忍者ブログ
大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 仙台アーティストランプレイス(SARP)で開催された「持ち寄りこれくしょん宮城輝夫作品展」を見てきました。
 私なんかが説明する必要も無いくらい超有名な美術家です。戦前から前衛美術家・超現実主義画家として活躍し、三島学園(現・東北生活文化大学)でも教鞭をとられるなど、後進の指導にも熱心だった……みたいです。こないだ私の女性性を極限まで引き出してくれた胎に刺さったリボン展の主催者である三名も同学校の生徒ですから、何となくつながりを感じます。
 ただし今回の企画展はそこまで格式ばったものではなく、「教え子やファンが所蔵している作品をファンが持ち寄り」開催されたもので……絵画作品もたくさんありましたが、本とかパンフレットとか他の人の美術展の案内はがきとか個人に宛てられた手紙とか……とにかく宮城輝夫氏の言葉や雰囲気が伝わるものを集められるだけ集めてみました、という雰囲気の内容でした。
 そういう雰囲気がとても温かくて、私も初めて見る絵画に「おおう……」と息を呑み、宮城県の他の美術家(中本誠司氏、佐々木正芳氏など)との写真を眺めて知識の幅を広げ、案内はがきなどに書かれた推薦文を丁寧に読み……長い時間をかけて味わった後、感想を残しました。こんな感じです。
 せーの、ドン!

 迷走気味の走り書きなのでずいぶんと文章がおかしいですが、逆に率直な感情は伝えられたかな。ちゃんと本名で住所を書いて会場内のポストに投稿してきました。ともかく私の正直な気持ちを受け取ってもらえれば……。

   *


 お隣の会場では全然違う催し物をやっていました。こちらは菅野光子さんの個展<『半分の庭 』Vol.4 ほしにうまれるさかなたち>です。
あたたかい 
ちいさな 灯りを
ひと粒 抱いて
夜の波間を
越えていく
届かなくて
泡と溶けても
 こちらは人生で3回目のインスタレーション……でいいのかな。会場全体に張り巡らされた幕と光源によって床といい壁といい目に入る空間全てに映し出された光と影の世界を楽しんできました。


 一応会場の雰囲気を伝えるために写真を掲載しますが、元よりこれは「作品を鑑賞するという行為を少し横に置いて」(入口のステートメントより)光と影の空間にたたずみ雰囲気を味わうものですから、いちいちこの写真を取り上げて何がどうとかって解説する必要はないと思います。私も可能な限りあれこれ考えることをやめ、ただキラキラと輝く光と影の海を泳いで……一通り泳いだら真ん中に据えられたベンチに腰掛け、周りを見回し休む……そういう体験をしてきました。
 

 とりあえず、こんな感じでちょっとしたアート体験をしてきました。結構大きな美術展を見て、何千字もあるような感想文を書いて、疲れてしまったので……ちょうど良かったかな。この辺で少し気持ちを休めながら、次に向かうための準備をした。そんな日でした。このあとは中本誠司美術館で「さかいふうか」さんの個展もあるし、東北学院大学の卒展もあるし。それから他にも色々あるかもしれないし……たくさん案内はがきをもらってきたので、この中からどこにどう行くか考えてみたいと思います。3月も時速100キロで美術展行きまくりです!

拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック