※ あいまいな気持ちに決着をつけたいので、今日はそういう内容になりますが、ご了承ください。
それを初めて読んだのは、『キン肉マンII世』を読むためにパラパラと週刊プレイボーイをめくっていた時のことでした。正直なところ、キン肉マン以外にマンガが載っているとも思っていなかったので、チラッと見かけたキレイな女性に、
「あれ? なんだこのマンガは?」
と思って調べたところ、おおサイレントメビウスを描いていた人のマンガじゃないか。どれどれ。と思ってコミックス第1巻を買ってみたのが、きっかけでした。
それを初めて読んだのは、『キン肉マンII世』を読むためにパラパラと週刊プレイボーイをめくっていた時のことでした。正直なところ、キン肉マン以外にマンガが載っているとも思っていなかったので、チラッと見かけたキレイな女性に、
「あれ? なんだこのマンガは?」
と思って調べたところ、おおサイレントメビウスを描いていた人のマンガじゃないか。どれどれ。と思ってコミックス第1巻を買ってみたのが、きっかけでした。
親の遺産で手に入ったスポーツカー『ポルシェ964・カレラRS』に乗るために、まずAT限定を解除するところから始まった雑誌編集者・轟麗菜の七転び八起きカーライフを描いたこのマンガ。街乗りからサーキットでの走行会まで、初めて尽くしの体験に苦労しながら少しずつ乗りこなしていく成長物語でもあります。
車それ自体は生粋のスポーツカーですが、乗っているのはちょっと前までマーチに乗っていたような普通の女の子ですから、まともに走らせるので精一杯。時にはくじけそうになるものの、何とか少しずつ上手になっていく姿は、見ていて感動的でした。
一方で、カレラRSとは似ても似つかぬATのスズキ・アルトに乗っていた私。相手がマンガの中の人物であるにも関わらず、若干のコンプレックスを感じることもありました。この車では、どんなに頑張ってもヒール&トゥとかブリッピングとかができるようにはならない。かといって、マニュアル車に乗り換えるような余裕もない。……とかってね。
マニュアル操作のワゴンRに乗り換えて、「とりあえず(その部分においては)追いついたな」と思ったのですが、そうすると今度はマンガの方が時速250キロ以上のスピードでどこかに走り始めてしまいました。確か、編集部の人事異動があって、それまでの雑誌から車雑誌の方で仕事をするようになってからかな。
ナントカ三姉妹という謎の女性たちとバトルをしたり、深夜の高速道路でバトルをしたり。アレアレ? そういうマンガになっちゃうの? と思い始めた頃、決定的に気持ちが引いてしまったのが、『ブラックバード』という車について触れた時。
ブラックバード……そう、湾岸MIDNIGHTで島達也先生(外科)が乗っていたポルシェ・ターボの通称です。そのことが『彼女のカレラ』の中で触れられていたのです。「実車をモデルにして、そういう車がマンガに出てきたんだ」って。
『湾岸』は『湾岸』で、『彼女』は『彼女』。私にとってはどっちもマンガの世界。どっちが上かとかじゃなく、それぞれが交わらないところで共存していたのですが、この台詞を読むと『彼女』の方が『湾岸』より上である、と言っているように受け取りました。「アレはマンガだけど、コレは本物だから」って、そう言っているように感じたのです(個人の感想です)。
そう言われると、当時『湾岸』の世界をホームにしていた犬神、黙って見過ごすわけには行きません。ただでさえ高速化していく『彼女』の世界に当惑し、どうしたらいいのかと思っていたところにコレなので完全にスローダウン。かくして『彼女のカレラ』というマンガを読むことを一時的に休止することになったのでした。
それでも気持ちを完全に切り離せなかったのは、あの時に感じていた(どんどん運転が上手になっていく麗菜に対する)コンプレックスと、麗菜を始めとする女の子がとても可愛かったというのが半分ずつあったから。
「いつか、自分もそれなりに運転がうまくなったら、読もう」
そう思っていたのですが、その前にまたAT車に乗り換えることになってしまいました。
これで『彼女』の世界に追いつくことは絶対に不可能ということになりました。やはりこのままフェードアウトか。
……でも、それはちょっとつらいですね。色々と中途半端な状態だし。
ならば『私のファミリア』の世界を確立して、それをもって正面衝突、全面戦争に持ち込むことにしましょう。それまで是非、連載を続けていてくださいね、麻宮先生。
車それ自体は生粋のスポーツカーですが、乗っているのはちょっと前までマーチに乗っていたような普通の女の子ですから、まともに走らせるので精一杯。時にはくじけそうになるものの、何とか少しずつ上手になっていく姿は、見ていて感動的でした。
一方で、カレラRSとは似ても似つかぬATのスズキ・アルトに乗っていた私。相手がマンガの中の人物であるにも関わらず、若干のコンプレックスを感じることもありました。この車では、どんなに頑張ってもヒール&トゥとかブリッピングとかができるようにはならない。かといって、マニュアル車に乗り換えるような余裕もない。……とかってね。
