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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
さる11月8日、本を返しに行ったついでに、同じ建物(せんだいメディアテーク)で開催されていた美術展やら写真展やらを見てきました。このうち「現在(いま)展」について書きます。画像を削除してその分文字をたくさん書きます。
 手元の資料によると、「仙台美術研究所、美術専門カルチャーsenbiくらぶ受講生と講師による作品展です。現在(いま)の自分を製作の原点とし、技術や表現などの実力を越えて<現在(いま)の自分の表現>を目指し制作した作品の展示です。」との内容でした。

 アマチュアが主役となって大きな場所で展示をする……というのはアンデパンダン展のような感じですが、こちらはそれぞれの教室に通う人たちがしっかり技術を身につけたうえで出展しているので、安定感というか、油彩・水彩・デッサンなど皆さん同じ向きの作品が並びます。私は門外漢なので技術的な巧拙はわかりませんが、そういう人間だからこそ感じることがありました。

 絵のテーマとして仙台市の一風景を切り取って描いておられる方がいました。橋の上から見た景色とか、地下鉄駅の入り口とか、通りに面したお店とか。私にとってもごくごく見慣れた景色です。あえてスマホで写真を撮るようなこともせず、なんとな~く通り過ぎている景色です。改めてこうして見てみたところで新たな魅力に気が付いたとか、そう言うこともありません。

 気が付いたのは、そういった景色を「自分で描く」ことが良いんだなあ、ということでした。真っ白い画布に絵具で塗り付けていく行程を想像してみると……見たものや想像したものを自由に表現するのはどんなに楽しいんだろう、と。私が見ている「外の世界」にはない、心に思い描く「内の世界」を「外の世界」で表現するのはどんなに楽しいんだろう、と。

 絵が上手なのは才能なのか。それとも近づける努力をすれば少しは何とかなるのか。ただちに絵の修行に取り組むとか、そういうことではありませんが、また一歩野望に近づいた気がします。違います野望とかないです。ただ「自分は一生、上手な絵なんか描けっこない」と閉ざしていた扉が、天岩戸のごとく、ちょっぴりだけ開いた。そういうことです。

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