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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 そういうわけで不肖犬神、本日4日を持ちまして、31歳となりました。

 昨日は自分自身へのプレゼントとして、経済的に結構逼迫している状況であるにもかかわらず、アシックスのジャージを買いました。今まではノーブランドのやつを着ていたのですが、靴とかはアシックスのちゃんとしたやつでして。それを1年くらい履いて、まあそれなりに成果も上がったので、そのことに対する報酬? という意味合いもかねて……いわば技あり2つのあわせ技で一本! という感じです。

 なかなか値が張るものだけに、かなり高性能なジャージのようです。これだけのものを買ってしまったからには、これからもよりいっそう精進し、自分自身を高めていきたいと思っております。体力的な部分だけでなく、このブログの文章など、精神的な部分もね。日々これ精進。

 そんなわけで、30歳最後の日はずいぶん前に買ったLD『世界最強のカラテ キョクシン』を見ました。以下はその感想です。


 *


 一大ブームを巻き起こした『地上最強のカラテ』シリーズは故・梶原一騎氏がらみの三協映画プロデュースではなく極真映画製作委員会によって製作されたドキュメンタリーで、前半は第3回世界大会の模様を、そのあとは本部の若獅子寮や支部の特訓シーンを挟んで全日本大会の模様を映したものです。

 正直なところ私が敬愛する芦原英幸先生も東孝先生も山崎照朝先生もいないので、思い入れは低いですが、これはこれ。とても面白かったです。


 私が特に興奮したのは中間の各種パフォーマンスと特訓シーンのところ。

 まず、初心者と有段者の違いとして行われた実験の中の、『水を張ったタライの中に浮かべた杉板を割る』というもの。初心者は杉板が水の中に沈んでしまうので派手に水しぶきを上げ、一方で杉板は割れない……しかしながら有段者となると、あまり水しぶきは上がらず、板も割れている……という、『魁!男塾』か何かに出てきそうな話でした。このほかにも定番の『拳の風圧でローソクを消す』などもありました。

 それから、大山総裁のパフォーマンスの数々。若かりし日に牛と対決しこれをねじ伏せる伝説の決闘シーン、壮年期(たぶん撮影当時)に見せるローソク斬り、そしてビール瓶斬り……。

 最近よくプレイしているゲーム『龍虎の拳』で気力ゲージをアップさせるための修行としてはありますが、実際の映像として見るのは初めてだった私。気合一閃! エイヤー! スコーン!!!

 ……これだけでもLDを買った甲斐があったというものです。


 そのあとは空手の特訓シーン。まずは未来の猛者を目指す内弟子を泊める『若獅子寮』の話です。

 朝6時に起床、その後12キロのランニングと拳立てを250回(!)。その後も一日中空手の稽古に明け暮れ、夜には自分用と館長提出用、2冊の日記を書かなければいけないといいます。それだけ厳しい稽古を課すためか、14人が入寮し、3年間の修行をやり遂げたのはわずかに4人だけしか残りませんでした。

 あとは、中村誠師範(現・関西本部長)が率いる兵庫支部の特訓シーン。木にさかさまに縛り付けられ、その体勢から腹筋運動をする『合理的だが裏づけのない、身体より心が強くなるトレーニング』や、両腕を縛られて拳で腹を叩かれながら足を上げて腹筋を鍛えるトレーニングなどをやっていました。

 まあ、これは有段者向けの強化合宿だから、このくらいやっているんでしょう。私のごとき素人だからこそ、その凄絶さに息を呑み、ただただ興奮してしまうのでしょう。とにかく、兵庫支部、すさまじい猛者の集まりであると思いました。

 そういった超絶拷問的稽古シーンがあったかと思えば、女子部の人たちが出てくるシーンもありました。当時、山本寛斎氏の舞台でパフォーマンスをやったそうなのですが、男たちの半裸シーンが中心だったので、そのパートだけものすごく華やかに見えました。実際とても綺麗な人たちばかりだったのですが。

 そういうわけで、まあストーリィはあまりありませんが、映像それ自体はとても迫力のある、気合の入る作品でした。買ってよかったと思います。

 ただ、修行パート(滝にぶら下げたロープを、流れの勢いに逆らいながら上る)や試合パートで謎の歌が流れる演出は少し笑ってしまいました。若干、不思議な空気になってしまったのです。


 (2012年現在、牛殺しの映像などはyoutubeで誰でも気軽に見られるし、ビール瓶斬りやブロック、自然石割りなどもトリックを使えばそれほど難しいことではないことは各サイトや媒体で紹介されているところですが、それについては一切触れないことにしました。また、顔面攻撃がなく、結局のところ打たれ強さの勝負になるという批判もよく理解していますが、今回は当時の雰囲気を少しでもたくさん感じ取ることを目的としていたので、そういったことも考えずに見ました。今の目線でどうこう言っても仕方ないでしょう)

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 一大ブームを巻き起こした『地上最強のカラテ』シリーズは故・梶原一騎氏がらみの三協映画プロデュースではなく極真映画製作委員会によって製作されたドキュメンタリーで、前半は第3回世界大会の模様を、そのあとは本部の若獅子寮や支部の特訓シーンを挟んで全日本大会の模様を映したものです。

 正直なところ私が敬愛する芦原英幸先生も東孝先生も山崎照朝先生もいないので、思い入れは低いですが、これはこれ。とても面白かったです。


 私が特に興奮したのは中間の各種パフォーマンスと特訓シーンのところ。

 まず、初心者と有段者の違いとして行われた実験の中の、『水を張ったタライの中に浮かべた杉板を割る』というもの。初心者は杉板が水の中に沈んでしまうので派手に水しぶきを上げ、一方で杉板は割れない……しかしながら有段者となると、あまり水しぶきは上がらず、板も割れている……という、『魁!男塾』か何かに出てきそうな話でした。このほかにも定番の『拳の風圧でローソクを消す』などもありました。

 それから、大山総裁のパフォーマンスの数々。若かりし日に牛と対決しこれをねじ伏せる伝説の決闘シーン、壮年期(たぶん撮影当時)に見せるローソク斬り、そしてビール瓶斬り……。

 最近よくプレイしているゲーム『龍虎の拳』で気力ゲージをアップさせるための修行としてはありますが、実際の映像として見るのは初めてだった私。気合一閃! エイヤー! スコーン!!!

 ……これだけでもLDを買った甲斐があったというものです。


 そのあとは空手の特訓シーン。まずは未来の猛者を目指す内弟子を泊める『若獅子寮』の話です。

 朝6時に起床、その後12キロのランニングと拳立てを250回(!)。その後も一日中空手の稽古に明け暮れ、夜には自分用と館長提出用、2冊の日記を書かなければいけないといいます。それだけ厳しい稽古を課すためか、14人が入寮し、3年間の修行をやり遂げたのはわずかに4人だけしか残りませんでした。

 あとは、中村誠師範(現・関西本部長)が率いる兵庫支部の特訓シーン。木にさかさまに縛り付けられ、その体勢から腹筋運動をする『合理的だが裏づけのない、身体より心が強くなるトレーニング』や、両腕を縛られて拳で腹を叩かれながら足を上げて腹筋を鍛えるトレーニングなどをやっていました。

 まあ、これは有段者向けの強化合宿だから、このくらいやっているんでしょう。私のごとき素人だからこそ、その凄絶さに息を呑み、ただただ興奮してしまうのでしょう。とにかく、兵庫支部、すさまじい猛者の集まりであると思いました。

 そういった超絶拷問的稽古シーンがあったかと思えば、女子部の人たちが出てくるシーンもありました。当時、山本寛斎氏の舞台でパフォーマンスをやったそうなのですが、男たちの半裸シーンが中心だったので、そのパートだけものすごく華やかに見えました。実際とても綺麗な人たちばかりだったのですが。

 そういうわけで、まあストーリィはあまりありませんが、映像それ自体はとても迫力のある、気合の入る作品でした。買ってよかったと思います。

 ただ、修行パート(滝にぶら下げたロープを、流れの勢いに逆らいながら上る)や試合パートで謎の歌が流れる演出は少し笑ってしまいました。若干、不思議な空気になってしまったのです。


 (2012年現在、牛殺しの映像などはyoutubeで誰でも気軽に見られるし、ビール瓶斬りやブロック、自然石割りなどもトリックを使えばそれほど難しいことではないことは各サイトや媒体で紹介されているところですが、それについては一切触れないことにしました。また、顔面攻撃がなく、結局のところ打たれ強さの勝負になるという批判もよく理解していますが、今回は当時の雰囲気を少しでもたくさん感じ取ることを目的としていたので、そういったことも考えずに見ました。今の目線でどうこう言っても仕方ないでしょう)

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