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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 ちょっと誤解を招きそうなタイトルですが、今日は「一人称」について。別にカミングアウト宣言だとか、朝起きたらネックレスが首にかかっていたとか、そういう話では決してありませんので、ご了承願います。

 今はもうやめてしまったのですが、一時期私の会社の女の子に、自分のことを名前で呼ぶ人がいて、初めて聞いた時は激しくカルチャーショックを受けました。「身の回りに、こんな女の子がいたんだ!」って感じで。

 そういうことがあって、というわけでもありませんが、やはり一人称をどうするかというのは日本人ではかなり悩むところなのだな、と思いました。

 まあ私は男性なので、男性の論理でいくと、場面場面で使い分けるのが一般的ですね。「おれ」であったり「私」であったり、頻度は低いですが「僕」であったり、さらにレアな例では「拙者」だったり。さすがに口頭で「拙者」と言う機会はあまりないのですが、あまり親しくない女性と話す時などは妙に緊張して「僕」という一人称が出たり出なかったり。

 一方で女性となると、これは圧倒的に「私」であり、たまに「あたし」って言う人がいるかな、といったところでしょうか(「うち」という人が今の職場にはいるにはいますが……)。「あたい」というと今なら桜塚やっくんですし、「あちき」というとイブニングで連載中のおせん姉さんのようです。そして「僕」と自称する女の子は、とにもかくにも魔法騎士レイアースの獅堂光以外にはいないだろう、と思っていました。

のですが、そうでもないようですね。参考:http://d.hatena.ne.jp/akio71/20070320

今回、この一人称のことについて書きたくなったのも、この方の文章を読んだためでした。今まで見てきた、考えてきた方向とは別なところから見た考え方。目ウロコです。どうやら年頃の女の子にとって、一人称と言うのは野郎どもよりも格段に深刻な問題のようですね。これは理解されない、そうじゃない人たちには絶対にわからない――。

もっとも、「おれ」と「俺」と「オレ」の使い分け、というのはわかる気がします。私は宮沢賢治等の影響で好んで「おれ」を使いますが、今時のカッコイイ系のキャラならカタカナの「オレ」がいいと思います。でもって渋め、大真面目、凄みを持たせるためには「俺」なのかな、と。

最後に個人的な意見を少し述べて締めくくりにしたいと思いますが、女の子が「おれ」とか「僕」とかという一人称を使った場合どう思うか。個人的には「ちょっと変わってるな」ぐらいにしか思いません。使う側の立場にしてみれば、「変わってるな」と思われること自体望まないことなのかもしれませんが、そう感じてしまうのだから仕方がないと、ここは勘弁していただきたいところです。

……もっとも、そんな女の子の存在は私にとってファンタジィの世界の住人なのですが(あ、でも私の祖母は一人称が「おれ」だった時もあったかな。小学生の頃は、「どうして女なのにおれっていうの」と疑問を投げかけたものですが、もしかするとそれは単純に方言の由来なのかもしれません)。

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