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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 先日プライズについての記事を書きましたが、今日はその続きというか、似たような話題をもうひとつ。

 犬神が20年以上前から血みどろになって泣き、笑い、身を切られるような思いをしながら100円玉をつぎ込みつづけたのは、どちらかというと「クレーンゲーム」でした。

 
 初めてプレイしたのはタイトーの「twinkle twinkle」。今時のクレーンゲームと比べて、アームの力がすごく弱くて、この筐体でぬいぐるみを取れた記憶がありません。それでも、これがアーケード街の店先にあって、音楽を鳴らし続けていたことは今でもよく覚えています。

 そこはタイトー系のゲーセンだったので、そのあと「カプリチオ」「ニューカプリチオ」と続きました。

  

 このあたりは今でもごくまれに、スーパーとかで見ないこともないのですが、透明感のある電子音の音楽が今でも記憶に残っています。


 一方でやはりクレーンゲームの代名詞と言えば……セガの「UFOキャッチャー」ですね。もう、この手のゲームそのものを指して言うこともありますしね。

 

 ポリスの「見つめていたい」とかは、このUFOキャッチャーのおかげで好きになったんですよね。あとは「ちびまる子ちゃん」のOPとかが、殺伐としたゲーセンの中に穏やかな空気をもたらしていたなあと、今でもよく覚えています。


 最近はぬいぐるみだけじゃなくて、巨大お菓子だったり高級電子機器だったり美少女レアものフィギュアだったりと、バリエーションも様々ありますよね。中にはクレーンですらない、筐体を使った別な何かになっているのもありますし。

 ただ、私はそういうのって、好きじゃないんですよね。……自分が取れないから、というのもあるんですが(苦笑)、やはり小学生の頃にそのくらい入れ込んだからなのだろうと思います。その時に「景品=ぬいぐるみ」という絶対的なイメージが叩き込まれてるから。

 ガラスケースの向こう側、手の届かない世界にある、何ともいとおしいものたち。わずか1分そこそこの勝負のために、ありったけの100円玉を注ぎ込む。……決して金銭的な余裕があったわけでもないのに、それほどまでに熱くなって、切ない思いを何度も味わってきたから、挙げて来た筐体には並々ならぬ思い入れがあるのです。


 最近は店側の調整で明らかにヘボいアームになっていて、まともに持ち上げられるはずのないような筐体ばかりなので、100円か200円くらいですぐにあきらめてしまいます。まあ、「何度も引っ掛けてずらして落とす」というテクニックがあるそうですが、そんな経済力勝負みたいな土俵には、乗っかりたいとは思いません。

 「一撃必殺」。空手の思想にも通じるこの言葉こそ、クレーンゲームにふさわしいと思うのです。実際そこそこの大きさのぬいぐるみであれば(なおかつ良心的な調整のされている筐体であれば)、これも夢ではありませんしね。

 そんな私が今もなお大切に保管し続けているのは、今は休業中の赤湯温泉健康ランドで○×00円を投じて取ってもらったソニック・ザ・ヘッジホッグの最初期のぬいぐるみ。手足はひもでブラブラしてるし、フェルトを切り取った眼は剥がれるし……後に出たバージョンでは手足もしっかりして、よりきちんとしたデザインなのですが……やっぱり、ね。

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 初めてプレイしたのはタイトーの「twinkle twinkle」。今時のクレーンゲームと比べて、アームの力がすごく弱くて、この筐体でぬいぐるみを取れた記憶がありません。それでも、これがアーケード街の店先にあって、音楽を鳴らし続けていたことは今でもよく覚えています。

 そこはタイトー系のゲーセンだったので、そのあと「カプリチオ」「ニューカプリチオ」と続きました。

  

 このあたりは今でもごくまれに、スーパーとかで見ないこともないのですが、透明感のある電子音の音楽が今でも記憶に残っています。


 一方でやはりクレーンゲームの代名詞と言えば……セガの「UFOキャッチャー」ですね。もう、この手のゲームそのものを指して言うこともありますしね。

 

 ポリスの「見つめていたい」とかは、このUFOキャッチャーのおかげで好きになったんですよね。あとは「ちびまる子ちゃん」のOPとかが、殺伐としたゲーセンの中に穏やかな空気をもたらしていたなあと、今でもよく覚えています。


 最近はぬいぐるみだけじゃなくて、巨大お菓子だったり高級電子機器だったり美少女レアものフィギュアだったりと、バリエーションも様々ありますよね。中にはクレーンですらない、筐体を使った別な何かになっているのもありますし。

