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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
12年前、エヴァンゲリオンが空前の大ブームを巻き起こしていた頃(96年だとすれば11年前ですが、ともかく)、私は同じガイナックスの「トップをねらえ!」をみていました。

「エヴァ」の主人公が、こころに影のある小難しい人間たちの物語であるのに対し、「トップ」の主人公はちょっとモロいところもありますが、基本的にはどいつもこいつもシンプルで熱血な人たちであり、同じようなSFアニメでも全然違った味付けになっています。

まあ、たまたま「エヴァ」よりも「トップ」の方を先に知ったために、どちらかというとそちらの方に詳しい、というか好きなんです。

21世紀に入ってからLD-BOXを買い、改めて見たのですが、やはり面白いのですね。(ビデオで見た)当時は入ってなかった「新・科学講座」もあって、よりいっそう理解を深めるきっかけとなりました。全長70kmの宇宙戦艦エルトリウムがイルカで動いてるなんて。


で、どうして「エヴァ」よりも「トップ」なのかを少し考えてみると、後者の方が、とても人間くさくていいんですよね。日本人的というのかな。物事の解決にはとりあえず精神論、いわゆる「努力と根性」。そして努力と根性でどうにもならなければ、旗艦なり自分自身なりを体当たりさせて撃滅させようとすることも厭わない。艦長がそうなら主人公のタカヤノリコもそう。

同じ自己犠牲の感情、誰かを守りたいために自分の身に危険が及ぶことでもやってのけようとする。昨日見てきた映画でもヒロインがそんなシーンをとある作戦行動中に見せてくれたのですが、「エヴァ」はあまりにも痛ましい。語れば軽く数千文字くらい行くので無理やり一言で切り捨てると、そう、「痛ましい」んですね。

あくまで好みの問題というか、90年代的な流行、思考をうまく取り入れたのとあえて70年代スポ根的要素を取り込んだものですから、並列にしてさあどっちにする?なんて言えるものじゃないかも知れませんが、ネルフ本部とエクセリヲンのどちらに来る? と言われたら、私は2秒くらいで後者の方に志願すると思います。「エヴァ」は登場人物に感情移入しづらかったのですが、「トップ」はコーチから艦長から主人公から、とにかく誰にでも移入しやすかったからです。

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