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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
誰からかお金をもらってやっているわけではないし、必ず毎日何か書かなくちゃいけないわけじゃないんだ……と思いながらも、書かなくちゃいけない気がして……でも何を書こうかわからなくて読売新聞を読みました。話題探しを新聞でする。これがいいんですよ。

 そんな中で「ヘェー」と思ったのが、「あれから」という連載記事。今回は往年の大ベストセラー『世界の中心で、愛をさけぶ』の片山恭一さんの話でした。

 当時45歳の「売れない中年作家」だった片山さん。タイトルは小学館の編集者から提示され、さらに3年間「塩漬け」にされて2001年に出版された作品は書店員による手書きポップによって売り上げが伸び始めました。その後、映画にドラマと次々に仕掛けが打たれ、ついに300万部突破の大ベストセラーになりました。

 私は読んだことがないし、これからも読むことはないと思いますが、ベストセラーと言うのは作品の良さだけじゃなくて、編集者や書店員の売り方次第であるという気がしました。盛岡の書店でも、ある本が表紙をあえて隠し期待感を膨らませることで売れまくった、ということもありましたしね。良いものを書けば売れる。そういうものではないのでしょう。大体読む側たる私だって、そうして多くの人たちの手によって情報が届かないと、知らないまま通り過ぎてしまいますしね。

 結局多くの人に「いいね」をもらったりなんだり……そういう時流を敏感に感じ取って波に乗る人は、それはそれでいいと思うんですが、私はそうじゃない側の人間みたいです。SNSで時々ものすごい数の「いいね」がついて、粋がっちゃったこともありましたが、そういうのもういいです。私は私がいいと思ったものだけを集めます。もしかしたら、ベストセラーとか流行のものもあるかもしれませんが、それならそれでいいでしょう。

 良いものが、良いのです。

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