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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。

(この記事は2024年3月31日に書いたものです)

 本来であればお出かけしたいところなんですが、午前中は注文した荷物を受け取らなければならないので待機していて「わんだふるぷりきゅあ」「シューイチ」から「ニノさん」に至ってもまだ出かけられず、2杯目のコーヒーを飲みながら「せっかく時間があるんだし何か書こうかな」と思って書き始めようとしているところです。

 前回「好きの感情はパーソナル」というタイトルで記事を書きました。そこで「その音楽にどういう切っ掛けで出会ったか……その時の自分の状況や現在までのストーリィ……つまり『思い出』が加わることで好きの感情が強くなるものだ」ということを主張。それゆえ好きという感情はきわめてパーソナルなものである……という話をしたのですが、今日は私と私以外の人たちの話をします。



 私も仙台市民ですから、ペデストリアンデッキで路上ライブをしているひととか勾当台公園で開催される音楽イベントで歌っている人とかそのステージに至る道で一生懸命ビラ配りをしている子とかを見て関心を持つことがあります。そしてギアが入ればライブに行ったりすることもあります。そういうわけで去年初めてライブハウスに行き、地下アイドルの追っかけの真似事みたいなこともしてみたのでした。何事も体験してみてわかることがありますからね。
 ただ、その時と今とで少し変わってきたことがあります。
 「他の人と同じやり方じゃ、私はついていけない」
 そういうことに気づいてしまったのです。他の人とはどういう人か。
 つまりアイドルオタクの人たちですよ。どのアーティストの会場にも数名以上、そういう人がいるんです。毎回毎回チェキとか何とかを買い、頼まれもしない差し入れをして、一眼レフで写真を撮りまくる人たちのことですよ。
 それでも、特にアイドルのライブについてですが、光る棒をもって狐憑きのように踊り狂う人の気持ちはわかりますよ。手拍子とかコール&レスポンスとか、雰囲気を盛り上げるための努力ならそれも良いでしょう。SNSで自分の食事風景に推しの子の写真を添えて撮影するのもわかります。そしてグッズを一生懸命買ったり直接送金(投げ銭?)するのもひとつの愛情表現なのでしょう。
 ただよ、ただだ!(新日本プロレス真壁刀義選手ふうに)
 私はひとりのファンなのであって、別にパトロンではないのです。一生懸命にお金を使うのがファンの愛情表現なのかもしれませんが、私はそういうの無理です。だったら私はファン辞めます。私はファンじゃなくていいです。
 そう言って色々なものから離れ、気持ちを整えて、また戻ってきた次第です。
 他の人がどうであれ、私は私で仙台で活動している人たちを応援したい。私はパトロンじゃないから、あんまりたくさんお金を使うことはしませんが、私はその人の表現を気に入ったら、その感情をSNSやお金や物品ではなく言葉にして伝えます。
 金を使って悦に入るなら結構。SNSで推しの子と一緒に食事する風景を写真に撮って投稿するのもよろしい。私はまず自分の気持ちを大切にし、その気持ちを上手に言葉にして伝えられるように努力をします。
 「自分はこのひとの、何が好きなのか」
 声? 歌詞? 曲調? 
 「それを聞いた時、自分の感情はどんなふうに動いたのか」
 元気になる? 想像力? 心が落ち着く?
 そのうえで、その感情を忘れないようにするために必要最小限の物品を購入します。それがチェキであるのかポストカードであるのか。ともかくお守りのように、形に残るものをひとつだけでいいから手にして帰ります。
 
 それが、先日の「アベココア」さんのライブでした。元々路上ライブで好きになって、そのあと何度かライブに行きましたが、いるんですよね親衛隊気取りで頼まれもしない差し入れをしたり毎回毎回チェキを買って「俺たちはまだ高校生の頃から応援してるからね~」などと仰る向きが。
 まあ、素晴らしいことだと思いますよ。
 でも私だって好きなんです。
 そういう気持ちを大事にしたいと思って振り切ったら、またちゃんとライブに行って、素直に音楽を聴き、そういう気持ちを伝えることができるようになりました。
 
 それはまず服装から振り切ったおかげだと思うんですけどね。こうして自分の心のままに生きられるようになったから、他の人がどうであれ、自分なりの大好きを表現することができるようになったのです。

 「好きの感情はパーソナル」
 そういう気持ちで私自身の感情を認め、他の人たちの感情も認められるようになりたい。認められるというか、他の人たちのことを気にすることなく自分の大好きを伝えたい人に伝えたい。そう思ったのでした。

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