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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
「せんだい21アンデパンダン展2023」仙台市中心部における会場は屋内が3か所と屋外が1か所。このうち2か所は11時オープンで1か所(商業ビル「仙台FORUS」の中にある)は10時オープンなので、とりあえず早い時間にオープンする仙台FORUS内「TURN ANOTHER ROUND」に行きました。

 『展示会場については実行委員会が決定し、後日「会場決定通知書」で連絡いたします。』

 公式ホームページの応募要項にそんな風に書いてありました。だからどれほど無審査で自由な展示会とはいっても「ある程度は」ギャラリーによって雰囲気のカラーリングがあったのでしょうね。というのは、この商業ビルの7階にある場所を見て思いました。

 結構、ちゃんとしてるんです。……というと語弊がありそうな気もしますが、1日目にまわったバーリトゥード感が薄くて。回を重ねるごとにルールが決まって選手の戦い方も洗練されていった総合格闘技の世界みたいに、うん、いわゆる美術展の形に収まっているんです。みんな綺麗なんですよ。――そう、とっても綺麗で清潔で、ちょっと高級な感じがするんです。チフリグリさんとか中本美術館で見たような手作り感がなくて、洗練されているんです。

 

 ロングで2枚ほど、会場の雰囲気を撮ってみましたが、こんな写真を撮りたくなるくらい整然としているんです。ちょっとエッジの利いた作品もありましたが、それさえこの「FORUSというオシャレな商業ビルの中にあるオシャレなギャラリー」の雰囲気を壊すものではありません。そういう雰囲気を一通り味わい、「よし、見たぞ!」と言って、次の会場に移動します。今度は仙台アーティストランプレイス(SARP)です。




 SARPのアンデパンダン展は、こちらは先ほどの「TURN ANOTHER ROUND」よりは幅が広い印象でしたね。抽象画あり、マンガっぽい可愛いキャラクタがあり、私の心の奥深いところまで突き刺さってくるような……要するに「波長が合う」作品が多くて、とても楽しかったです。先日書いたRimoさんの作品もこの会場にありましたしね。



 これはいいですね。説明文も合わせて読まないとわかってもらえないと思うので一緒に掲載しました。ハレとかケとか、いかにも日本的な光と闇の概念を可愛らしい絵柄で覆い隠しているものの、包帯ににじむ血のように染み出している雰囲気が、私の無意識に眠っている感情を突き動かします。



 これもまた強烈な印象を受けました。ただでさえ目というのは時によって相手を射すくめるような力があり、最近読了した『帝都物語』には目の力で超常現象を引き起こし相手を殺害する『邪視』の持ち主がいました。そのようなエネルギーが青い針金で顕在化していて、まさに「その場の空間を支配するかのような独特なプレッシャーを放つ」のです。



 これはちょっと変わった展示ですね。鑑賞者参加型と言いますか。かたわらには手のひらに収まるくらいのサイズにカットされた水流の写真がいくつもあって、私が好きなものを選んで好きな場所に貼り付ける……というものだそうです。そういうものかね、といって私も素直に写真を選び、貼り付けてみました。こう、製作者側から積極的に私の感情をコントロールされるのも面白いですね。おかげで、ざわざわしていた気持ちがだいぶん落ち着きました。



 本来の順番としては、先にこちらを見てアンポンタンズ展を見ました。そしてここで気持ちが前向きにスイッチしたところで、大手町にあるギャラリー ターンアラウンドに向かったのでした。






 なお、アンデパンダン展ではこのような屋外会場でも展示がありました。ここは……ねえ。もうバーリトゥードというか、ストリートファイトみたいな感じですよね。私も正直、「一応、やっているっていうから見てみるか」って感じで来たので、それほど強い印象はありません。この屋外会場とタナランが比較的近いので、ちょっと寄り道をしてからタナランに行きました。そして久々に「ドール」に入れ込んでしまったのでした。

 (つづく)

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