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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。


 柴田町の一目千本桜を見てきました。
 その花が綺麗なのは事実なんですが、あえてSNSでは触れられない……とても嬉しい体験をしたので、その事について書きたいと思います。

 まず掲載したのは、その日の私の服装です。スカートもトップスも結構な数になってきたので、その日の気分によってスカートの色だとかトップスの組み合わせだとかを考えて、可愛い格好をします。そして、そういう格好をする時は立ち居振舞いも気を付けます。男性として生きるのではなく、可能な限り女性らしく。それは男性として生まれ育った私が思い描く「女性性」なので、必ずしも実際の女性とは異なるかもしれませんが、それでいいんです。こういう服を着てそういう生き方をすることで、私の心の中にある女性性が磨かれ……生きることに積極的になれるのですから……。

 一方で、女性として生きるにしても何だとしても人間である以上、生理的な問題は避けて通れません。すなわち排泄の問題です。
 普段は多目的トイレを利用します。もしも男女の区別しかない場合は、可能な限り我慢します。そういう場所が見つかるまで「おしがま」みたいなことをします。この日もそうでした。まあ、元より週末の観光地で桜も満開とあればメチャクチャたくさん人がいます。女性用トイレが列をなす状況で多目的トイレも使えず、ここで待ち続けるのも苦痛だったので「同じ『おしがま』するなら、少しでも可能性を求めていきたい」と思い……しばらく街を歩いていたら、公共施設の近くにある集会所でトイレを借りることができました。これだけたくさんの人が集まるイベントということで、あえて「トイレ開放しています」という看板を掲げていたので、私もさほど抵抗なく借りることができました。ずんつぁんばんつぁん(年配の男性女性)がいたので、敬老会の人たちが管理運営していたようです。
 その時、男性用トイレに入ろうと思った私に、職員の人が……
 「あ、女性用トイレはこっちですよ」
 と言ってくれたんですね。
 それが、とても嬉しかったんです。私のことを女性並みに扱ってくれた! それはとても嬉しかったんです。
 自分は男性と見られても仕方がない……実際に男性の肉体を有しているのだし……と思っていたものの、やはり可愛らしい格好をしている時は心の女性性がメインなので、他の人から女性扱いしてもらえると嬉しいです。それこそ着ている服が可愛いとか、そう言ってもらえるのと同じように、女性用トイレを使わせてもらえることが……。

 こういう機会は何度もあるわけじゃないです。それはわかっています。これから先、男性用と女性用のどちらかしかなくて自由意思で選ぶのなら男性用トイレを使うでしょうけど、この日私に優しく配慮をしてくれたことは一生忘れません。私も他の人に対する性自認を尊重し、その人が女性として生きているのならそう認識します。肉体に縛られることなく自由な人格を尊重する。そういう世界が実現するかどうかはわかりませんが、少なくとも私はそういう生き方をこれからもしていきたいと思います。そうすることで、私自身の女性性も認知してもらえると信じているので……。

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