 ただ、私はそういうのって、好きじゃないんですよね。……自分が取れないから、というのもあるんですが(苦笑)、やはり小学生の頃にそのくらい入れ込んだからなのだろうと思います。その時に「景品=ぬいぐるみ」という絶対的なイメージが叩き込まれてるから。

 ガラスケースの向こう側、手の届かない世界にある、何ともいとおしいものたち。わずか1分そこそこの勝負のために、ありったけの100円玉を注ぎ込む。……決して金銭的な余裕があったわけでもないのに、それほどまでに熱くなって、切ない思いを何度も味わってきたから、挙げて来た筐体には並々ならぬ思い入れがあるのです。


 最近は店側の調整で明らかにヘボいアームになっていて、まともに持ち上げられるはずのないような筐体ばかりなので、100円か200円くらいですぐにあきらめてしまいます。まあ、「何度も引っ掛けてずらして落とす」というテクニックがあるそうですが、そんな経済力勝負みたいな土俵には、乗っかりたいとは思いません。

 「一撃必殺」。空手の思想にも通じるこの言葉こそ、クレーンゲームにふさわしいと思うのです。実際そこそこの大きさのぬいぐるみであれば(なおかつ良心的な調整のされている筐体であれば)、これも夢ではありませんしね。

 そんな私が今もなお大切に保管し続けているのは、今は休業中の赤湯温泉健康ランドで○×00円を投じて取ってもらったソニック・ザ・ヘッジホッグの最初期のぬいぐるみ。手足はひもでブラブラしてるし、フェルトを切り取った眼は剥がれるし……後に出たバージョンでは手足もしっかりして、よりきちんとしたデザインなのですが……やっぱり、ね。

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【2010/02/05 (金) 07:44】 | 日記・手記
トラックバック() | コメント(4)

初めまして
コロ
TINKLE TINKLEのクレーンゲームを検索中こちらへたどり着きました。自分も子供の頃よくやった思い出があるので同じ様に思ってる方がいたんだなーと懐かしい思いになりました。初期UFOキャッチャーのちびまる子ちゃんBGMとかも良い感じでしたね。
最近のクレーンゲームは筐体も景品もきらびやかな雰囲気で良いのかもしれませんが、やはり自分も景品を掴んで持ち上げて運んで穴に落とすって言う流れがクレーンゲームの醍醐味だと思うので、近頃の何度もずらしてつついて落としましょうってスタイルがどうも苦手です。
昔のぬいぐるみも簡素な造りだったりしましたが、それがまたクレーンゲーム独特の味があって、最近のしっかりした造りの物より好きでした。


こんばんは
いぬがみ
こんばんは。「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。コメントありがとうございます。

結構前に書いた記事なので少々恥ずかしいところもありますが(苦笑)クレーンゲームに対する思いは変わりありません。

今でも時々クレーンゲームをプレイすることがありますが、その時もやはり持ち上げられるようなサイズのぬいぐるみですね。なかなかバランスが難しくて、つい何度もやってしまうものですが、逆に言えば自分の工夫しだいで攻略できるので、やりがいがあるのですね。

そんな努力と苦労のすえ手に入れた景品は無二の宝物となったものです。結構、こういうところに思い入れの強さって、あるのかもしれませんね。


ちなみに当時、ソニックと一緒に宝物にしていたのが『ドラえもん』のプライズでした。後から出たのは割とオリジナルに近かったのですが、初期のそれは実に独特なものでしたね。さすがに当時ですら「なんかちょっと違う」と思いましたが(笑)、だからこそ・・・ですよね。


長くなりましたが、最後に。同じようにクレーンゲームについて別サイトで書いた記事もありますので、よろしければそちらもご覧ください。

http://inugamia76.web.fc2.com/clanetai.html

http://inugamia76.web.fc2.com/claneseg.html


こんばんは
コロ
お返事ありがとうございます。いぬがみさんの別サイトの記事も読ませていただきました。ありがとうございます。
読んでいくうちに懐かしさが溢れてきましたよ。文中に記載されてるクレーンゲームは自分もプレイしたことのある機種ばかりです。「針金作戦」(^^; 自分も似たようなことを考えたことありました。

初期のドラえもんぬいぐるみ・・たしか、ドラえもんとドラミちゃんの他にのび太とスネ夫とジャイアンのセットのでしょうか(なぜかしずかちゃんだけ不在という・・)。のび太達の眉や口がペンで手描き風だったり、スネ夫の前髪がフェルトのペラペラで表現されてたり。。手作り感満載だけど一般市販されていない「景品感」が、ならではで良かったですよね。


