちのことを思い、さらにさらに頑張ろう。そう思ったのでした。

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 クリスマスも終わり、いよいよこのブログも1年の総決算をする『コトシノワタシ』企画が始まりました。

 今年はなんだか、あっという間に駆け抜けた感じがして。実は「何を書けばいいのかな……」という気持ちがありますが、とりあえず思いついたことを書き出していきます。


 今年はやはり「ラジオ」というメディアに積極的に触れたのが、大きかったような気がします。車のラジオだけじゃなく、ライターサイズのポータブルラジオを買って、それでもってしょっちゅう聴くようになったんですよね。

 そうやってラジオを聴いていたから知ったアーティストもたくさんいます。世の中には色々と面白いものがあるんだ! といまさらながら気づかされたしだいです。

 その最大の収穫が、「臼澤みさき」ちゃんだったのかな。デビュー直前くらいのタイミングから結構流れていて、いつデビューするんだと心待ちにしていましたからね。そしてデビュー後は私の予想を超えるヒットぶりで、レコード大賞では新人賞なんかを受賞しました。

 別に賞があってもなくても、その魅力に代わりはないのですが、やっぱりイメージが違いますよね。その点においては家入レオとか……同じく新人賞を受賞したその他の人たちと同格だって、そういうことになるんですから。別に私がひいきしなくても、全国レベルで認められたってことなんですから。

 それ以外にも、地元のアーティストの楽曲をたくさん覚えました。Underpath! とか日食なつことか。「なんだなんだ、岩手も頑張ってるじゃないか」ということを遅まきながら知ることができました。


 テレビじゃ伝えきれないようなきめ細かい情報を伝えてくれるメディア。今や私にとっては、なくてはならないものです。そういうことでした。

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 Twitterのよさを、ようやく理解した犬神です。

 というのは、IBCのラジソンに関する情報。私はラジオを聴くことができないので(仕事中だったのでね)、Twitterでひたすら情報を追いかけるしかありませんでした。

 でも、そうやって随時更新される言葉を見ていると、どこで誰がどうしているのかというのが、よくわかるんですよね。

 特に15時頃でしょうか。このツイートを見た瞬間は、もう仕事も何もほっぽり出して現場に駆けつけようかな(会社から徒歩で10分くらい)と思ってしまいました。ま、私はまじめな社会人なので、そんなことはしませんがね。

 でも、この情報もTwitterを開きっぱなしにして、ず~っと様子を見ていたからわかったことですからね。確かにその影響力はとても大きいものなのです。


 今もラジソンをradicoで聞きながらこの文章を書いています。

 「普通になるには、30年かかる」

 沿岸部に住んでいる魚屋さんから魚を買った人が、その魚屋さんに「どうですか」と尋ねると、そんな言葉が返ってきたそうです。

 でも。

 ……その時に話していたのは冨田奈央子アナウンサーだったのですが、彼女の出身地は広島県。かつて原爆で壊滅した後、これから先何十年と草も生えないだろうと言われていたそうです。

 でも、みんなが力をあわせて、復興したのだし。岩手も絶対に元通りになるはず!……と、すごく熱く語った富田アナ。おお、そうですよそうですよ。広島もそうだったんだから、岩手もそうですよ。絶対に元通りになるんですよ。

 そんなこんなで、今日はフェリスナビダ。英語で言えば、メリークリスマス。

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 例年クリスマスと言えば坂本龍一「メリークリスマス・ミスターローレンス」を聴くようにしているのですが、今年はどういうわけか、このワム! の「ラストクリスマス」ばかり聴いているような気がします。まあ、去年と違って今年はラジオばっかり聴いているからなのかな。それで、しょっちゅう流れているから、そういう印象なのかもしれません。

 邦楽なら山下達郎か稲垣潤一はたまた竹内まりや、洋楽ならこのワム! かマライア・キャリーか……といったところでしょうか。まあ1位と2位の差は結構ありそうな気がしますが。

