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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 今月は亀井桃さんの個展を皮切りに、東北生活文化大学の皆さんのものを中心に多くの美術展を見ていますが、その感想をまずはノートに手書きでまとめてから、こうして記事にしています。出先で急いで気持ちをメモするためだったり、【ユ、六萠】さんと【ペロンミ】さんのノートを見て「私も真似してみたい」と思ったからだったり、切っ掛けは色々ありますが、今回こうして書き出してみると、意外なことに気づきました。
 文字を書くだけでも、手を動かして書くとそこに感情が乗るんですよね。最終的にはこうしてゴシック体でまとめられるんですが、そこに感情が乗るということは、自分が感じたことが少しだけ精緻に表れるということです。私は感情家であり感じたことを可能な限り文章で書き出すことを目的にこうして文章を書いているので、これはとても大切なことです。それによって、後で清書する時も振り返りが容易だったのです。
 同じようなことを、昨年帰天した伊集院静さんがおっしゃっていました。河北新報夕刊のコラム「河北抄」です。

河北抄(2024/1/20)|河北新報オンライン

 いわく「筆記用具の感触や筆圧も創作に影響する」とのことで、手書きで原稿を書くことにこだわっておられたそうです。そういえば、矢川澄子さんも手書き派の方だったように記憶しています。
 記事の中で、特に私が心を打たれたのは下記の言葉です。記者が字の拙さを恥じたところに言われたところ、こんな風に言われたそうです。
 
“字が下手でも構わないんだ。とにかく丁寧に書くことだ。何事も誠実さが肝要なんだよ”

 この言葉を読んだ時、文字を書くことに限らず日々を生きることそのものに対して実直であろうという気持ちがわいてきました。特別なことがなくても、現在をしっかり生きていく。手書きのノートとこのブログを基礎にして、SNSとか何とかも少しずつやりながら……反応がなくても何でも毎日続けていれば、いつかいいことがあるさ……そんな感じでやって行こうと思います。

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