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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 仙台アーティストランプレイス(SARP)で「ウクライナはわたし」展を見ました。
 SARPさんにはもう何度となく行っているので、お店の方にも顔を覚えてもらって、忙しくなさそうな時はちょっと感想を伝えさせていただくくらいの間柄なのですが、今回の展示は河北新報夕刊の「アートの杜」欄で知り、実際に足を運びました。
 ここで政治向きのことを言うつもりはありません。政治も軍事もニュース番組の評論家やコメンテーターの人にお任せします。私がこうしてわざわざSARPに足を運び、ウクライナの子どもたちが描いた絵を見て何を感じたか。ここでは会場をグルグル回って、SARPの方とお話をして、さらに今、自室に帰ってきて撮りまくった写真を見返して感じたことを可能な限り言葉にします。私はジャーナリストでも評論家でもありません。ただの仙台のアート好きなんです。でも、そういう人間だからこそ感じられることがある。私はそう信じています。

 まず一見して感じたことは、「祈る気持ち」でした。神様に祈る少女、教会とその周りを囲む天使たち、太陽や星々やきらめく光に彩られたウクライナの人たちと世界。国旗の色である青と黄色を基調としたものもあれば、それ以外の色も使ったとてもヴィヴィッドなものもあり……一方で現在のウクライナの実情をリアルに描写した絵もあり……。
 こういう時代ですから、私だって実際のウクライナがどういう状況であるかは、わかります。だからこそ、これほどまでに鮮やかに美しい風土や天使や神様への祈りをモチーフとした絵が描かれたことに強い衝撃を覚えたのです。理想と現実。今のウクライナのことを思うほどに絵の鮮やかさは心にしみわたり、さらなる感情を湧き起こすのです。



 一方で、そんな今のウクライナの状況を一番リアルに伝えてくれたのがこの絵でした。絵の中の言葉は翻訳アプリで確認してください。私は衝撃に打ちひしがれて、危なく倒れそうになりました。



 そして私が最も気に入ったのがこの絵でした。アンデパンダン展の時にも書きましたが、やはり人間の瞳というのはある意味、強い力を持っています。このように瞳に見つめられ……しかし彼女の瞳に映っているものは……。気に入ったという言葉に語弊があるのなら、一番強い衝撃を受けたといいかえてもよろしい。私はあくまで美術展を見た感想を書いているのです。そういう意味で、とても強い衝撃を受けた……言葉をすべてむしり取られ、その場にひざまずいて涙を流しそうになった……それほどの衝撃を受けました……大げさですか? でも本当にそうだったんです……あえて正直に申し上げます……そのくらい印象的な作品でした……。
 絵の感想はこれでようやく半分というところです。SARPという場所は元々スペースAとスペースBというふうに分れていて、それぞれの会場で全く別な作品展をすることもあれば、今回のように間仕切りを外してひとつの大きな展示スペースにして開催することもあり……ここまで私が語ったのはスペースAの方のことでした。
 スペースBの方も、同じくウクライナの子どもたちが描いた絵が展示されていたのですが、そこはまたちょっと違った雰囲気だったのでね。いったんそれは稿を改めて書くことにしましょう。ひとまず今回はこの辺で。

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