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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
神様、という考え方と天、という考え方の違い。私はwikipediaではないので「こういうもんじゃねえのかな」ぐらいの言葉しか思いつきませんが、違いというのはつまり神様って言うと、意志のある何者かであって、天、っていうと意志のないもの、といったところではないでしょうか。

つまり、その……「神様の思し召し」というと、言葉は乱暴ですが神様と呼ばれる誰かがえいやっとイタズラをして思いがけないことが起こる、といったところでしょうが、「天の導き」っていうと、少なくとも我々が「意識のある何者か」というくくりでは捉え切れない未知の力が引っ張って、想像していなかったことが起こる、というところじゃないでしょうか。

まあ、私の場合は織田信長公が、神仏は信じなかったが天がどうとかいう考え方は持っていた、という話を聞き、それってかっこいいなあ、と思って使ってるだけなんですが。

正直まあ、今日のことは神様だろうと天の導きだろうと、どっちでもいいです。とにかく私にとってはすごくいい一日でした。


今日は休みなので、愛機のアルファスイートを片手にどこかに取材、っていうか撮影行に出てみたい、と思い愛車アルトを走らせる。さてどこに行こうか。……その時、私の頭にはなぜか二戸市という土地が浮かびました。どこ、それ? とおっしゃる方のために一言で申し上げますと、まあ私の住まいから北へざっと70キロ。おいそれと行ける距離ではありませんが、時間も早かったし、ガソリンと根性があればものの1時間ちょっとで着くし、何より私はこの街が大好きなのでちょっと迷いながらもひたすら北へ驀進したのでした。

で、私の大好きな場所・九戸城址にたどり着き、「信長の野望覇王伝」のサントラを聴きながら戦国時代へ思いをはせ、とりあえずいい景色だなと思ったらシャッターをカシャカシャ。城址から少し外れてスクラップになった車や野鴨なども思いがけず撮影することができました。

その後、「20分くらいかけて暑い中を歩いてここまで来たけれど、何にもなくてがっかりした」という行きずりのおばちゃんを乗せて、そのおばちゃんの目的地へ。道中、自分の知っている九戸党にまつわる知識を語ってみたものの、田中館愛橘のなんだかで来たおばちゃんにはあまり受けず……残念無念ですが、まあ仕方がない。人それぞれですしね。

で、そこから10キロくらい北上したところにある温泉地に行って、ついでにひとっプロ浴びますか、というわけで道なりに金田一というところへ向かうも、ナビなし地図なし方向感覚なし(に近い)のポンスケ犬神、30分くらい余計に時間を食いました。それでもまあ、当初の目的は果たせたからよかったんですが。

私が入ったところは……ホテルでした。とりあえず内風呂と露天風呂で、すごかったのは露天の方でした。ええもう、何せ隣の露天風呂との仕切りに隙間があって……いや、そうじゃなくて。

通常、露天風呂とはいえ外側に向けては柵があるものですが、ここはそういったものがなく、外側はダイレクトに自然が広がっていました。まあ、切り立った山の上の立地なのでたちどころに公然ナンタラにはならないのですが、それにしてもこの開放感は「ない」ですね。

加えて私が行ったのは、まあ月曜日の真っ昼間というわけであって、おそらくほとんどの人が仕事をされている時間ということもあり、露天風呂には私ひとりという状態。なので湯に浸かり、ややのぼせてきたところで仰向けに寝そべり、大地との一体感を存分に体感したのでした。

お昼は二戸駅に隣接する駅ビル「なにゃーと」内の食堂「戸々魯(ととろ)」。なんだか二戸に来た時はいつもここで食べているような気が。普段であればせんべい汁を頼むのですが、この暑いのにそんな熱いものを食ってられるか、ということで名物の五穀そばを使ったじゃじゃ麺をいただくことに。700円なり。

……ただ、これ……じゃじゃ麺か? なんか冷やし中華に辛味噌をかけた料理のような気が……うーん、じゃじゃ麺の肉味噌はもっと違うよなあ……店員のお姉さんの愛想もちょっとアレだし……。

……まあ、それなりに腹いっぱいになったのでよしとしましょう。

そのあとは道中のドライブイン兼ゲームセンターにより、脱衣麻雀を1分だけやったり(メダル麻雀なので上がれなければ即ゲームオーバー)、ピンボール「ジュラシックパーク」でいきなり電源が切れたり、「スターフォース」をやったり、なんだりかんだりして帰ってきました。


……あ、違う違う。一番大切なこと忘れてた。

道中で何やら九戸政実公と、ほとんど天下統一していた豊臣秀吉軍が戦った「九戸の乱」の様子を紙人形で再現したという催し物があったので、一応行ってきました。よく見ると有名な武将にはきちんと名前が振られており、蒲生氏郷が来ていたのは知っていましたが徳川四天王・井伊直政も来ていたんですね。

そして何よりも驚いたのは、ギャラリーの奥の方に作家の高橋克彦氏が来ていたことでした。ギャー! 本物だー!! すみません「天を衝く」はいまだに読んでないですがさっき広報誌のインタビューは見てきました!

……もちろん私は根性なしというか「秘すれば花」という言葉がすごく好きなヘタレなので、遠目に見るだけだったのですが、これほどの有名人を見たのは以前何かのキャンペーンで来ていたふかわりょう氏以来でした。え? 比べるなって??

まあ、ともあれ様々な偶然、というか気まぐれが重なり、この幸運にたどり着いたわけでして、そう考えると金田一で迷ったのも露天風呂で太陽に五体をさらしたのも何もかもがこの瞬間のために組まれていたのか、などと誇大妄想的に考えてしまいます。

ともあれ、二戸はいいところです。何というか、戦国とか幕末とか、そういう空気を感じられるところですね。西のリラクゼーションポイントが田沢湖であり、東のポイントが宮古・浄土が浜であるとするならば、九戸城址は北の癒しポイントです。一番行きやすいというのもポイントですね。南は……南は、何だろう。あ、宮沢賢治のふるさと・花巻かな。

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