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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは

 クローズアップ現代を見ながら

 高杉です(チューハイを飲みながら)。


 トキワ荘といえば宝焼酎のサイダー割り――すなわち『チューダー』ですが、今日は缶入り焼酎ハイボール(レモン)を飲んでいます。いえ、クローズアップ現代で藤子不二雄A先生が取り上げられると知ったのは、これを買って家に帰ってきてからだったのですが。

 あと、果たして当時テラさんこと寺田ヒロオさんを筆頭に若き漫画家たちが宝焼酎を飲んでいたのは以前見た映画のなかの話なので、本当にそうだったかどうかはわかりませんが、それはともかく。

 「とうとう来たか」

 そんな感じです。藤子不二雄A先生の訃報に触れた数日前に思ったこと。

 人間としてこの世に生まれた以上、誰もがいつか迎える瞬間。それに、いわゆる『トキワ荘メンバー』というくくりで語られる仲間たちは、そのほとんどが鬼籍に入ってしまいましたから。

 寺田ヒロオ先生も、藤子・F・不二雄先生も、石ノ森章太郎先生も、赤塚不二夫先生も。鈴木伸一さんや水野英子さんは今日この『クローズアップ現代』でも(インタビューVTRに)出てきましたが。

 だから、むしろ「長生きされたな」「お疲れさまでした」という気持ちがあります。


 私はどちらかというとF先生の漫画の方が好きです。こと少年漫画について言えば、ハットリくんとか怪物くんよりも、ドラえもんの方が好きです。これはもう、私自身のストーリィがあるので、どうにもなりません。でもF先生の異色SF短編よりもA先生のブラックユーモア短編にワクワクしてしまう時も、たくさんあります。

 どっちも人間のダークな部分というか、あんまり意識したくない部分をさらけ出した感じだと思うのですが、A先生の場合は最初から最後まで人間くさいのが特徴なのかな、と思います。『笑ゥせえるすまん』なんか、その真骨頂ですよね。理性では喪黒福蔵のポジションから「やっちゃいけないことをやったからだ」と思うものの、「ドーン!」を受けて「ギニャ~」となって破滅するキャラクタにシンパシーを感じる……と。

 F先生のSF短編だと、もっと突き放した感じというか。人間くさいのは同じなんですが、個人の強さ弱さではどうにもならないようなシチュエーションがあって、その中でどう生きるか、という。映画の『ディープインパクト』みたいな、そんな印象があります。そこに「すこし、ふしぎ」なスパイスがあってね。


 ……と、私は『ドラえもん』原理主義なので、どうしても後付け的というか、ある程度年齢が上がって偏屈ぶりにターボがかかってきたころに好きになったことを正直に告白したところで、そろそろこの記事を締めくくります。缶チューハイも2本目に差し掛かりましたし、テレビの方も次の番組になりましたし。

 藤子不二雄A先生、お疲れさまでした。私は『ハットリくん』も『怪物くん』も『まんが道』も完全に読んでいません。『笑ゥせえるすまん』も、実家に単行本があって何度か読み返しましたが、怖すぎて「大好き!」とは言えません。

 でも……。

 今でこそ色々な情報が手に入って、「あの当時、実際はこうだった」という「事実」や「真実」を誰でも簡単に知ることができる時代でありますが、あえて私は言います。当時の、1981年生まれのオッサンとして。


 私にとって『藤子不二雄』名義で世に出た漫画は、すべてお二人の漫画でした。そういう認識でした。……心情的には、今でもそうです。

 ドラえもんも、ハットリくんも、怪物くんも――とにかく私が目にしたり手にしたりする本に『藤子不二雄』と書いていれば、それはすべて「ベレー帽をかぶった人とサングラスをかけた人、二人で描いた漫画」という認識でした。実際はそうじゃなかったと言われれば、確かにそうなのですが、先述したように私自身のストーリィの部分は変えようがありません。「そういう認識で生きてきた」私の人生は誰にも変えられません。正しいとか間違ってるとかじゃなく。これは「過去」ですから。動かしがたい事実ですから。


 すでにこの記事を書いている間にテレビ番組は変わって、うわ~私が中高生の頃大好きだったピチカートファイヴの野宮真貴さんが出てるよ渋谷系だって懐かしいなRomantique'96だよなんて話を書いています。ここから先はまた、稿を改めて書くとしましょう。もう缶チューハイ(しかもロング缶)を2本飲み終わってしまったので、少々不安がありますが、とにかく今日はこの辺で。終わりで~す!(困った時の三四郎小宮さん風シメ)

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