(M・ユルスナール著/澁澤龍彥訳『三島由紀夫あるいは空虚のヴィジョン』訳者あとがきより)
……そういう一般的な情勢について私はなんの知るところもないし、なんの興味もない。もともと日本文学の国際化だとか、国際社会における日本文学だとかいった問題には、なんの興味も関心もない人間だからである。私にとって関心があるのは、いつでも個々の作家、個々の作品である。
最近はXをほとんど見ません。Youtubeも見ません。何だったらテレビの全国ニュースもあんまり見ません。平日はウォッチンみやぎを見るので、多少はTHE TIMEを見るんですが、基本的には県内ニュースと河北新報の夕刊が私の情報源です。
先日THE TIMEで、インフルエンサーがどうとかっていう話をしていました。今や情報は自分で発信者を探して得る時代! だそうです。……そういうものなんですねえ。レシピ本よりガイドブックより何より自分好みの情報を発信するインフルエンサーのSNSを見つけてフォローする! とか。私もその点は「そうかな!」と思います。今の私がそうしないだけで。
ええ、情報弱者と言わば言えです。ただ私はADHDでASD(自閉スペクトラム症)という気質をもっているので、あまりにも情報が多すぎるとパンクしちゃうんです。だから入ってくる情報を節約しています。
その代わり、よく本を読んでいます。そして県内ニュースやイベント情報などには敏感に反応し、実際に足を運んで感じるようにしています。そして自分で体験し、自分が感じたことを何よりも大切にしようとしています。冒頭に引用した澁澤さんの言葉は、そのまま私の理想です。実際既にある程度、自分のなかで実現できつつあります。
極端な話、別に世の中がどうなったっていいんです。私の心の中にある人工楽園は、かなり出来上がってきましたから。『さかしま』のデ・ゼッサントみたいな生き方もいいですよね。いずれにしても私の心の中で作り上げる世界だから、何だっていいんです。
とはいえデ・ゼッサントも健康を害して人工楽園を放棄せざるを得ませんでした。肉体を廃止して真に精神的な生活を送りたいと願っていますが、現実問題として私の精神は肉体あってのものです。だから体調維持も心がけなければなりません。
近頃はめっきりと寒くなって、頭が痛いとかおなかが痛いとかめまいがするとか貧血に似た症状で起きていられないとか、割と明確な体調不良が起こって大変です。いつもできていることが急にできなくなったり、10秒前に自分がやっていたことを忘れて呆然としてしまうこともありました。そういうわけで、今読んでいる「ハドリアヌス帝の回想」が終わったら、今度こそ軽めの本を数冊読んで心を整えたいと思います。1年100冊の目標もあとちょっと(現在96冊目)、まずは元気を出していきたいと思います。
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