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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
すでに何度か書いていることですが、私という人間はつくづく自分のためにしか生きられない人間だな、と思いました。

少なくとも、誰かのメンタルに直接タッチすることが出来ない人間であることは、間違いないと思います。悲しみに沈む人のことを励ましたり、寄り添ったり、そういうのは出来ない気がするのです。

震災から3年。そろそろ、はっきりとそのことを認めなければならないと思ったのです。

誰かを元気付けたりするのは、作家の人とか歌手の人とか、そういう人に任せたいと思います。私もそういう、読む側で聴く側に回りますから。


どうして、こうなったのかというと、きっと「考える」ことよりも「感じる」人間になったからだと思います。去年はとにかくたくさん本を読んだのですが、その中で自分が『こう思う』『こうすればいい』という考えが必ずしも正しくないというか、もっといい考え方がその小説の中で出てきて。「ああ、そういう考え方もあるんだ」と。

そういうのを繰り返しているうちに、下手な自分の理屈を振りかざすことをやめました。その代わり登場人物の気持ちを出来るだけ受け入れて、感情を共有できるようにしたのです。その方が物語により深く入り込めますからね。

そんなこんなで、最近の私はとても内省的になっています。誰かの気持ちに働きかけてアアだコウだと引っ張ることは出来ません。

そういうことをするのって、多分、技術がいるんだと思います。傾聴ボランティアというのがありますが、あれも希望者は事前に講習を受けて、それなりの準備をしてからやらなければいけないそうです。物を書く仕事とか音楽を作る仕事とかは、なおさらでしょう。

だから私はそういうのは、ほかの誰かに任せます。その代わり、いい物語があればたくさん触れたいし、その感動を共有したいと思います。

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