忍者ブログ
大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは

 初詣は西新井大師

 高杉です(……みんな拍手!拍手!)。


 と、これは御所河原組長のお詠みになったハイブローな一句でありますが、今日のメインはそれではありません。組長にかく詠ませた江戸時代前期の俳人、山口素堂の俳句です。

 「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」

 こうして書き出してみると、なんか季語だらけで、梅沢富美男さんあたりがテレビ番組で書いたら散々こき下ろされて梅沢さん大激怒浜田さん大爆笑……ってなりそうな気もしましたが、まあそんな専門家の批評はよろしい。

 今日『OH!バンデス』で気仙沼に水揚げされた初ガツオのニュースを見て、「ああ、おいしそうだなあ。そういう時期なんだなあ」と食欲をそそられると同時に、これまでの2つについても別日に感動していたので、この句を思い出し、しみじみと味わった……そんな感動を残したくて、この記事を書きました。

 ほととぎすに関しては、こないだブログで書いた通りです。こないだ夜中の3時半に目が覚めて、ふと聞こえてきた鳥の鳴き声を検索して、「ああ、これがホトトギスの鳴き声か」と感じたこと。そして青葉についてはさらにしばらく前――別に日記には残していないのですが、天気の良い日に杜の都仙台のメインストリート『青葉通』に行った時、

 「ああ、まさに新緑の時期、青葉通がその名の通り若々しい青葉を広げているなあ」

 と感じたのを思い出すと同時に、それら3つがひとつの線でつながって、「ああ、こういうことか……」と腑に落ちた。そんな感じです。


 粋だ無粋だとか、才能あるとかないとか、私にはわかりませんし、あまりこだわりたくありません。ついでに言えば、こんなことを感じたからと言って、和文学の扉を押し開いたとも思いません。

 ただ、少なくともこの句に関しては、

 「その時初めて句の意味に気づき、高杉は膝を打った」

 そんな感じでした。最近は山岡荘八先生の『伊達政宗』にがっぷり四つなので、ちょっと古風な言い回しですが、久々に心の深いところから感動し、心が軽くなった瞬間でした。今日はこのまま静かに終わります。梅雨入りしなかなか気持ちも鈍くなりがちですが、心が今日も明日も明後日も元気でありますように。

拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック