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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは。

万年筆と付き合い続けて4年が経ちました

「森のキュイジーヌ」管理人のいぬがみです(職場は正月モードで営業中)。


明日は朝早くから仕事なので簡単にまとめますが、要するにまた文房具の話です。

こないだとある沿岸の街に日帰り旅行に行ったのですが、ふと愛用の手帳等々が入ったかばんを忘れてきてしまったことに出先で気づいた私。そこで筆記具を求めて数件の文房具店を歩き、ごくありふれたメモ帳といかにもお土産品的なペンを買ったのですが、そのほかにレジ横にあるサンプルを見て衝動買いしてしまったものがありました。

それは「大人の鉛筆」。

たぶんめざましテレビとか、そんなので紹介されたのを見たんじゃないかな。東京下町の鉛筆工場で、このご時世に合わせたアイディア商品を発売したらびっくりするぐらい売れたとか、そんな感じの話。本当に筆記具がほしかったというのもあるんですが、そのきわめてアナログ的な響き、というか「鉛筆」それ自体に対する思いを抑えることができず、いったんレジを打ってもらった後に追加した次第です。

詳しいことはちょっと調べれば出てくるのですが、一応私の口から説明させていただくと、これは鉛筆とシャープペンシルのハイブリッドです。外枠は昔ながらの木の多角形なんですが、芯の部分はシャープペンシルのようにノックして押し出す方式となっています。ただシャープペンシルと違うのは、芯が1本だということです。だって鉛筆ですから。

基本は鉛筆なんだけど、芯だけを削るから短くならない。2mmの太さがあるので簡単には折れない。そして替え芯があるから半永久的に使える。まさに5年10年と使い続けることを前提にした、大人の鉛筆です。

おそらく――これが私が、鉛筆を買った最大の動機ですが――梶井基次郎が丸善でこんなものを見つけたら、きっと買っていたことでしょう。そう「一等いい鉛筆を一本買うという贅沢」です。私も梶井基次郎の『檸檬』が大好きなクチなので、自分が坊主頭で和服を着て椅子に腰かけカメラ目線から斜め45度くらいを向いた奇怪な悪漢になった想像を熱心に追求しながらお店を後にしたのです。

画集をバタバタと積み上げたり、その上にレモンを載せたり、ましてやそれを中心に爆弾テロをしたりするよりはよほどかわいいものでしょう。お店の売り上げにも貢献したし。


まあ現実問題として、私にはずっとずっと愛用し続け、非常になめらかな書き味になってきた万年筆があるので、この大人の鉛筆はいつどこで使おうか? 少々考えあぐねているところなのですが、それでもね。試しに走り書きをしてみたところ、実に気持ちの良い書き心地なんです。今年のアナログ日記、交代で書こうかな。でもやっぱり日記は万年筆かな……じゃあ、どこか出掛ける時に使うか? いや携帯用のペンは、これはこれで細字のボールペンがあるしな……。


そんな私は、まさに文具嗜好症。きっと、何だかんだ理由をつけているものの、本当は文具それ自体が好きで好きで仕方がないのかもしれません。まいったねどうもね。

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