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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます。

 アメリカはチャンスの国

 いぬがみです(フィラデルフィアより愛を込めて)。


 もちろんこの記事を書いている現実的な場所はフィラデルフィアではなく青森県ですが、昨日は映画「ロッキー」の1作目を見ました。そういう話です。

 これが初めてだったんですよね。

 最初に見たのは「ロッキー4」。これはなぜか2回見ました。獲得した賞と言えばゴールデンラズベリー賞です。今見れば確かに「……」ですが、とにかく2回見たことは事実です。

 次に見たのは「クリード」の1作目。これは面白かったですね~。

 そして現在はクリードの続編が公開されています。2世同士の対決。そうなると相手は当然「ソ連の殺人マシーン」ことドラゴの息子でしょう。いや詳しくストーリィは知らないんですが、どうもポスターを見た限りでは、そうなのかな、と。

 
 ともかく「2」~「5」まではもれなくポンコツ映画の烙印を押されていますが、1作目は良かったといいます。どうしてなのかといえば、

 「どうしようもないポンコツが、努力を積み重ねて夢をかなえる」

 という不変の絶対的なテーマを、当時本当にそんな感じだったスタローンが映画の中でやってみせたからなのでしょう。そのあたりの話はDVDの特典映像で25年後のスタローンが語っています。wikipediaの「ロッキー」とか「カール・ウェザース(アポロ・クリード役の人)」とかの項目を見ると、この時に語っていた内容が記載されています。


 ともすれば超有名なテーマ曲「gonna fly now」「final bell」が安いバラエティ番組で頻繁に流され、すっかり食傷気味だった私。しかも努力が嫌いで、いつもできない理由を探して積み上げて逃げ回ったり立ち止まったりしていた私。というか「努力したってダメなものはダメ」という思想を十代の頃オーケンさんから学んだ私。ゴミクズ同然の人生です。

 でも、ロッキー・バルボアも最初から素晴らしい人間じゃなかったんです。

 びっくりしたのは、冒頭――試合のシーンから始まるのですが、リングから降りた直後にタバコを吸ってるんですよね。ボクサーなのに。スポーツマンなのに。そのあともしょっちゅうタバコは吸うし、ビールは飲むし。生業は高利貸しの借金取り立て屋だし。そのくせ非情になり切れないから、ボクサーとしてもゴロツキとしても中途半端な状態だったんですよね。

 そんなわけだから、あの有名なフィラデルフィアの図書館を駆け上がるシーンも、最初はひどいものでした。途中で足はフラフラガクガク、息も絶え絶えで何とか上り切るものの、もう惨憺たるものでした。本当にボクサーなの? って。そんな感じ。

 それでも、ひたむきに努力を重ねることで、例のあのシーンですよ。ドヤ街を駆け抜けて、オレンジを投げつけられてもパシッと受け止め(これはアドリブで受け止めたのをそのまま本編に使った……というんは有名な話)、軽やかに階段を駆け上がって高々と両手をあげるアレ。そして練習だけでなく、実際の試合でも「地上最強」の呼び声も高い世界ヘビー級チャンピオンと互角以上の激闘を繰り広げるわけです。


 とにかく最後までまったく退屈しませんでした。これは本当にいい映画です。


 私自身の話をすると無駄に長くなってしまうので、それはバッサリ割愛するとして。最後に、DVDの映像特典の中にあるスタローンの言葉を聞いた感想を少々。

 自分自身もやはり1作目が最高傑作、奇跡の出来と評しているんですよね。そして絶頂に達してしまえば、「あとは落ちるだけ」と――。

 悲しいですが、切ないですが、たぶんそれが事実でしょう。「1作目より2作目の方が面白い」というのは、要するに前作がまだ絶頂でなかったからなのでしょう。そしてロッキーに関しては、やはり1作目が絶頂で2作目以降は落ちるだけというのが事実なのでしょう。それはスタローン自身も認めるところなのでしょう。

 ただし、この話は2001年(ロッキー1を振り返って「あれから25年か」と言っている)に収録されたものですからね。本当の意味での最終作? である「ロッキー・ザ・ファイナル」は2006年ですから。

 そういうわけで、次はこれを見ます。そのうえで、クリードの続編も見たいと思います。劇場で見るのは……間に合うかなあ?

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