 いいですよ。はやるかどうかは聴く人が決めるんだし。お正月に「春の海」が流れるくらい定番化しているフシがあるので、それを否定するつもりはありません。

 ただ、今年はそれよりも「サウンド・キャッチ」というラジオ番組で流れたプレスリーの歌うゴスペルミュージックに心打たれました。私はプレスリー世代ではないのですが、すごく聞き入ってしまいました。すごくよかったです。


 ちょうどその頃、東スポWebサイトで連載中の「Mrs.KENSOのビチッと!」でクリスマスの話をしていたのを読んだので、余計に素敵な音楽に聞こえました。

 フェリス ナビダ - Mrs.KENSOのビチッと!

 日本、アメリカ、メキシコと渡り歩いてきた鈴木ひろ子さんの重く鋭い言葉には毎回ビビってたじろぎつつも何とか受け入れているところですが、これも私の「クリスマス観」に漬物石クラスの一石を投じました。

 「そうか、これでいいんだ」

 そう思ったのです。別に恋人同士で過ごさなきゃいけないわけじゃない。恋人がいないからと言って落ち込むこともない。無理に騒ぐこともない。ケーキは食べますけど、生誕の夜を思い静かに祈りをささげるような、そういうクリスマスでいいんだ、ってね。

 それに、これでも大学時代は学校がそういう学校だったこともあり、毎年クリスマス礼拝に参加していました。照明を消して一人一人がキャンドルを持ち聖夜を過ごすのは非常に厳かなムードでした。これこそ本来のクリスマスと言うものでしょう。それでも「恋人がいない30男の負け惜しみだ」と言うのなら、別に反論はしませんが、そういうものだと思います。


 ……と、ここまで書いてきて思い出したのですが、今日はIBC名物「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」すなわちラジソンの日です。今日の正午から明日の正午まで、24時間ずっと生放送で募金を募るという、1年でもっとも大規模なお祭りの日です。

 今年で35回目となるラジソン。これまでの募金総額はなんと4億5000万円以上だと言います。これもひとえに岩手県民のラジソンに対する思いの強さでしょう。そうだそうだ、岩手県民にとってクリスマスイブとはラジソンの日だったんだ。

 そういうわけで、途中からまさかの方向転換となってしまった今日の記事。本当は高校駅伝で大躍進した盛岡女子高校の話とかもしたかったのですが、とりあえずいったんここまで。皆様にとってウルトラハッピーなクリスマスイブになりますように。

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 昨日は20時まで仕事をして、それから帰りました。帰り道でのラジオは「TOKIMEKI FEELING」……なんか、よく似たタイトルです。IBCラジオで、村松文代さんがパーソナリティをやっている番組です。

 これは「ちょっと昔のイージーリスニング」な楽曲を紹介する番組だそうで、10月から始まった番組です。昨日は喜多郎という人の音楽を紹介していました。

 この人の音楽は、昔トヨタ・スープラ(A70型)という自動車のCMで聴いたことがあります。30秒CMなので、まあCMとしては長い方ですが、音楽としてはとても短い時間しか聴いたことがありません。

 それだけに、昨日はかなり長い時間にわたり、何曲も聴くことができてよかったです。やっぱり、イージーリスニングって言うだけあって、どんな気持ちの時でもスッと受け入れられるから、いいですね。村松さんの声を聴くとホッとするって言うのもあるし。


 
 ただ、この番組って、たぶん……半年だけの番組なんですよね。平日に放送している「マカタトSTUDIO」もそうらしいんですけど。どうしてなのかといえば、それは私の想像なのですが、平日とか土曜日のこの時間って、ナイター中継がある時間だからなんでしょうね。あくまでもオフシーズンだから、その間を埋める番組として流れているに過ぎない……そういうことなんでしょう。

 でも、ま、年も明けていないのに来年の春のことを考えても仕方がないですよね。放送されているうちは、いっぱい聴いていっぱい楽しむことにしましょう。

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 (注:作品の内容について、結構触れています)

