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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 今年に入ってから何度も「私はノンバイナリー」「どっちでもよくない私は私だし」と言ってはばからない私ですが、自分が明確に男性なのか女性なのか決めかねるというのは、正直ちょっとしんどいです。
 職場など、社会通念上男性としての振る舞いが求められる場面では躊躇なく男性として出かけます。また、男性として何度も通いつめ顔なじみになっている場所には男性として出かけた方が良いのかな、という気がしています。こないだ女性の格好をして行ったら、どうやら別人と思われていたみたいで……それならこのまま「いままでの私」でいいかな……と。どちらにしても私の気持ちをわかってくれる人なので、その方が通じやすいのならそれでいいです。
それ以外の場面ではどうか。たとえば休日に町中に出掛けたりする時などは、私の心には「女性らしくありたい」という気持ちが強く存在するので、それを最大限引き出す服装をして出掛けます。
でも、どちらか一方に固定することはできません。そのために迷ったり躊躇したりする自分がいます。
 法に触れるわけじゃなし、そうしたいと心が望むなら、ヒラヒラしたトップスにスカートを履いて、可愛い格好をして出かければいいと思うのですが……男性にも女性にもなり切れない中途半端な心なので……こうして煮え切らない気持ちを誰に言っていいのかわからなくて、今こうして記事を書いています。
 たぶんずっと、こんな気持ちは続くのでしょう。正直これからどうなるのかとか、どうすればいいのかとか、よくわかりません。

 でも、何度もこうして思い切って飛び出したから、今日も「心のままに」着たい服を着て出掛ければ良いのかもしれませんね。私が一番好きな服。在りたい私でいられる服。

   *

 今、『千年桜の奇跡を、きみに』という小説を読了して、そう思いました。随分と背中を押してもらいました。
 「憧れの人がいる。自分もその人みたいになりたいと思ったけどできない。でもそれでいい。自分はその人じゃないから。できないことはできなくてあたりまえ。自分にやれることをして、自信をもって、自分らしくいようと思った」
 ある人物がそんな意味合いのことを言っていました。その人物に限らずこの物語には「私は私のために生きる」といった思想を持った人が何人もいます。そのたびにグイグイと背中を押されるというか……「何だか、すごいなあ」と呆気にとられてしまうほどのエネルギーをもらいました。土地の神様と人々が共存して穏やかに暮らしている街の雰囲気に、物語の中盤くらいまで戸惑いがあったのですが、こころの波長が合ってからは私も「咲久良町」の人たちの温かさに感じ入り、物語の世界にのめり込んじゃいました……。
 先月惜しまれつつ閉店したアリオ仙台泉の中の「くまざわ書店」で購入した2冊のうちの1冊でしたが、まったく素敵な本に巡り合いました。いずれまた再読した時に、改めて感想をまとめたいと思います。これは一度だけで読み捨てるのはもったいない!

   *

 それに私は私で、咲久良町とは違うけど素敵な街に暮らしています。
 家庭も仕事も捨てて流れ着いた仙台。そこで出会った多くの人たち。特に1年前のメディフェスせんだいというイベントでは、「私もこうなりたい!」と思う人と出会い、その形を自分なりに追いかけてきました。途中でくじけて、そこから立ち直ろうとした時に叔母が帰天し、さらに落ち込んで……でもそれを切っ掛けに私のアニマの形をちゃんと捉えることができて……それからですね。「私には私の勝ち方がある」……このフレーズも好きなんですが私は受験生ではないので、こうしましょう。

 「私には私の『在りたい私』がある」

  (白石市・武家屋敷にて)

 昨年12月25日クリスマス以来の「みすみんボード」発動です。
 私はみすみんサンに憧れてここまでやってきました。
 でも、私はみすみんサンみたいにはなれませんでした。そのことで悩んだり落ち込んだりした時期もあります。いまだにXもyoutubeも見ることができません。
 その代わり、この街でこんな私のことを可愛いと言ってくれる人がいました。
 一度目は東北生活文化大学美術学科の女の子とギャラリーSARPの方に、二度目は仙台のファッションレジェンドなばんつぁんに。
 それはとっても嬉しかったし、そのまま自信にもつながりました。この先誰に何と言われようが、確かに私のことを可愛いと言ってくれる人がいたこと。そのことは誰でもない、私自身が知っているんですから。
 私はこの街で生きていく。どこでもない、仙台で生きていきたい。この街で、私のことを可愛いと言ってくれた人たちがいる仙台という街で生きていきたい。
 「私も、もう大丈夫ですよ」
 そういう気持ちをみすみんサンに伝えたくて、久々にみすみんボードを発動しました。
 今日はこれから東北生活文化大学の卒展を見てきます。そしてフォーラス仙台でパンサー尾形さんのイベントに行ってきます。「かのおが便利軒」大好きなんです。

(気仙沼市・道の駅大谷海岸)

 行ってきます。

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