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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
こんばんは。

 もうすぐストックしている「S-Fマガジン」を読み終わりそうです

 いぬがみです(ただいま2000年12月号を読んでいます)。


 最初は「SFっていうのはなじみがないけど、とにかく食べてみよう」とかって、ものすごく簡潔に言えば、

 「やっつけてやろう」

 と文芸的けんか腰で組み合ったのですが……。


 最初に手にした2000年6月号は「フィリップ・K・ディック特集」。しょっぱなからビシビシっとやられてしまいましたが、めげずに立ち上がって読了。次は「『タイムライン』と量子論SF特集 」ときました。シュレディンガーの猫っていうのは知ってますけど……ううん、大丈夫かな。

 「クーカンとかヤカンとか、トンチンカンなこと言っちゃって」

 と『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』でワープ理論の説明を受けたのび太くんの振りをしてうそぶきながらも、さすがS-FマガジンとSF作家の方々です、私のような「自称文系の読解力欠如バカ」にもわかるような言葉で、量子論の何たるかを書いてくれました。そのおかげで、もちろん「これで量子論の何たるかを理解した!」なんてぇことは言いませんが、少なくとも「やっぱりSFはダメだ」と投げ出すことなく、最後まで読みました。次は何だ!? ええ、ちょっと時間が飛んで、2000年11月号「ファンタジー特集」です。

 一生懸命SF的な、すなわち(2020年現在の私たちの世界で実現していなくても)科学的な理論によって裏付けられた異世界に慣れ親しんでいた38歳の私(もうすぐ四十郎ですが)には、あまり心がときめきませんでした。せっかく魔法とか何とかっていうファンタジィな要素をふんだんに含んだ短編が掲載されていたのに? 確か20年前は、逆に「そうそう、こういうのを読みたかったんだよオレは」とか言っていたような気もしますが……。

 ま、これも一時的なものだと思いますがね。

 性格上(あるいは精神科医から第一種向精神薬を処方していただけるような人間だから)、ひとつのことに集中すると、つま先から頭の上までどっぷりと浸かってしまって、それだけが唯一無二、絶対の真理だと信じて突き進んでしまうのでね。

 だから、その……。


 私はまだまだ、狭い世界しか知らないのだ、ということです。

 それと同時に、

 「まだまだ、自分の世界を押し広げることはできるのだ」

 ということを感じています。


 そう思うと、私は現在を生きることに絶望できません。

 「絶望しない」と自分の意志で言うのではなく、「できない」といいます。あえて――ちょっとずるいかもしれませんが――自分の意志の外側にポイントを置いて、こういう言い方をします。

 だって、まだまだ知りたいことがたくさんあるんだもの。


 「知らないこと」は、おそらく私が認識できないくらい、たくさんあるでしょう。

 私が「知らないこと」を「真実」として語る人は、いっぱいいます。でも、私にはそれらのすべてを「真実」なのかどうかを確かめるすべはありません。そんな時間もないし、それに時間を割くこともできません。私はCIAでもMI6でも007でもありませんから。ボンド、ジェームス・ボンド(例のテーマ曲)。

 だから、私はこれからも、自分で「できる範囲」で、色々なことを調べます。そして知りたいことを知ります。どちらかというと、そのリソースはいわゆる「普通の」人と比べて狭いようですが、それでも……ね。

 それが私の生きるモチベーションですから。

 そんな、1円もお金を生まないような思いが、今の私を生きながらえさせているのですから。


 最初はSF的な話をするため、タイトルは「科学は人の生活を助ける」としようと思いましたが、書いている途中で流れが変わってきたので、変えました。まあ、いつものことですが。

 最初に触れたのは多分に漏れずPS版の『MGS1』なんですが、そのあとMSXの『MG2』をプレイして、色々と深くストーリィに触れて。この言葉も知って。『スナッチャー』とか『ポリスノーツ』とか、小島監督作品は大好きなんですが、とりあえず今の気持ちに一番フィットする言葉を引用させていただきます。

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