 マヤ歴が新しいサイクルに入ろうとする日、『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』を見ました。シリーズ中でも特に人気の高いヒロイン・リリーが初めて寅さんと出会う話ですね。

 前回見たのが『柴又慕情』だから、直接の続編である『寅次郎恋やつれ』を見ればいいような気もするのですが、あえて『寅次郎忘れな草』をチョイスしたのは、ぜひ見てみたいシーンがあったから。

 それは寅さんが上野駅の構内でラーメンを食べている時のこと。かばんを持ってきてくれたさくらに対して「これで坊主に飴玉でも……」とお金を渡そうとした時、「切符買ったから、お金なくなっちまった」とさびしげに発言したんですが、そのあとのさくらの行動がまた泣かせるんですよね。いきなり寅さんの財布を取ったかと思うと、そこに自分のお金を入れてあげるんです。

 (泣くのをこらえながら)「お金もう少し持ってくればよかったね」

 やっぱり、こういうところですよ。寅さんが困っている時にタイミングよくスッと手を差し伸べるところ。切ないシーンですが、本当に心が温まりました。……誰ですか「計算できない」とか「ダメ人間」だとか言っているのは!


 そういうわけで、リリーにはあまり期待していなかったのですが……ところがどっこい。同じ旅人(ドサ回りの歌手)だから通じ合うものがあるのか、ものすごく生き生きとしたキャラクタに目が覚めるような思いでした。私もまた、リリーのキャラクタに惹かれていたのです。

 まあ、それはもちろん私がリリーの影の部分と言うか、時折見せる切ないほどの孤独感、そういったものを見ているからなんですけどね。私はカタギでリリーは流れ者。どんなに惹かれても恋しても、かなわぬ恋だとは思うのですが、それでもリリーの孤独を何とか癒してあげたい。……というか、寅さんが癒してあげてほしい。そう思いながら見ていました。

 今回の物語はいったん完結しましたが、しかしこの後まだまだリリーが出てくる話があるようですし。こりゃ~まだまだ見なきゃいけない作品があるな! と思った私なのでした。

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 これは今から10年ほど前、『日本興亜損保』という保険会社のCMで言っていたものです。

 最初は石原軍団の面々が社名の入ったパネルを持って、ひとりずつ「日本!」「興亜!」「損害!」「保険!」と言っていったのですが、ここで渡社長から「いまどきは損保でしょ」と提案が。それを後押しするように舘ひろしさんが続けたのがその言葉でした。

 「いまどきは何でも略すでしょ。ワタテツ、カンマサ、タチヒロシ……」

 自分の名前だけは略してないのがこのCMのオチャメなところですが、人の名前とかを短縮して呼んでいるのを見ると、いつもこのCMを思い出します。

 昨日もそういうことがありました。IBCラジオで夜8時から放送している「マカタトSTUDIO3600」の一コーナーである「ようこそみさきのHomeland」です。


 昨日も先週に引き続いて、さる8日に盛岡復興支援センターにおいて行われたイベントの様子を放送していました。歌よりも質問コーナーがメインですね。

 そこで臼澤みさきちゃんが級友たちから「うすみさ」と呼ばれていることが発覚。

 ワタテツ、カンマサ、ウスミサ、タチヒロシ……。ああ、今なら「タカミナ」って言えばいいですか。まあともかく、そういった愛称で呼ばれているんだな……ということがわかって、なんだか面白かったです。


 そういった質問コーナーの後は、観客のアンコールにこたえて「外山節」を熱唱。あの震災の直後、避難所にいる人たちの心を癒した、ある意味では臼澤みさきという歌手の原点と言える歌です。

 あくまでも民謡なので、臼澤みさきちゃんのパートは完全に民謡の歌い方なのですが、そこに姫神のアレンジが加わり、現代的な楽曲になっています。「リズムアンド演歌」ならぬ「リズムアンド民謡」といった感じです。

