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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
25年以上前にそういう名前のアーケードゲームに触れ、これを大変に気に入った経緯があり、それ以来「達人」という言葉がすごく好きな私。ちょっと前なら渋川剛気ですが、最近は時代小説の剣豪たちになるのかな。

今は山岡荘八先生の『千葉周作』を読んでいます。言うまでもなく『北辰一刀流』の創始者です。その特徴は実践的な技術を重視した合理的な体系でありますが、私が今読んでいるのはそういった流派を興す前の修行時代の話です。

15歳の時に地元でトラブルを起こし(とある道場の跡取り息子を谷に転落させ、その妹と男女の交わりをしてしまった)出奔した後、剣の道に励み精神的に大きく成長する。まあこの手の小説の王道ですが、私はそういうのが大好きなので楽しく読み進めております。

宮本武蔵にせよ柳生宗矩にせよ、剣の道を通ることによって人間的に大きく成長するという展開になるのは、つまりそういう厳しい修行でもしないと人間は本質的に荒れた心になってしまう生き物だ、っていうことなんでしょうね。そして、そうやって技術と精神を鍛えあげていくと、むやみやたらと斬りかかることをしなくなる、と。

たいてい達人と言われる人は、そういう感じですよね。それを強いとか弱いとか、色々と議論をするところがあるでしょうが、私はそういうの、もういいです。私は主に本を読むことでそういった精神を学んでいるところですが、それがすごく心地いいし、実際に正しいと考えているからです。

今、世の中では色々なことがあります。それに対して色々な意見を言う人がいます。数年前は私もそういうことに対して抗ったり斬りかかったりすることが正義だと思っていましたが、最近はできるだけ、受け流そうとしています。いったん受け流して、静かな状態で自分の考えを吟味し、行動する。そういうものに、私はなりたい(賢治先生風オチ)。

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