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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 さて、好評連載(そんなことはない)・プライズシリーズです。

 すでに記事にしたように、ぬいぐるみに対する思いはむしろ小学生の頃が激しくて強かった……けれどもお金はあまりない……でも、何が何でも欲しい。

 そう、「何が何でも」……。


 まあ、もう20年くらい前のことですし、未遂に終わりましたし、そもそも記事にすることさえばからしいと思って、ずっと隠していたのですが、いい機会なので告白してしまいましょう。

 当時、近所のボーリング場にあった機械はセガの「UFOキャッチャーDXⅡ」でしたが、これは今の機械と違って景品の取り出し口が「上に開く」んですよね。景品が並べられているところに筒があって、そこに景品を落とすとストレートに取り出し口の中に落ちる。まあこの仕組みは、今でも別に変わりありませんが、この「上に開く」というのがポイントだったのです(?)。

 ……要するに、景品取り出し口と景品が並べられているスペースの距離が、今時の機械と比べてすごく近かったのです。小学生の私が無理やり腕を突っ込めば、透明な筒の中くらいまでは届いたのですから。

 そこからヒントを得た犬神、家からこっそり「針金」を寸借し、再びゲーセンへ行きました。そして景品取り出し口に腕を突っ込み、伸ばした針金で筒のそばにあったソニックのぬいぐるみの紐に……。

 ……そうやって取っていれば、あるいは今ごろ、別な人生を歩んでいたことでしょう。もしかしたらこれに味を占めて、10代のうちにつまらないことで警察の厄介になっていたかもしれません。

 結局この計画は、用意した針金が短すぎたことと、意外と不自然な姿勢で針金を操作することが難しいことなどから頓挫、さらにそのあと正攻法でちゃんと取ることが出来たので、すっかり忘れてしまったのでした。

 私の場合はこうして未遂に終わったのですが、もしかすると世の中にはこの方法で不当にぬいぐるみを集めた輩がいたかもしれません。そしてそのために、以降の筐体はすべてジュースの自動販売機のように、口の上にちょうつがいのある「下から取り出す」タイプになったのかもしれません。

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