 そのように口当たりをよくした上で味わう臼澤みさきちゃんの声は……やはり、すばらしいものがあります。綺麗な声だけど、しっかりとした強さがあるのですね。ただのアイドルグループの歌がパンとすれば臼澤みさきちゃんの歌は餅です。それほど密度が高く強いんです。しかもしなやかなんです。


 アイドルグループを否定するつもりはありませんが、その程度の歌じゃ偏屈・偏狭きわまりない犬神の心には響きません。でも、臼澤みさきちゃんの歌は、私の心に響きました。思いっきり響いて響いて響き渡りました。そういうことなのです。

 年末にはIBC岩手放送で臼澤みさきちゃんの特集番組が放送されるようですし、これは今から楽しみで仕方がありません。

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 雪多き地・岩手に30年以上住みながら、あまりウインタースポーツのたぐいが得意でない犬神ではありますが、なぜかIBCラジオの『ゲレンデ情報』とかは好きです。

 平日に放送している『朝からRADIO』という番組内の一コーナーとして放送されるのですが、このコーナーのBGMがなぜかこの曲なんです。

 

 懐かしい曲です。でも、この番組では懐メロとしてではなく、最新情報を伝える時のBGMとして使用されているのでね。そういう意味では、この曲を懐かしい曲としてではなく、2012年の最新ソングとして(?)認識しちゃう方もいるかもしれません。

 まあ、この楽曲が使われているから、という理由以外にも……やっぱりスキーも、やってみれば結構楽しかったりするんだろうな、と想像するからなんですけどね。得意でないって言っても、絶対やりたくない! ってわけじゃないですから。ただ、ちょっと経験が少ないだけですから。

 ……弟者も進学が決まったし、一度くらいはやってみたいなあ。そんなことを思ったのでした。


 *


 今日からまた『ザ・ニュースペーパー』の人は大変ですね。ノダ首相、お疲れ様でした。

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 『男はつらいよ』を面白いと思うようになったのは、たぶん、ここ2~3年くらいのことだと思います。

 たまにIBC岩手放送で土曜日の午後とかに流れるのを、たまたま会社の休憩室で見たのが、きっかけだったように思います。

 その時は時間の都合で最後まで見ることはできなかったものの、その20分そこそこの中でも十分に楽しめました。そして今回のマドンナ・歌子(吉永小百合)の如く、「また寅さんに会いたい」と思いレンタルDVDを見た次第です。


 ストーリィは、まあ、いつも通りです。『とらや』に帰ってきて、ケンカして「それを言っちゃあおしまいだよ」と言って飛び出して、マドンナと出会って、ちょっといいムードになりかけたかなと思ったら結局また失恋して旅に出る。以上です。

 たぶん、『男はつらいよ』が好きな人ってのは、このマンネリが好きなんだろうな、と思うんです。私もそうです。

 もちろん、見ている時は寅さんが今度こそマドンナとの恋を成就させて欲しい! と思いながら見ています。中盤、ちょっといいムードになって、寅さんがドキワクする姿は、見ているこっちも楽しい気持ちになってしまいます(さくらとかおいちゃんとかは「またか」と少々あきれ気味ですが)。

 ただ、どんなにヒロインから慕われても、たいていの場合(たまに、本当に寅さんのことを好きになっちゃうマドンナがいるらしいのです!)「いい人」で終わってしまうのが寅さんの悲しいところ。そんじょそこらの恋愛ドラマなら、女の子が男に「好きよ」と言う場面で、大失恋。笑顔で「寅さんのおかげで、決心がついたわ」「寅さん、ありがとう」と言うマドンナに、帽子を目深にかぶってうつむく寅さんの姿には、なんか本当に涙が出そうになりました。

 今回も、そもそも歌子には心に決めた男性がいたのです。でも、同居の父親のことを心配してなかなか家を出る決心がつかなかったのです。そこで寅さんと出会い、色々と楽しい時間を過ごしたり、さくら夫妻と深い話をするなどして、その男性と添い遂げる決心がついたのです。