マニュアル操作のワゴンRに乗り換えて、「とりあえず(その部分においては)追いついたな」と思ったのですが、そうすると今度はマンガの方が時速250キロ以上のスピードでどこかに走り始めてしまいました。確か、編集部の人事異動があって、それまでの雑誌から車雑誌の方で仕事をするようになってからかな。
ナントカ三姉妹という謎の女性たちとバトルをしたり、深夜の高速道路でバトルをしたり。アレアレ? そういうマンガになっちゃうの? と思い始めた頃、決定的に気持ちが引いてしまったのが、『ブラックバード』という車について触れた時。
ブラックバード……そう、湾岸MIDNIGHTで島達也先生(外科)が乗っていたポルシェ・ターボの通称です。そのことが『彼女のカレラ』の中で触れられていたのです。「実車をモデルにして、そういう車がマンガに出てきたんだ」って。
『湾岸』は『湾岸』で、『彼女』は『彼女』。私にとってはどっちもマンガの世界。どっちが上かとかじゃなく、それぞれが交わらないところで共存していたのですが、この台詞を読むと『彼女』の方が『湾岸』より上である、と言っているように受け取りました。「アレはマンガだけど、コレは本物だから」って、そう言っているように感じたのです(個人の感想です)。
そう言われると、当時『湾岸』の世界をホームにしていた犬神、黙って見過ごすわけには行きません。ただでさえ高速化していく『彼女』の世界に当惑し、どうしたらいいのかと思っていたところにコレなので完全にスローダウン。かくして『彼女のカレラ』というマンガを読むことを一時的に休止することになったのでした。
それでも気持ちを完全に切り離せなかったのは、あの時に感じていた(どんどん運転が上手になっていく麗菜に対する)コンプレックスと、麗菜を始めとする女の子がとても可愛かったというのが半分ずつあったから。
「いつか、自分もそれなりに運転がうまくなったら、読もう」
そう思っていたのですが、その前にまたAT車に乗り換えることになってしまいました。
これで『彼女』の世界に追いつくことは絶対に不可能ということになりました。やはりこのままフェードアウトか。
……でも、それはちょっとつらいですね。色々と中途半端な状態だし。
ならば『私のファミリア』の世界を確立して、それをもって正面衝突、全面戦争に持ち込むことにしましょう。それまで是非、連載を続けていてくださいね、麻宮先生。
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車それ自体は生粋のスポーツカーですが、乗っているのはちょっと前までマーチに乗っていたような普通の女の子ですから、まともに走らせるので精一杯。時にはくじけそうになるものの、何とか少しずつ上手になっていく姿は、見ていて感動的でした。
一方で、カレラRSとは似ても似つかぬATのスズキ・アルトに乗っていた私。相手がマンガの中の人物であるにも関わらず、若干のコンプレックスを感じることもありました。この車では、どんなに頑張ってもヒール&トゥとかブリッピングとかができるようにはならない。かといって、マニュアル車に乗り換えるような余裕もない。……とかってね。
マニュアル操作のワゴンRに乗り換えて、「とりあえず(その部分においては)追いついたな」と思ったのですが、そうすると今度はマンガの方が時速250キロ以上のスピードでどこかに走り始めてしまいました。確か、編集部の人事異動があって、それまでの雑誌から車雑誌の方で仕事をするようになってからかな。
ナントカ三姉妹という謎の女性たちとバトルをしたり、深夜の高速道路でバトルをしたり。アレアレ? そういうマンガになっちゃうの? と思い始めた頃、決定的に気持ちが引いてしまったのが、『ブラックバード』という車について触れた時。
ブラックバード……そう、湾岸MIDNIGHTで島達也先生(外科)が乗っていたポルシェ・ターボの通称です。そのことが『彼女のカレラ』の中で触れられていたのです。「実車をモデルにして、そういう車がマンガに出てきたんだ」って。
『湾岸』は『湾岸』で、『彼女』は『彼女』。私にとってはどっちもマンガの世界。どっちが上かとかじゃなく、それぞれが交わらないところで共存していたのですが、この台詞を読むと『彼女』の方が『湾岸』より上である、と言っているように受け取りました。「アレはマンガだけど、コレは本物だから」って、そう言っているように感じたのです(個人の感想です)。
そう言われると、当時『湾岸』の世界をホームにしていた犬神、黙って見過ごすわけには行きません。ただでさえ高速化していく『彼女』の世界に当惑し、どうしたらいいのかと思っていたところにコレなので完全にスローダウン。かくして『彼女のカレラ』というマンガを読むことを一時的に休止することになったのでした。
それでも気持ちを完全に切り離せなかったのは、あの時に感じていた(どんどん運転が上手になっていく麗菜に対する)コンプレックスと、麗菜を始めとする女の子がとても可愛かったというのが半分ずつあったから。
「いつか、自分もそれなりに運転がうまくなったら、読もう」
