忍者ブログ
大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
レンタルビデオ店で、あまりにも暇だったので『アクション映画』のコーナーにあるビデオをひとつひとつ見ていた時にこれを見つけましたが、元々知っていたわけではなく、背中のタイトルを見て「なんじゃこりゃ?」と思って手にとったのでした。

 正直なところ、それほど期待はしていませんでした。ともかく80年代(B級)的な、そんな雰囲気が少しでも味わえれば。そのくらいの気持ちで借りてみたのですが、観てみるとそこそこ面白く、なかなかの佳作でありました。


 ターボつきで400馬力、F-16戦闘機と同じくらいの強さ(と作中で開発者が語っている)を持ち、銃弾を跳ね返す装甲で覆われたスーパーバイク『サイクロン』。そしてそのコアには、空気中の水素からエネルギーを取り込む夢の装置『トランスフォーマー』が組み込まれている……のですが、これをねらって悪の組織は開発者・リックを暗殺、強奪しようとします。

 しかしながら、まるでそのことを事前に予測していたリックは秘密研究所に恋人・テリーにあてたメッセージを残していました。それを偶然? 聞くことができた彼女は、恋人の遺志をついで平和のために『トランスフォーマー』を使えるようバイクごと逃走、悪の組織のほかに政府のエージェントも加わり、戦いが始まる……。というのが、ビデオの背表紙的なストーリィです。


 で、ここからは内容について触れていきます。

 基本的に主人公のテリー・マーシャルは、バイクの腕もケンカの腕も一流で、序盤で絡んでくるチンピラ(3人)ごときはあっさり撃退します。その際、たまたま手にしていた工具で相手の頭を思い切り殴りつける、日本だったら殺人未遂になりかねないようなことも平気でやるので、近くにいたバイク屋のオヤジも「女ブルース・リーだ」と感嘆しきりです。

 一言で言えば「カッコイイ」のです。

 その代わり他の人の出番はかなり少なく、人によっては1分かそこらであっさり退場となります(殺されるか、映画の展開上忘れられるか)。そして彼女に降りかかるピンチを、ほとんどの場合は自身の身体能力とサイクロンの武装で切り抜けます。

 短い時間の中に「えっ!?」と思わされるようなシーンがたくさん詰め込まれ、アクションも退屈しません。ラブシーンは、先述した相対性理論のカラミしかありませんが、かえってそれが全体的に軽快な娯楽アクションという雰囲気を出していていい感じです。

 アメリカ人は男も女もやっぱり強い。そんなワケのわからない感想が見終わったあとに残った、ちょっとした掘り出し物でした。

拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック