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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 このところ随分モエモエした路線に偏ってしまった当ブログですが、そんな意識もあったので今日は久々にプロレスの話題に触れてみたいと思います。

 というのは先日、古本屋で馳浩代議士(せんせい)の著書『君はまだプロレスを知らない』という本を読んだから。

 1994年に刊行された当時、馳さんはキャリア8年目、まだ現役バリバリの中堅どころ。上は藤波ドラゴン・長州力がメインエベンターで、小島聡さん・中西学さん・さらにまだケンドー・カシンになる前の石澤常光さんなどがヤングライオンと呼ばれていた頃。そんな時代に馳さんがリング上・リング外におけるプロレスラーとはこんなのだよ、というのを丁寧な言葉で解説している本なのです。

 2009年ももうすぐ暮れようと言うこの時代にこの本をして『プロレスの真実がついに明らかになった本です!』と言ったとしても、一笑さえされないことでしょうが、犬神にとって何が真実で何がそうでないのかというのは興味ありません。勝敗はもちろん関心ごとですが、それがあらかじめ決まってようが決まってなかろうがどうでもよろしい。いかに興奮できるか、パワーをもらえるかが、私にとってのプロレスなのですから。


 その上で言わせてもらえば、この本はとても「面白い」のです。だって、94年当時の新日本プロレスの空気を味わうことが出来るから。ついでに言えば馳さん自身の哲学を読むことが出来るから。

 これからもきっと、ちょくちょく触れると思うので、少しだけ内容を書くとするとやはり犬神が面白いと思ったのはプライベートなところ。レスラーたちの(当時の)愛車を見ると……闘魂三銃士+木戸修さんも越中シロー選手も藤波ドラゴンもみんなベンツに乗っていたそうです。今はどうなのかわかりませんが。

 あとは、馳さんもまた「異種格闘技戦」というものを肯定しないスタンスのようです。空手家とプロレスラーが戦って、その試合でプロレスラーが勝ったからといって、「プロレスという格闘技が最強」ってわけじゃないんだ、というのが持論。プロレスはプロレス、空手や柔道はそれらひとつひとつに歴史があって、その世界で成立してるんだから、そこに敬意を払わなくちゃいけない、と。

 カクトウログさんで以前に読んだ記事によれば、やはり競技系のスポーツ(レスリング競技や柔道)である程度のレベルまで達した人ほどこういう思想を持っていると読んだことがあります。詳しくは武藤敬司さんの『プロレスで生きる』に書いているそうなので、もちろん後日ちゃんと読むつもりですが。


 あとは道場の掃除がきちんと出来ていなかったので、2日くらいリングの下で寝泊りさせた選手がいたみたいで、誰だろうと思っていたら数行後にまだヤングライオンだった頃の「中西学」と「高岩竜一」だと名前が明らかにされていました。中西さんもこんな下積みというか、厳しいところを潜り抜けてきたんですね(笑)。

 他にも、小島聡さんのことについても少し触れられていました。アニマル浜口ジムに通っていたのは知っていましたが、馳さんが自らスカウトしたと言うのは知りませんでした。今のように丁寧で温厚で明るい語り口は当時からずっと変わりなかったみたいで、女の子のファンも抜群に多かったと言いますし……確かに犬神も、いつもブログの記事を読んで元気をもらってたし……

 今度、またブログにアクセスしてみようかな。

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