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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 あの地震の日以来、つとめて「冷静でいよう」「落ち着いていよう」と思っていたのですが、それは逆にいえば、常にそう思わないと、あっという間に(感情が)疲弊してしまうから。

 電気、ガス、水道、ネット環境。確かに物理的には震災前と同じ状況に戻りましたがそれ以外の部分はやはり特別モードでこの40日あまり、動いてきました。何にも出来なかったり、その反動でやらなきゃいけないことが山積していたり。

 不慣れな状況に、それなりに細くなっていた私の感情はさらに細り、ちょっとしたことがどこまでも気になるような神経過敏状態になっていたのですが、それをごまかしたり覆い隠したりするために、たくさんの理屈を引っ張ってきました。それは要するに、このブログに書いて来たことのすべてと、そうしなかったもっとたくさんの言葉です。

 仕事の方が、「少し手を抜いても大丈夫かな」という程度まで減ってきたので、ようやく無理をしていたことに気づきました。自分としてはそれなりに対応してきたつもりだったのですが、ふっと手綱を緩めると、ドッと気持ちが重たくなって……

 「ああ、これはよくないな」

 そう思いました。ちゃんとリラックスできてない。リラックス「したつもり」で、自分をごまかして来たんだ。そのことに気づいたのです。

 それがいいとか悪いとか。ここでその部分にこだわり、理屈を上乗せすると、さらに感情が見えなくなってしまいますからね。あえて今回は正直に言わせていただきます。ちょっと気持ちが疲れてしまっていたようです。


 昨日から、上橋菜穂子先生の『獣の奏者』を読み始めています(III・探求編)。

 本の感想としては後ほど改めて書くつもりですが、この本を読んで気づかされたことがありました。

 自分はエリン(主人公の女性)のようにきちんと現実を見つめ、これを受け入れていなかった、ということです。

 毎日、やらなきゃいけない仕事の総量を確認する。自分に割り当てられた仕事を確認する。実際にこなした仕事の量を確認する。そういった数字の部分ではもちろん把握していたものの、逆にいうとそれだけで、ひとつひとつの仕事とちゃんと向き合いこれを乗り越えていく……という気持ちが足りなかったように思うのです。

 エリンは普通の人なら気づかない、または気にしないようなことにも興味を持ち、事実をひとつひとつ積み上げて新たな発見にたどり着きます。それゆえに大きなうねりを巻き起こし、それに飲み込まれていくのですが……。

 強いって、こういうことなのかな、と思ったのです。


 なんか、まとまりがない話で申し訳ありませんでした。

 とりあえず、今日は休みなので、このごろの厄妄想を入れし鉄鉢袋を持ってどこかに行って来ようかなと思います。まだ破るのは早いですが、口を開いて中身を捨てて来られればいいかなとね。

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