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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
大槌町には電話線がどこにもつながっていない電話があります。ただ、その電話機はそばにいない人、すぐには会えない人と話すことができると言います。それは心で通じ合うための電話――『風の電話』というそうです。

こういうのがあること、皆様は知ってましたか? 恥ずかしながら私は昨日まで知りませんでした。なんだか、村山早紀先生の小説みたいだな・・・・と思っていたら、すでに絵本になっていましたね(いもとようこ『かぜのでんわ』金の星社より)。

受話器を手に、会えなくなってしまった誰かと話す人、泣き続ける人、それから電話ボックスに入ることさえ出来ない人。色々な人がいるそうです。

この、電話ボックスってのが、また素敵じゃないですか。ニュースを聞いた時、思わず私もこみ上げるものがありました。本当に、素敵だと思います。

復興住宅の整備とか、三陸鉄道の全線開通とか、そういう復興の動きは時々聞こえるものの、心の時間は震災の時から止まったまま・・・という人もいます。正直なところ3年前にはそういうの、あまり理解できませんでしたが、今ならわかります。そういった人たちのメンタルな部分に私は直接タッチできないので、こういうのがあると聞くと、もう非常に心が温まるというか・・・目頭が熱くなるというか・・・。

『風の電話』。本当にいい響きです。

私にはさしあたって、この電話で話したい人はいませんが、いつか一度行ってみたい。単純にそう思いました。

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