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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
おはようございます。

 改めて読み、深まった感動

 いぬがみです(読書期間中)。


 先日実家の本棚をひっくり返して、村山早紀先生の『ルリユール』を見つけ出し、これを再読しました。実際、この本を見つけるために2日間かけて本棚を整理したといってもいいでしょう。

 ルリユールというのは本の修復や装丁を手掛ける職人のことです。村山早紀先生の物語では毎度おなじみ風早の街を舞台に、中学生の女の子『瑠璃』と紅毛人……いや赤毛のルリユール美女『クラウディア』が繰り広げる、といった内容なんですが、あるいは今まで読んだ村山早紀先生の作品のなかでも一番好きかもしれません。

 こうしてパソコンもインターネットもそれなりに使いますが、電子書籍というのはどうもなじめません。やっぱり手に取ってページをめくる作業が必要な紙の本が好きなのです。そして、もしも自分が大好きな本をそうやって唯一無二の本にしてくれる人がいるのなら、それはとても素晴らしいことだと思うのです。


 もう一度読みたいと思って、読んだところ、6年も経てば忘れていることがいっぱいあります。だからある意味では新鮮な気持ちで読むことができました。しかも、6年のあいだに私も歳を取り、色々なことを経験し、昔は持っていなかったものを持っていたりします。

 要するに、より細かいところまで自分の体験も駆使して想像を巡らせることができるようになったから、よりいっそう深く感じ入ることができたと思うのです。

 レモンとバターでサッと作ったスパゲッティだって、まあ私もそのもの自体を作ったことはありませんが、自分でパスタをゆでたことくらいはあります。あくまで自分が食べるためなので、そんなに手の込んだものはできませんが、料理の真似事くらいはします。だから瑠璃とか瑠璃のお姉ちゃんが料理を作って食べるくだりを読んで、「うむ、うまそうだな」そして「おれは今日なにを食べようかな」と思ったりするのです。

 そしてもうひとつ。瑠璃のお姉ちゃんは高校生で、喫茶店でウエイトレスのアルバイトをしているそうなのですが、同時に単車乗りなのだそうです。そして愛車は真っ赤な大きなバイク――固有名詞が出てきたので書きますが、CB400Fなのだそうです。2013年の女子高生がヨンフォアに乗ってるって……バイク部の女の子たちもビックリするんじゃないかしら。私は小型限定だから乗れませんけど、それでも単車乗りっていう部分では共感できることがありますから。まあ6年前は、まさか自分がバイクの免許を取れるなんて考えたこともなかったからなあ。忘れていたというか、そもそも……。


 そういうわけで、本を読んだらとりあえずブログに書きます。3年後5年後に「最後にこれを読んだのはいつだっけ」ということを検索して見られるようにするためです。この記事を読んで『ルリユール』に興味を持つ方がいるとは思いませんが、とりあえずAmazonのリンクを貼っておきますね。

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