 「とってもいい人なの。だからきっと、寅さんも気に入ってくれると思うわ!」

 とっても残酷な言葉です。初めから歌子は、寅さんのことを恋愛対象と捉えていなかったのです。それなのに、寅さんの方が勝手に舞い上がって、ドキドキワクワクソワソワモジモジ。ファンの間で『寅のアリア』と呼ばれるひとり芝居を演じていたに過ぎないのです。

 
 でも、それもいいじゃないか、と思うのです。エピローグに出てきた歌子はとても幸せそうですから。ある意味これもハッピーエンドですよ。

 私も、こういう男になりたいと思うのです。なかなか本当の気持ちをストレートに打ち明けられない照れ屋気質。マドンナと二人きりになると何もできない純情さ。たぶん100回見ても、同じようにドキワクして最後にちょっと泣いてしまうんだろうな、と思います。それが48本あるから、え~と……。

 そんなわけで、やはり『男はつらいよ』は面白い、と思ったのでした。


 *


 そういえば、ドラえもんでも同じような話しがありましたっけ。

 たまたま見かけた雌猫に恋をして、秘密道具を使って結構いいムードになるものの、実はその雌猫には好きな雄猫がいて……「うぬっライバルめ、どうするか見ていろ!」と例のアレを取り出すところまで行ったものの(この姿を雌猫は見ていない)、最終的にはその雌猫の幸せを願い、イチの国に二人を送り届ける……。そういう話です。

 「いいんだ、あの子が幸せになるなら」

 何しにいったんだよ、とあきれるのび太に対して、そう答えたドラさん。そのよさが、今になってようやくわかったのでした。

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 (注:今日は色々盛り込みすぎました。スミマセン)


 昨日は20時まで仕事をして、それから帰りました。

 木曜日の20時ということは、IBCラジオ『マカタトSTUDIO3600』でしょう、ってことで、高橋圭太アナウンサーの放送を初めてちゃんと聴きました。

 そして、ひどく落ち込んでしまいました。

 「自分はいつから、こんなに心がゆがみ、ねじれ、汚れきってしまったのだろう」と。


 木曜日はほかの曜日の女子アナ諸君がやっているのと違って、非常に熱い感じです。メインはリスナーからの手紙を読み、それに対して自身の感情を吐き出しながら時々曲をかける、というもの。あとは『マジトーク』(もしかしたら長音符が一個足りないかも)というもので、昨日はアフガンにクレヨンを贈る支援活動をしているNGO団体の人が出ていました。そういうコーナーなんでしょう。

 いや実に熱いです。でもってまじめです。先週ですか、私は聴いていないのですが福島に住んでいるお姉さんの話をされた方がいたみたいですが、それに対して自分の親戚が原発の建設に関わっていたというメールを送った人がいました。それから、なんだかよくわかりませんが、同じようなテーマでメールを送った人がいました。

 「(放射能が)恐かったら、食べなくていいよ」

 福島産の桃を食べる時にそんなことを言ったお姉さん。……こんな気遣いをしなければいけない現状に、非常に落ち込んでしまいました。

 考えてみれば岩手県も、がれきの広域処理をほかの都道府県にお願いしようとすると放射能がどうとかいって反対されます。きちんと測定して、安全だって言うことが科学的にも証明されているのに、そういった偏見でバッシングされる現状……。

 それでも、何とか生きていくしかないんです。脱原発とか何とか言う前に、こんな気遣いをしなくてもいいような空気にしていきたいなと思います。


 ただ、それは私なりに一晩考えて出した結果です。

 正直なところ、ラジオを聴いている時はリスナーの言葉なのか高橋アナ自身の言葉なのかわからず、ちょっと混乱してしまいました。そして、ただ熱くて純粋でまっすぐなだけじゃ、もう私の心には響かないのです。あと、『困っている人を助ける』という言葉は別に上から目線ではないと思います。

