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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。


 流行に乗っかって、買ってみた本です。

 お気に入りの書店で、以前平積みでプッシュされていた『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』が面白かったので、これも「どんなもんかね」と思って買ってみました(実際に買ったのは昨年末ですが)。

 日本人の少年。聡明で不思議な美少女。

 もしもこれが角川文庫でなければ、「ラノベのにおいがプンプンするぜェーッ」と言って取り合わなかったでしょうが、とりあえずスニーカー文庫ではなく一般の角川文庫でしたからね。「どんなもんかね」半分、「まあ大丈夫だろう」半分の気持ちで買い読んでみました。

 ……しまった、と思いました。

 主人公の年齢相応の話し方といえば、そうなのかもしれません。ただ、それを活字で表現する時に、2文字以上の長音符や波ダッシュ、はたまた感嘆符を2列並べるなどの表現をするのは、何となく嫌な感じがしました。それこそラノベのにおいがプンプンしてくる感じです。

 途中で放り出すという選択肢に手をかけたことも、何度もありました。でも既に事件が動き出してしまったのだから、せめて最後まで読もう。そう思ってグイグイと読み進め、2時間弱でいっぺんに終えてしまいました。

 「やっと終わったか」

 少々、荒い読み方であったかもしれません。元々富士見ミステリー文庫で刊行された本だと気づいたのは、一通り読み終えたあとでした。なるほどね、という気がしないでもありませんでした。


 物語としては、巻き込まれ型のミステリーです。これは私が作った言葉ですが、要するに主人公たちが現在進行形の殺人事件に巻き込まれ、これを知恵と勇気で切り抜けるという、『名探偵コナン』みたいな話です。なのでその手の物語が好きな方、あるいは単純にこの手の少年少女が好きな方なら、大いに楽しめると思います(実際、アニメなども放送されたみたいですしね)。

 私はどうだったかというと……うーむ。続編がいくつも出ていますが、またあの小難しい美少女ヴィクトリカに出会いたいとは、ちょっと思いません。何とか最後まで読みきった、ホッとした。今はそんな感じです。


 ……でも、主人公の少年は、そんなに嫌いではないのです。確かにこっちはこっちで理屈っぽいし、帝国軍人の子息とは思えないほど現代っ子な雰囲気だし、中盤くらいまでは嫌いでしたが……でも、ね。

 まあ、もう少し時間が経ったら、読むこともありえるのかな。今日時点では、そういった言葉で締めくくるとしましょう。こんなこと言いながら、結構ドキドキしながら読んだしね。

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