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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 かねてよりず~っと見たい、見たいと思っていた『けんか空手 極真拳』を見ました。

 70年代東映空手映画シリーズ? のひとつで、主演は千葉ちゃんこと千葉真一氏。さらに原作が『空手バカ一代』ということもあって、極真会館が取材協力、そして大山倍達総裁や梶原一騎氏も映画に出演しています。

 ……私が確認できたのはオープニングのクレジットで稽古をしている数秒だけでしたけど。予告編では大山総裁が果たし状を受けてウムム~! って表情をしていたんだけどなあ。あと、女性空手家? が誰かにボコボコにされるシーンも予告編にあったんですが、それもカットされていました。

 内容は原作をベースに、色々なエピソードをつぎ込んだ(コーラビン切り、ボクサーの拳破壊、牛殺し、有明の出会いと別れ、暴力団員殺害→つぐないに開墾作業、剣道三倍段→真剣白刃取り……こんなところかな)のですが、どうもマンガで読んだ時よりも数倍過激になっているような気がします。

 まずは、後の夫人になる藤巻智八子さんとの再会。3年前にチンピラにからまれていたのをぶちのめしたのが最初の出会いだったわけですが、次に出会った時、進駐軍の通訳をやっていたところをパンパンになったものと勘違いして。「この3年間、おれは、おれはっ」と言って智八子さんに初体験を無理やり味わわせてしまいます。

 このあと正式に結婚を千葉ちゃんに申し込まれるも、「あたし、人の心に土足で踏み込むような人はキライよ!」といって袖にしてしまいます。当然です。ところがその後、わざわざ海岸で弟子と稽古に励んでいるところに「大山さーん」と笑顔でやってくるから、正直よくわかりません。わかりませんが、とにかくかわいいのでまあよしとしましょう。そりゃ直前まで厳しい表情で稽古していた千葉ちゃんも「や、智八子さん」とにわかに相好を崩して弟子にたしなめられます。

 牛殺しのエピソードはここで唐突に挿入されます。いきなり「牛が暴れだしたぞー!」と叫び、逃げ惑う住民。乳母車に取り残された子どもは千葉ちゃんが救出したものの、逃げ遅れた青年が一人、角で突き殺されました。そして今度は千葉ちゃんの方に向かってきます。千葉ちゃん大ピンチ。こうなったらやるしかない。でやー。両手でガッチリと角をつかみ、これを引き倒した後に角をへし折りました。

 噴き出す鮮血。白い空手着を真っ赤に染めて、ついに牛殺し達成です。血まみれの千葉ちゃんに「よかったー」と抱きつく智八子さん。よかった、よかった。


 そのあと、新聞記事を見て「こんなのうそだ」と言う伝統派空手の選手たちに次々にケンカをふっかけ、警察沙汰を引き起こす弟子の有明。そして自ら破門を申し出た挙句にさらに大暴れし、最終的には警官から銃弾6発を受けて死にます。いくら鍛えられた拳足が凶器だって言っても、6発も撃ち込むのは過剰防衛にならないのかな。

 その後は腹いせに絡んできた暴力団員を一人殺害、償いを経て因縁の伝統派空手団体に果たし状を叩きつけ、草原で大立ち回りを演じます。この時、少なくともふたりは確実に殺害しています(ひとりは相手の持っていた棒を奪って口から首へ貫通させた。もう一人は相手の持っていたヌンチャクを奪って首を絞める……『死亡遊戯』と同じ方法で)。

 最終的にはライバルの南波5段をまっとうな立会いで撃退したところで、またしてもどこかから出てきた智八子さんが「大山さーん」。それが聴こえているのか聴こえていないのかわかりませんが、ひとり線路を歩いていく千葉ちゃんのラストシーンで『終』。


 そういうわけで、予告編を十数回と見て気持ちを高めてきた私の期待をさらに上回る激烈暴力映画……いや格闘映画でした。ちなみに同時に借りてきたのは続編? の『極真無頼拳』と『帰ってきた女必殺拳』。本当は『少林寺拳法』を借りたかったのですが、それは誰かが借りていたので今度借りようかな。

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