 話はわかった。ただ、おれは違う道を行く。そういうことなのです。向かう先、見ている先は一緒ですけど、そこまでの道のりは私が好き勝手に決めさせていただきます。電車で行くのか飛行機で行くのか、とか、そういう違いだと思ってください。


 ……と、100%まじめな内容であれば、これで終わりなんですが、どうしても苦言を呈したいことがあります。それは昨日の放送で1曲目に流れたコレですよコレ。

 

 オイ! オイ! オイ! 高橋よぉ! 高橋さんよぉ~! よくこの曲を木曜日の20時台に流したモンじゃのう~。「2つのフランスパンが道すがら出会ったロマンティックな歌です」じゃとぉ~? これはどう聴いても、男女のそういう歌じゃろうが~! この嘘つきが~! お前ら嘘ついたことないんか~!?(長いので割愛)

 これには私も大仁田厚(趣味:引退)の口調になるしかありません。こんな歌を1曲目に流しておいて、何言ってやがるんだ! と思ったところもあります。残念ながらそれは動かしがたい事実です。

 来週も聴くかどうかは……未定です。

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 昨日はマカタトSTUDIO3600……というラジオ番組の日でした。

 すでに何度か触れておりますが、IBC岩手放送の若手(1~2年目)アナウンサーが1時間生放送でしゃべりまくるというこの番組。昨日は松原友希アナウンサーの『夢見るTuesday』でした。

 ということは、週刊臼澤みさきこと『臼澤みさきのようこそHomeland』の日じゃないですか。これはもう、何が何でも聴かなければ!……ということで、今か今かと待ちわびながらラジオの前で夜ご飯を食べたのでした。


 いつもは電話での出演なのですが、昨日は特別編。去る12月8日に盛岡復興支援センターにおいて、震災で内陸に避難した被災者50人を前に歌った時の様子が放送されたのでした。インストアライブがあった日の前日ってことですね。

 小学3年生の頃から民謡教室に通い、「そこにあるのが当たり前だった」と言うほど民謡に慣れ親しんだ臼澤みさきちゃん。好きって言うだけじゃなく、実際に「第49回日本郷土民謡協会主催 青少年みんよう全国大会」なる大会でグランプリを受賞するなど、その世界では並々ならぬ実績も残しています。

 あの震災の時も、避難所へ慰問に訪れた時などに民謡を歌い避難者の心を癒したという臼澤みさきちゃん。そうなんです、とにかく歌の力があるんです。だから心に響くし、気持ちが和らぐんです。

 震災で慰問に訪れたことがテレビで放送され、それをテイチクの人が見てメジャーデビューとなった経緯があるみたいで(テイチクの公式ホームページより)、あの震災がなければ私もきっとその声を聴くチャンスがなかったのだろう……と思うと、少し複雑な気持ちですが、まあ「なければ」なんて話をしても仕方ないですよね。

 震災はあった。それがきっかけで臼澤みさきちゃんの声が全国に流れ、私もそれを聴いた。それが事実なのですから。


 毎日、色々なことがあります。以前なら力ずくで乗り越えられたようなことにも、つまづいてしまうことも、あります。

 でも、臼澤みさきちゃんの歌を聴くと、「立ち止まってもいられないな」と思うのです。歌を聴いて、元気をもらった事実があるのでね。その時の自分の気持ちに嘘をつかないためにも、今日も頑張ろうと思います。


 追記:

 松原友希アナウンサーの12/10付ブログで、臼澤みさきちゃんと松原アナウンサーの2ショット写真が公開されています(参照)。

 リスナーからは「仲のいい姉妹みたいですね」と言われていましたが、松原アナウンサーが臼澤みさきちゃんに「何か、アイドルユニットみたいだね!」と言ったら「クスッと笑われた」……そうです……。

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 昨日は勤務の関係で、仕事帰りに聴くラジオが『マ・カ・タ・トSTUDIO3600』になりました。そして昨日は金曜日と言うことで、冨田奈央子アナの『花金アフタースクール』でした。

