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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんにちは

 くやしいけれど、これが現実

 高杉です。


 満を持して単三電池を4本セット、いよいよ30年越しの思いを込めて、そして2008年のリベンジをかけて、戦いが始まります。

 

 あんまりオセロは強いわけではないのですが、今回はなぜか早い段階でコーナーを一つ獲得、割合順調に進めていました。「これはもしかしたら、勝てるんじゃないか」そう思いながら進めていくと、いよいよ局面は終盤へ。そうなると画面上に”THINKING NOW”の表示が出て、コンピュータが長考を始めました。

 これこそコンピューターオセロ最大の大技『完全読み』が発動している証拠です。

 

 打てる手をすべて解析し、最善手を探る――果たして人間対コンピューターの対決の行方はどうなるのか!?

 ……10分後……

 ……30分後……

 ……2時間後……

 ……

 ……

 ………………対局開始から9時間後…………………




 いくら昔のコンピュータだからって、思考時間が長すぎます。これはもうコンピュータが故障しているといっても差し支えないでしょう。まあ40年前のコンピュータですから、ちょっと壊れていても不思議ではありません。リサイクルショップの『動作確認済み』は嘘偽りではありませんが、しかし……だが、しかし……!

 非常にくやしいですが、このまま待ち続けても、電池が切れるまで次の一手は出なさそうなので、泣く泣く電源を切りました。勝ちでも負けでもいいから、ちゃんと決着をつけたかった。こんな終わり方は想像していなかったし、望んでもいなかった。そんな感じです。

 ただ、だからといってこれをまたリサイクルの海に流すのは、いささか忍びない感じがします。こんな結果であっても、やっぱり私が30年以上、ずっと夢見続けてきたゲームですから。この現実を受け入れつつ、私自身の気持ちも尊重したい。そんな大人のオッサンになった私ですから、

 「久しぶりに電源を入れたから、ちょっとボケちゃったんだよね」
 「でも、ひょっとしたら、いつか電気がちゃんと通って……」
 「次の一手が進んで、ちゃんとゲームを終わらせられるかもしれないね」

 と、人間らしい不確かな希望を抱きつつ、”THINKING NOW”が出るまでプレイします。もしかしたらノーサイド、途中終了がないオセロゲームでありながら勝ち負けをつけないようにコンピュータが調整されたのかもしれません。

 

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