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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
1981年生まれの私は『手塚治虫世代』ではありません。どちらかというと『手塚治虫に影響を受けた漫画家世代』であり、藤子不二雄あたりがメンタル的に重要な位置づけとなっている世代であり、手塚治虫はちょっと遠い世界のような感じがしていました。無論『鉄腕アトム』は知っていましたし、『ブラックジャック』なんかを多少読むくらいのことはしていましたが。

そんな私がどうして99年に手塚治虫トリビュート『atom kids』を買ってしまったのかと言えば、コミックキューという雑誌がきっかけでした。水野純子女史の怪作『ピュア・トランス』を読みたいがために買ったその号は『手塚治虫リミックス』……吉田戦車や島本和彦といった漫画家が手塚作品を自分の作風で描くという試みが行われていたのです。そしてその中で手塚るみ子さんと細野晴臣氏との対談があり、当時テクノミュージックかぶれだった高校生の犬神くんが気取って買ってしまった……。そんな感じです。

蓋を開けてみれば、さすがトリビュートアルバムらしく、非常にバラエティに富んだ参加アーティストでした。

忌野清志郎・野宮真貴・宮本和史・浅野忠信・80年代の筋肉少女帯・西脇唯・佐野元春……それ以外にも多くの人が参加しています。ロックな感じがするかと思えば、ポップな人も参加していて、なんとも不思議なアルバムです。

同じようにゴチャゴチャな楽曲を放り込んだ手持ちのデジタルオーディオプレーヤーから浅野忠信さんの歌う『名も知らぬ星』が思いがけず流れてきた時、その当時のことが電光のように蘇ってきたので、この記事を書きました。懐かしい思い出です。


高校生の頃は随分と擦れっ枯らしていたというか、格好つけていたというか。クールな生き方をしたいぜ、と思っていたために、あまり何事にも熱中せず、なんとなく過ごしてきた……そう思っていたのですが、こうして何かのきっかけで思い返すと、案外楽しかったのかな……なんて気がします。

やっぱり、そうじゃなきゃ、つらいですよね。せっかく20年も30年も生きてきたのに。

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