 前回は勢い任せのノープランな番組内容に激しい衝撃を受けてしまいましたが、何度か場数を重ねたせいか? 昨日はかなりよくなっていました。じゃじゃじゃTV(岩手ローカルの情報番組)のディレクターと一緒に番組を進めるコーナーとかもありましたけどね。

 あと、相変わらず富田アナ自身が気に入らないメールやFAXを読む時はバッサリ切り捨てるんですよね。読み上げておいて「ちょっと何言ってるのかわかんないです……」といった意味のことを言い放ったり、「別にそうは思わない」と言ってのけたり。「それはこういう意味じゃないんですかね」と、なぜかリスナーである私がフォローしたくなってしまいます。

 ただ、やっぱり声がいいんですよね。聴いていて何となく楽しくなる声。話し方。今年の4月に入社したばかりの、新人もいいところですが、その経験値の少なさをガッツで補う雰囲気。好きですか? 嫌いですか? わたくし、嫌いではございません!(KENSO風に)

 そんなこんなで、やはりラジオって面白い。でもってIBCって面白い。そう思いました。

 できればこの先も、5年10年とIBCで声を聞かせて欲しい。そう思います。めんこいテレビとかだと、何年かでいなくなっちゃうから、あんまり気持ちを入れることができないんですが、IBCの場合は村松さんを初めとして、長く活動されている人もいますからね。そういうアナウンサーになってほしいなと思います。

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 このブログで取り上げたことはありませんが、大船渡市には『サンマの歌』があります。

 

 しばらく(震災前)に聴いて、ひっくり返った記憶があります。内陸の人間である私にはあまりなじみがなかったのですが、なんとテンションが上がる曲でしょう。でもモチーフはサンマ。サンマサンマでオラサンマ。

 こういう、食料品をモチーフとした楽曲の元祖? といえば『おさかな天国』ですが、これはそれに匹敵するインパクトをもった名曲であると思います。震災で結構な打撃を受けましたが、それでも復興に向けて元気にやっています。シーズンはちょっと過ぎましたが、これからも皆様、大船渡のサンマをよろしくお願いします。


 ……ところで、どうして2年前のサンマソングについて書くのかというと、昨日ラジオでこれまた衝撃的な歌を聴いたからなんですよね。

 それというのは、NHKの『歌の日曜散歩』という番組で誰かがリクエストした楽曲だったんですが……。

 

 リクエスト曲は『ジンギスカン』ですと言われて、日本国民の97パーセント以上の人は70年代のあのディスコミュージックを想像すると思うんですが(もちろん私もそうでした)、放送で流れたのはその10倍くらいエキサイティングな曲でした。なんですかコレ!?

 こういう発見があるからラジオって面白い。

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 昨晩、20時よりIBCラジオ(AM)で放送された『マカタト STUDIO ★3600★』という番組なのですが……。

 これがまた、スゴイ番組なんですよね。

 私も昨日たまたま聴いたのですが、どうやらこれ、入社1年目とか2年目の駆け出しアナウンサーに20時から21時までの1時間、生放送でしゃべらせるという、かなり思い切った企画のようです。火曜日から金曜日まで、それぞれ日替わりでやるそうなんですが、昨日は冨田奈央子という子でした(自分で言っていたところでは23歳らしい)。

 ……なかなかエナジェティックな子ですね。もちろんまだ1年目2年目というキャリアですから、上手なわけではないけれど、とにかくパワーだけはある。勢い任せにガンガン語るその気合は、嫌いではありません。もうちょっと落ち着いていてもいいんですけど……ま、このくらい刺激的なほうがいいのかな。

 よし、頑張って、冨田アナ。私は中学時代から好きな『歌のない歌謡曲』のコーナーを任せられている甲斐谷望アナの方が好きですが(水曜日担当)、5年後とか10年後とかに「おっ、相変わらず頑張ってんな」と言っちゃうくらい、長くキャリアを積んでくれればいいなあと思っています。

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