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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 体調不良はおおむね回復したものの、精神的なショック(数年ぶりに病院にかかることになってしまったと言う)が大きくて、そのために元気になれない犬神。

 そんなタイミングで見てしまったこの映画。内容はもちろん非常に面白かったのですが、ちょっと私自身の個人的なタイミングがよくなかった。そう思ったのです。なんか気持ちがさらに低いところに引っ張られてしまったのです。

 まあ、そういった感情は置いといて。


 『超時空要塞マクロス』の時代からおよそ30年後。次期主力戦闘機のコンペティションと、それに関わる人たちの個人的ないさかいを絡めて物語が展開していくのですが、やっぱり海外受けするような作品だな……と思いました。

 全体的にハードでクールな感じというか。主人公の大半が20代以上というのもあるでしょうし、やっていることも割と現実的な感じで。確かにマクロスが地球に落下していない私たちの世界では実現不可能なSFテクノロジーが随所に出てくるものの、想像はできるような、そんなものなのです。

 そういった下敷きの上で繰り広げられる、人間ドラマ。かつては親友同士だった主人公とライバル(競合機のテストパイロットでもある)さらに以前ふたりのアイドルだった女性との7年ぶりの再会、そして再燃する因縁。単純にどっちが好きこっちが好きというだけでない過去の事件があるので、そっちの方がどうなっていくのかというのも、物語のもうひとつの主軸となっているのです。


 そして今回の敵は、バーチャルアイドルとして全宇宙の人々を魅了する『シャロン・アップル』。恋人にしたい女性ナンバーワンだそうですが、現実的にはただの黒い箱です。ただ、コンサート会場では様々に姿を変えて観客をトリコにしてしまう、とっても魅力的な女性なのです。

 もっとも、それは裏で音響スタッフがリアルタイムに反応を読み取り、細かく調整をしているからなのですが、ともあれ理論上は最強です。

 後にこのシャロン・アップルが、ある非合法なチップを取り込まれることによって自我に目覚め、終戦30周年式典が行われる地球のマクロスシティ(統合政府の中枢)でひそかな野望を実現しようとする……そして、それと戦う、ということになります。コンピュータ対人間なのです。


 上手に言葉が出てきませんが、海外受けしそうな作品だった。そういう印象でした。それを額面通りに受け取れなかったのは、たぶん私の感覚がおかしくなっているからなのでしょう。Information High とかで素直に興奮すればいいのに、色々と理屈が邪魔をするのは、私の心構えがいけなかったのでしょう(空中戦の場面でこの曲がかかるのは、とてもかっこいい)。

 

 そういうわけで、映画としては非常にいい作品です。『AKIRA』とか『GHOST IN THE SHELL』とか、ああいう感じなので、そういうのが好きな方にはオススメの一本です。海外でもそういう部分で受けがよかったみたいだし。



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