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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

 ZINEという言葉を初めて知ったのは去年の秋なんですが、「ザイン」じゃなくて「ジン」ですよね。他に適当な言葉が見つからないので、やむを得ません、私もジンと呼ぶことにしましょう。
 昨日の記事に書いた”MACHIYART-エニナルモリオカ-”を目当てに来たので、このイベントについては来て見て初めて知りました。先日仙台で行われたブックバザールで私も「ブックハンター」デビューしたのでね。こんなイベントがあれば、見て見ぬふりはできません! 実は博物館に行った時に軍資金が底をついていて、今日はお金を使わないつもりだったのですが、緊急に近くのATMで野口英世を動員。大枚三千円なりを握りしめて突撃したのでした。ハンターチャンス!

   *

 行ってみて驚いたのは、小さな子どもの手を引いた家族連れが随分多いな! ということでした。ブックハンターセンダイは「知る人ぞ知る」という……ある種の秘密クラブめいた空気があったのですが、こちらはテレビの取材も入るくらいですからね。ADHDでASDな私なんか、ゆっくり見て回るのが少々ためらわれるくらいニギニギヤカヤカしていました。盛岡の人はこういうイベント大好きなのかな! せっかくイベントを開催するんだから、賑やかな方が良いです!
 そんな人ごみの外側から、できるだけ他の人の邪魔にならないよう立ち止まらずに何度も往復して様子を確かめ……比較的落ち着いている作家さんのブースに行って試し読みしてみる……既に「せっかくだから何か買って行こう」という前提で動いているので、あとは自分の気に入ったものがあるかどうか。作品もそうだし、「どうぞ見ていってください~」なんて声を掛けられたら、小心者の化身みたいな私ですから、買わずに帰るのもためらわれます。
 なんてね。
 そういうふうに声掛けしてくれたのも嬉しかったのですが、中身も気に入ったので買ってきました。「落っこちてきた月の破片をライターの火打石にする」話をはじめとする稲垣足穂的SFショート集と、盛岡の街並みを精緻に表現したイラストあとは極めてオシャレなデザインと心地よい手触りが心地いいブックカバーです。
 ちなみに、一緒にもらった名刺には「イラストレーター」「アクセサリーデザイナー」そして「モデル」と書かれていました。綺麗なものや素敵なものを自分自身の肉体も使ってマルチに表現しているってことですよね。確かにそういう雰囲気はありました……良いと思います!

   *

 改めて振り返ると、やはりこれは僥倖であったと思います。何度か古本市はやっていたみたいですがZINEをメインにしたイベントは初めてだったみたいで……売る方も買う方も、こうしたアンデパンダン精神とこれを温かく受け入れ応援しようとする盛岡人の気質があるのかもしれません。直接的にも間接的にもそんなことを感じました。

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