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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 先週からどうも、暗いニュースばかりで、気持ちも沈みこんでしまいます。

 ノアの三沢選手。大阪プロレスのテッド・タナベさん(レフェリー)。映画監督の長谷部ヤスハルさん。これは訃報ではありませんが、全日本プロレスの荒谷さんの引退。

 私のような一般のファンでさえ大変な衝撃なのに、実際に同じ業界に籍を置き、ましてや一緒に戦ったこともある人たちであれば、どれほどのショックを受けたかは、まあ、色々と見て感じるところではあります。

 亡くなってしまったのは確かに残念だけど、でも、だからこそがんばって盛り上げていかなくちゃ。

 いちファンとして、もう一度プロレスに歩み寄ろう。そう思っていたところだったのですが……。


 今日は、私の会社のひとが亡くなったという訃報を聞きました。

 亡くなった?――なにそれ、どういう意味?

 しばらく、その言葉の意味が理解できませんでした。

 まあ、今日も普通の仕事があるので、すぐにいつものテンションで仕事に取り掛かりましたが、大変にお世話になった人だけに、今も何だか気持ちの整理がつかない状態です。そういう気持ちを整理させる意味もこめて、今日はちょっと長めの? 記事になると思います。


 初めてお会いしたのは、今をさかのぼること3年としばらく。

 前の派遣先を素行不良のためにやめさせられる直前、病欠で空席ができたのでということで、まさに拾う神あり、今に至るまでず~っと居座りつづけるこの職場で、その人は主査という立場にありました(○長という言葉に置き換えれば、係長クラスになるのかな)。

 私はとりあえず別な主査のもとに置かれたので、基本的にポンコツな私の性根を叩きなおしてくれたのはその直属の主査だったのですが、その直属の主査がいない時などはよくお世話になりました。時として普通にやったら絶対に無理なお願い事さえ、聞いてくれました。そのおかげで何度助けてもらったのか、とても数え切れないほどです。


 会社の仕組みが少し変わり、私のことを育ててくれた主査が東京に転勤になった後は、頼れる人はその人しかいない! とばかりにみんなで慕い、さらに色々なお願い事をしました。

 その人は誰の言うことでもハイハイと引き受けてくれるので、いつも机上には仕事が山積みでした。そのためになかなかトラブルが解決しないという部分もあったのですが、ともかくそんな感じで、誰からも頼られていました。

 ここしばらくは病気でずっと休まれていて、東京に行っていた主査も帰ってきたのであまり仕事をお願いすることはなかったのですが、頼まれたら断らずに引き受けるその姿勢には深く感動し、今も(それには遠く及ばないながらも)真似しています。


 以前にも大病を患い、胃の大半を切除しているにもかかわらず、お酒もタバコも大好きな方だったのが、印象的です。飲み会なんかでは焼酎をものすごいペースで空け、タバコもひっきりなし。気が付くと途中で眠り込んでしまうものの、目が覚めると朝まで飲み続け、正直なところ真っ昼間に会社で話しているにもかかわらず呼気にアルコールのにおいがプンとする……「温厚な横山やすし」みたいな人でした(笑・そういえば、体型も割と痩せてたしなあ)。

 「そんなに飲んで、大丈夫なのかな」と、心配する声もありました。私の場合は単純なもので、「さすが、タフなんだなあ」と思っていました。実際のところ、その酒量が原因となったのかどうかは、よくわかりません。ただ、私の記憶の中では、とにかくお酒との結びつきが強かったような印象があるのです。


 先月の末頃だったか、それとも今月の初めだったか。会社で一度、話をされているのをお見かけしたような気がします。「ちょっと聞いていたよりも長かったけど、いよいよ復活も間近だな」と思っていただけに、今回うちの管理者から聞かされた「残念なお知らせ」は、今もまっすぐに受け入れられません。

 いつか、誰でも受け入れなければならないのでしょうが、やっぱり……。

 いや、今はただ、黙って受け入れるしかないのでしょう。とにかく、これが最初で最後の。

 今まで、ありがとうございました。どうか、ゆっくり、休んでください。

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