ありがとうございます
いぬがみ
おはようございます。「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。

クレーンゲームに関しての記事、ご覧いただいてありがとうございます。めったにコメントを頂けないので(笑)、こうして感想をいただけると非常にうれしいです。

コロさんのおっしゃる通り、やはり「景品感」というのがとても大事なんですよね。スネ夫の前髪を立体にするのは大変でしょうけど(笑)、それすらも愛着を感じてしまうというか。

やはり、そういうことを感じた思い出は大事にしていきたいですね。

またお時間があれば、来ていただければと思います。よろしくお願いします。


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この記事へのコメント
初めまして
TINKLE TINKLEのクレーンゲームを検索中こちらへたどり着きました。自分も子供の頃よくやった思い出があるので同じ様に思ってる方がいたんだなーと懐かしい思いになりました。初期UFOキャッチャーのちびまる子ちゃんBGMとかも良い感じでしたね。
最近のクレーンゲームは筐体も景品もきらびやかな雰囲気で良いのかもしれませんが、やはり自分も景品を掴んで持ち上げて運んで穴に落とすって言う流れがクレーンゲームの醍醐味だと思うので、近頃の何度もずらしてつついて落としましょうってスタイルがどうも苦手です。
昔のぬいぐるみも簡素な造りだったりしましたが、それがまたクレーンゲーム独特の味があって、最近のしっかりした造りの物より好きでした。
2016/01/31(日) 09:15 |   | コロ #2e4642500a[編集]
[管理者用 返信]

こんばんは
こんばんは。「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。コメントありがとうございます。

結構前に書いた記事なので少々恥ずかしいところもありますが(苦笑)クレーンゲームに対する思いは変わりありません。

今でも時々クレーンゲームをプレイすることがありますが、その時もやはり持ち上げられるようなサイズのぬいぐるみですね。なかなかバランスが難しくて、つい何度もやってしまうものですが、逆に言えば自分の工夫しだいで攻略できるので、やりがいがあるのですね。

そんな努力と苦労のすえ手に入れた景品は無二の宝物となったものです。結構、こういうところに思い入れの強さって、あるのかもしれませんね。


ちなみに当時、ソニックと一緒に宝物にしていたのが『ドラえもん』のプライズでした。後から出たのは割とオリジナルに近かったのですが、初期のそれは実に独特なものでしたね。さすがに当時ですら「なんかちょっと違う」と思いましたが(笑)、だからこそ・・・ですよね。


長くなりましたが、最後に。同じようにクレーンゲームについて別サイトで書いた記事もありますので、よろしければそちらもご覧ください。

http://inugamia76.web.fc2.com/clanetai.html

http://inugamia76.web.fc2.com/claneseg.html
2016/01/31(日) 20:44 |   | いぬがみ #28937b2404[編集]
[管理者用 返信]

こんばんは
お返事ありがとうございます。いぬがみさんの別サイトの記事も読ませていただきました。ありがとうございます。
読んでいくうちに懐かしさが溢れてきましたよ。文中に記載されてるクレーンゲームは自分もプレイしたことのある機種ばかりです。「針金作戦」(^^; 自分も似たようなことを考えたことありました。

初期のドラえもんぬいぐるみ・・たしか、ドラえもんとドラミちゃんの他にのび太とスネ夫とジャイアンのセットのでしょうか(なぜかしずかちゃんだけ不在という・・)。のび太達の眉や口がペンで手描き風だったり、スネ夫の前髪がフェルトのペラペラで表現されてたり。。手作り感満載だけど一般市販されていない「景品感」が、ならではで良かったですよね。
2016/02/02(火) 23:21 |   | コロ #2e46425019[編集]
[管理者用 返信]

ありがとうございます
おはようございます。「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです。

クレーンゲームに関しての記事、ご覧いただいてありがとうございます。めったにコメントを頂けないので(笑)、こうして感想をいただけると非常にうれしいです。

コロさんのおっしゃる通り、やはり「景品感」というのがとても大事なんですよね。スネ夫の前髪を立体にするのは大変でしょうけど(笑)、それすらも愛着を感じてしまうというか。

やはり、そういうことを感じた思い出は大事にしていきたいですね。

またお時間があれば、来ていただければと思います。よろしくお願いします。
2016/02/06(土) 05:07 |   | いぬがみ #c0f27d7c[編集]
[管理者用 返信]

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