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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
日経Linuxを探しにまちなかの書店に行ったところ、「村上海賊の娘」という本が店先でプッシュされているのを見ました。

世はまさに大海賊時代ですから、そこに「娘」というキーワードを加えて斬りこんできたんだろうな、つって返り討ちにしてやろうと思い、とりあえず手にとって見ました。・・・ふむ、どうやら、史実を元にした物語みたいですね。

ということは、それなりにしっかりとした物語という事でしょうか。・・・今、こうして記事を書くにあたり、ちょっと新潮社の公式ホームページで調べてみたところ、そうですね。いぬがみは徳川信奉が強く、その家康公を「三河の親類」と呼んでいた総見公(織田信長)寄りなのですが、何というか・・・花の慶次に似た空気を感じました。

「姫様はすべてを欲しておられるのですな」
「そうだ、悪いか」

これは公式ホームページ内にある本編内のセリフ(だと思うの)ですが、なるほど、いよいよもって面白そうです。私の歴史観は山岡荘八先生の「徳川家康」を大基準として置いているので、「切取り強盗は武士のならい」的な思想は受け入れられませんが、そこまで言うのなら、どれほどのものか見せてもらおうか。海賊の娘の野望とやらを――という気にはなりました。


・・・ただ、この海賊の娘が反主流・反体制な立ち位置だとすれば、私もまたそういう性格なんです。

つむじまがりのへそまがり、根性曲がりのつづら折り。十重二十重に折れてねじれた心は、たくさんの本を読むことにより大きく修正されたものの、一方で心の奥深いところには強〜力な筋金が入りました。

第35回吉川英治文学賞新人賞受賞。2014年本屋大賞受賞。OKOK素晴らしいことだと思います。そういう、評価されたもの・人気のあるものを積極的に追いかけて読みまくる。それは正しいことだと思います。

でも、いぬがみにとってはそのキラキラしたものが、逆に邪魔なんですよ。あまりにもみんなから読め読めと言われると、

「面白いかどうかはオレが決めるんだ」

つって、むしろ積極的に距離を置こうとするんです。そして決して近づこうとしない。妙に意固地になってしまうんです。まったくもって感情的、非論理的な話ですが、これはもう性分だから仕方がないんです。


もちろん、これは非常に面白いだろうだと思います。かなり興味をそそられています。もしも(変な話ですが)ここまで話題にならなければ、するりと買っていたかもしれません。だからこそ、こうしてちゃんと記事を書きました。

もう少し、ほとぼりがさめたら読もうと思います。「宮本武蔵」も「徳川家康」も「竜馬がゆく」も、みんなみんな一時代を築いた超ベストセラー作品ですが、私が読んだのは初版からウン十年も経った2010年代の話だし。そこまではいかなくても、当分はね。

あとは、ここしばらく読みまくった本の感想がある程度まとまったら、ですね。ブログの休止期間中に読んだ山岡荘八先生の「柳生宗矩」は、本ッ当に面白かったですから、ちゃんと気持ちを整理してから次に行きたいと思います。

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