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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 では、昨日に引き続き、私の持っている『前田日明』という人のイメージについて。

 一応1981年生まれなので、UWFという団体があった時代を知っているはずなのですが、あいにくと当時はほとんど知りませんでした。当時はプロレス自体、ほとんど興味がなかったし、知っていてもせいぜい馬場/猪木/三沢……そんな感じ。

 だから、いつ頃からなんだろう……少なくとも21世紀に入ってからですね。少しずつUWFという団体のことを調べながら、イメージが形作られて行ったのです。


 最初は正直『餓狼伝』のイメージですね。飛んだり投げたりするプロレスの世界にあって、キックとか関節技とか、そういう格闘技的なテクニックで勝負するという概念を持ち込んだ『格闘プロレスラー』って感じで。こりゃあ普通のプロレスラーとは一味もふた味も違うな、って。

 実際、ネット上でも熱狂的なファンがたくさんいるのがわかりました。たぶんそれは今、それなりの年齢になっている人でしょうが(笑)わかります。

 ただ、そうやって前田日明という人のことを調べていくにつれて、どうしても嫌な気持ちになることがありました。

 それは、wikipediaとかカクトウログさんにも載っているような、リング外での暴力行為。雑誌の編集長をトイレで殴ったとか、取材に来たマスコミを殴ったとかね。

 そんなことはしてほしくない、と思ったのです。強い人なんだから、なおさらそういう時は我慢して欲しい。――でも、そういうのが前田日明という人の「らしさ」なのかな、とも思って、非常に苦しんだ時期がありました。


 で、今はどうなのかというと。

 ……結婚して、子どもが出来たからなのかな。なんか『父親』としての言動が目立ってきて、改めて「ああ、やっぱりこの人はいい人なんだ」と思っています。ここで言う「いい人」というのは、単純に人が良いというのではなく、もっと広い意味で……なんというのか……

 スタンスとしては不良だと思うんです。実際「OUTSIDER」なんて、日本中の不良を集めた格闘技大会を主催してるし、取材で葉巻の煙をモウモウとくゆらせている写真なんかは本当に怖いし(笑)。

 でも、人として通すべき筋、守るべきことはちゃんと通してるし、子どものこととか未来のことを真剣に考え、憂い、自分が出来ることをやっている。自分に息子が生まれたからだろうとは思いますが、最近の言動を見ると、本当にそう思います(あと、平直行さんの『格闘技のおもちゃ箱』を読んだ時も)。

 あれかな、自分にとっては、ちょっと怖いけど話せば面白い『親戚のオジサン』って感じ。所英男選手を初めとする若い格闘家にとっては、親身になって相談に乗ってくれる兄貴分って感じみたいですけどね。


 これからも一歩引いたような、二の足を踏むような、少なくとも『信者』っていうんですか? ああいう熱狂的なファンにはなれないと思いますが、それでも、発信する言葉はちゃんと受け止めたいと思いました。

 UWFとかOUTSIDERについては、また今度改めて、詳しく触れたいと思います。

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