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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 nkyさんのブログの記事を読んで。

 こういう気持ち(シンタローみたいな気持ちってことね)、確かに私もずっと持っていました。具体的には、中二の頃。いやん。

 思春期って、そういうもんでしょう? 早く『大人』になりたい! 早く『自由』になりたい! つって。

 さしあたって、私が目指してきたのは5つ上の兄者。とにかく小学生の頃から見るもの聴くものすべてがカッコイイ! と思って、それを真似して生きてきたので、兄者がサザンを聴けばサザンを聴き、ユーミンを聴けばユーミンを聴き、アルフィーやら尾崎豊やらを聴いて時に熱唱、時に感涙、そんな青春時代を送っていました。

 それだけなら普通の中学生だったのですが、少しずつ兄者がヘンテコな音楽を聴き始めまして(笑)。

 モダンチョキチョキズ、筋肉少女帯、人間椅子。この3つのアーティストたちの音楽が、それまで純粋無垢でちょっと内気だけど基本的にはどこにでもいる少年の思想を大きくねじ曲げてしまったのです。偏屈と退廃の香りのする世界に足を踏み入れ、世の中で成功するために誰もがやること(勉強、運動、恋愛)をホッポリ出して、自分の世界を作ることに夢中になってしまったのです。

 いいのか悪いのかわかりませんが、勉強も運動も標準かそれ以下、ひいては恋愛のひとつも出来なかったオクテでボンクラな私がバランスを保つためには、そうするしかありませんでした。ダメなやつはダメなやつなりに工夫して、日々を生きていたのです(笑)。

 
 そういうのが、大人になれば全部なんとかなる。確かにそう思っていました。

 でも、そうでもないのかもしれないというのに気づき始めたのは、学生生活の最後の1年間。今まで先延ばしにしてきたツケの支払期限が迫ってきて、ひどく気持ちが震えました。

 その後、当然の如く無職で卒業。2ヵ月ほどで何とか今の職場にもぐりこんだものの、そこでもあんまりうまく行かず、まさに「泣きてぇことばかり」。それでも大人として、社会人として我慢していたら、我慢できなくなって、1年以上向精神薬のお世話になることに。

 私の場合、その時に気づいたんですよね。病院の先生との会話、それに薬を飲みながら自分で考えた結果。

 感情を捨てて『大人らしく』振舞うのって、いいことばかりじゃない、って。そうやって理屈で押し込めてやりすごせば、絶対どこかに無理がかかって、壊れちゃうんだって。

 だったら泣ける時は泣いたらいい。怒る時は烈火のごとく怒ればいい。でもってその代わり、笑える時は頭の中が真っ白になるくらい、笑えばいいと思うよ、って。それは子どもだろうと大人だろうと、正しいことなんだ、って。フロイトも抑圧とか無意識とか、そういう言葉で説明してましたし。

 それが私の、パプワ島(笑)。そういえば、ちょうどその頃も24歳だったっけ。


 今の私はもう29歳。もうすぐ20代も終わりですよ。

 だからもうシンタローの年齢は超えちゃいました。『新世紀エヴァンゲリオン』がリアルタイムで放送されていた頃、チルドレンたちと同じ年齢だったこのヤローも、いまやミサトさんと同じ年齢に。……ずっと『年上のお姉さん』的な目線で見ていた人と並んだって、なんか、どうなんだろうって気持ちです(笑)。

 ま、感情的なところを大事にしながら、大人ならではのテクニックで、毎日笑って過ごせればいいな、と。そんな風に思いました。要するに自室が空き缶で埋め尽くされるくらいビールを飲んでリフレッシュってことですよ(違)。

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