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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 今年に入ってから読んだ矢川澄子さんの本のまとめです。

04-07 『矢川澄子ベスト・エッセイ 妹たちへ』
10-28 『おにいちゃん 回想の澁澤龍彦』
11-07 『ユリイカ臨時増刊 矢川澄子 不滅の少女』
12-04 『いづくへか』
12-11 『兎とよばれた女』
12-13 『失われた庭』
12-15 『反少女の灰皿』
12-17 『受胎告知』

 これで本当に、矢川澄子さんは一段落かな。大体、手に入るような本は全て読めた気がします。もちろん何度だって読み返したくなったら読めばいいんですけど、兎年に矢川澄子さんの本をたくさん読んだというのは、良い記念になった気がします。
 もちろんただ「読んだ」という記録をもって満足するというわけではありません。矢川澄子さんの本を書いたものを通じて、トランスジェンダーの方とも少し違う私の性自認が全く私だけの独りよがりではないことに気づけたのは、発達障がい者の私にとって大きな心の成長につながりました。
 心の問題、性自認の問題というのは、私にとって最も重大なテーマです。まだまだきちんと整理しきれていない部分があります。ただ、以下の点については確信を得ています。

 ・私の心は男性原理で完全な女性(トランスジェンダー)になることはできない
 ・それでも心の中にある女性らしさ(アニマ)があり、それを大切にしたい
 ・お話を書く時に性転換して女性らしく生きることは不可能ではないしおかしなことはない

 ・私は私の中のアニマを隠さずに、手を携えて生きていきたい
 
 もとより肉体的な性別によらず人間の心は曖昧なものであり、社会通念上男女の区別がされたとしても、その人の性自認は肉体の性別によって決まるものではない。特に、それによって差別や中傷を受け、生きづらさや苦しみを感じるようなことは決して許されない。



 私自身元々そういう心を持っていたのですが、今年の3月以来、トランスジェンダーの人たちに対する理解と共感がものすごい勢いで高まっていました。その感情的な要素が、矢川澄子さんの文章をたくさん読むことで理性的にも強化され、いよいよ結実しようかというところまで来ました。
 アニマとの和解。ヘルマフロディトス願望。これまでも何度か「ジェンダーレスファッション」としてレディースパンツスタイルで外出することはありましたが(というか実は最近それがデフォルト)、このたびついにスカートとトップスを買いました。とにかく初めて着用したのでコーディネートも何もあったものじゃないのですが、記念として、そして『在りたい私』の形の証明として写真を公開することにします。
 といっても、先述したようにこの点についてはまだまだ固まっていません。まだこの格好で外出したことないし、なかなかそういう勇気もないし。あくまで最初の1枚です。
 これを一つの過程として、この後また別な形で自撮り写真公開するのか……やがてこの格好で街を歩き、お外で撮影した写真を公開するのか……それは今の時点ではわかりません。
 ただ、どんな形であれ、今の私はやりたいことがたくさんあります。たくさん出掛けたいし、たくさん会いたいし、たくさん楽しいことを経験したい。

 まだまだ生きていたいです。心からそう思います。あと、私はLGBTQの方たちとともに生きていく社会を望んでいます。私はどうしても当事者になることができませんが、可能な限り精神的に寄り添いたいと思っています。LGBTQとか性的マイノリティって言葉も死語になるくらい、当たり前にその人の『在りたい私』を認められるような社会が理想ですね。……そうならないにしても、私の気持ちは変わりませんが。

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