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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 考えてみると、ちゃんとジャッキー・チェン主演映画を見たことがあまりない犬神。ちゃんと、というのは最初から最後までということです。テレビで何となく流れているのをダイジェスト的に見ることはあっても、ストーリィを追いかけてきちんと見たことはなかったのです。ああ、『ヤング・マスター』は見ましたけど。

 そういうこともあって、今回は『プロジェクトA』を見ました。


 ブルース・リーとジャッキー・チェンのどっちが好きかと言われれば、え~と……まあちょっと即答できませんが(一応ブルース・リーということにしておきます)、ジャッキーのアクションが面白いのは、やっぱりそこらへんにあるものをフル活用して相手と戦うからですよね。

 椅子があれば椅子を、テーブルがあればテーブルを。とにかく手当たり次第に投げたり振り回したり突き飛ばしたりして相手をかく乱しながら自分のペースに持っていく。ブルースは基本的に素手か手持ち武器くらいしか使わない武道家のイメージだったのですが、こっちは根っからのストリートファイターという感じがします。

 あとは、バチバチと激しい戦いの中でもちょっと「アレッ?」と思わせるような演出が入ること。序盤の乱闘シーンで相手チームのリーダー(ユン・ピョウ)とやりあうシーンでも、お互い向き合っている時は真面目な表情をしているのに、物陰に隠れると叩かれた部分をさすりながらアイタタタ~という表情をする。この時ユン・ピョウもいっしょにそういう顔をしているのが面白いですね。

 でも、基本的には熱血漢なので、本当に悪いやつ相手には大真面目に戦いを挑むし、一歩も譲らない。相手がイギリスの偉い人(舞台は返還前の香港なのです)だろうと正面から意見をして、きちんと正義を貫き通す。そういう面もあるのです。

 そんなハードな面とソフトな面が入り乱れた痛快娯楽作品です。さすが評判になるだけあります。とっても面白かったです。


 そうそう。この映画の話になると必ず出てくるのが、時計台から落ちるシーンですね。……途中でひさしにぶつかってスピードダウンしているように見えますが、それでもかなりの勢いで着地しているようにも見えるし……。

 小細工のない時代だからこそ、そのすごさが伝わる。そんな名シーンでした。


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