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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 この映画は、別に事前の評判を聞いていたからそう思ったわけではなく、正直に「今までの悦ちゃん映画とはちょっと違うな……」と思いました。

 確かに悦ちゃんが空手アクションで悪党どもをなぎ倒すいつもの展開はあるのですが、今回は倉田保昭がいません。もちろん千葉ちゃんもいません。敵役にもいつもの面々がいません。その代わり味方にはミッチー・ラブと渡瀬恒彦、敵役には往年の名レスラー・サンダー杉山が出ます。

 ストーリィとしては……あれ? なんで悦ちゃんが麻薬組織の面々と戦うんだっけ。ああ、そうだ。仲良くしていた沖縄出身のアメリカ人が殺されたからだった。一応、警察でも捜査はするものの、なかなか真相がつかめない。そのため「もうあんたらに任せておけへん」と京都弁で渡瀬恒彦に言い放ち、独自に潜入するんでした。本作での悦ちゃんは、京都の呉服問屋のお嬢さんという役を演じているのです。

 なお麻薬組織の構成員は、映画の撮影所の人たち全員です。日本海から陸揚げされた魚の中に麻薬を仕込み、それを仏像に仕込んで海外に輸出するという手法をとっているので、そのために小道具作りに長けた映画の撮影所を隠れ蓑にしている……という設定なのですが、いざ悦ちゃんが乗り込んできたとなると撮影中の俳優やら助監督やらが一丸となって襲いかかってくるのはどうしたことでしょう。一歩間違えばバラエティ番組のコントみたいなものです。

 それに対して悦ちゃんが空手で大暴れします。ミッチー(殺されたアメリカ人の妹)も大暴れします。そして渡瀬恒彦は相手が持っていた日本刀を振り回して、悪党どもを次々と斬殺します。一応、麻薬Gメンという職業のはずなんですが、やってることは暴力団映画か『龍が如く』状態。この中でサンダー杉山も両目を斬られて悶絶です。

 最後は……これは撮影中にフィルムか予算が尽きてしまったんでしょうか。渡瀬恒彦が撃たれて、悦ちゃんが「死なんといて」と絶叫するシーンでいきなり『完』。うーむ。

 本来なら盛り上がるべき格闘シーンで妙に盛り下がる音楽が流れたり、アクションシーンにいまいち爽快感がなかったり。「とりあえず悦ちゃんが主役だから見た」以上の感想があまり持てないので、映画にならってこの記事も打ち切りたいと思います。はい『完』。


 というわけで、この2週間のうちに7本も見てしまいました。

 カラテブームの時代に合わせて? バンバン作られた空手映画の数々。全部あわせてランキングを作るとすれば、一番はやはり『けんか空手 極真拳』ですね。映画の中で明らかに殺害している人数が一番多いし。次が『少林寺拳法』かな。

 もちろん悦ちゃん主演映画のほうは、元気はつらつ容姿端麗な悦ちゃんがこれでもかとばかりに激しいアクションを繰り広げるので、これはこれで大好きです。今回の中で一番よかったのは、そうですね、『華麗なる追跡』にしておきましょうか。

 これらの映画からもらった、太陽が1年間に発するエネルギーの総量にも匹敵する(千葉ちゃん7:悦ちゃん3)力を糧に、これからを生きていきたいと思います。

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