そう思っていたのですが、その前にまたAT車に乗り換えることになってしまいました。
これで『彼女』の世界に追いつくことは絶対に不可能ということになりました。やはりこのままフェードアウトか。
……でも、それはちょっとつらいですね。色々と中途半端な状態だし。
ならば『私のファミリア』の世界を確立して、それをもって正面衝突、全面戦争に持ち込むことにしましょう。それまで是非、連載を続けていてくださいね、麻宮先生。
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無題
小沼 今さらのコメントですが
実際にそうですからね。80年代にミッドナイトという走り屋の集団がいてそこの吉田会長が、ポルシェAGを口説いてつくらせたカスタム930ターボがそれ。漫画の内容どおりのチューン
そのごミッドナイトはポルシェとのコネからポルシェショップになり現存している。
このミッドナイトポルシェに憧れた大学生がつくったレプリカが湾岸ミッドナイトの実写Vシネマの撮影につかわれたりしてる
東京オートサロンにもちょくちょくでてくる伝説の車なんで
ブラックポルシェ
いぬがみ 随分と昔に書いた記事ではありますが、
コメントいただきありがとうございます。
やはり、残しておくものですね笑
ミッドナイトワークスさんのポルシェ…
本物はまだ見たことがありませんが、
ネット上で流通している写真は拝見した
ことがあります。
どちらの漫画もコレがモデルだということは
わかるんですけどね。
…まあ、ちょっとしたセリフのことでは
あるのですが、たぶん5年前? それより前?
の私は許せなかったのでしょう。
最近はその「湾岸」からも離れてしまった
わけですが…。
小沼 今さらのコメントですが
実際にそうですからね。80年代にミッドナイトという走り屋の集団がいてそこの吉田会長が、ポルシェAGを口説いてつくらせたカスタム930ターボがそれ。漫画の内容どおりのチューン
そのごミッドナイトはポルシェとのコネからポルシェショップになり現存している。
このミッドナイトポルシェに憧れた大学生がつくったレプリカが湾岸ミッドナイトの実写Vシネマの撮影につかわれたりしてる
東京オートサロンにもちょくちょくでてくる伝説の車なんで
ブラックポルシェ
いぬがみ 随分と昔に書いた記事ではありますが、
コメントいただきありがとうございます。
やはり、残しておくものですね笑
ミッドナイトワークスさんのポルシェ…
本物はまだ見たことがありませんが、
ネット上で流通している写真は拝見した
ことがあります。
どちらの漫画もコレがモデルだということは
わかるんですけどね。
…まあ、ちょっとしたセリフのことでは
あるのですが、たぶん5年前? それより前?
の私は許せなかったのでしょう。
最近はその「湾岸」からも離れてしまった
わけですが…。
この記事へのコメント
今さらのコメントですが
実際にそうですからね。80年代にミッドナイトという走り屋の集団がいてそこの吉田会長が、ポルシェAGを口説いてつくらせたカスタム930ターボがそれ。漫画の内容どおりのチューン
そのごミッドナイトはポルシェとのコネからポルシェショップになり現存している。
このミッドナイトポルシェに憧れた大学生がつくったレプリカが湾岸ミッドナイトの実写Vシネマの撮影につかわれたりしてる
東京オートサロンにもちょくちょくでてくる伝説の車なんで
実際にそうですからね。80年代にミッドナイトという走り屋の集団がいてそこの吉田会長が、ポルシェAGを口説いてつくらせたカスタム930ターボがそれ。漫画の内容どおりのチューン
そのごミッドナイトはポルシェとのコネからポルシェショップになり現存している。
このミッドナイトポルシェに憧れた大学生がつくったレプリカが湾岸ミッドナイトの実写Vシネマの撮影につかわれたりしてる
東京オートサロンにもちょくちょくでてくる伝説の車なんで
随分と昔に書いた記事ではありますが、
コメントいただきありがとうございます。
やはり、残しておくものですね笑
ミッドナイトワークスさんのポルシェ…
本物はまだ見たことがありませんが、
ネット上で流通している写真は拝見した
ことがあります。
どちらの漫画もコレがモデルだということは
わかるんですけどね。
…まあ、ちょっとしたセリフのことでは
あるのですが、たぶん5年前? それより前?
の私は許せなかったのでしょう。
最近はその「湾岸」からも離れてしまった
わけですが…。
コメントいただきありがとうございます。
やはり、残しておくものですね笑
ミッドナイトワークスさんのポルシェ…
本物はまだ見たことがありませんが、
ネット上で流通している写真は拝見した
ことがあります。
どちらの漫画もコレがモデルだということは
わかるんですけどね。
…まあ、ちょっとしたセリフのことでは
あるのですが、たぶん5年前? それより前?
の私は許せなかったのでしょう。
最近はその「湾岸」からも離れてしまった
わけですが…。
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