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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
消える書店:ネットに負け相次ぎ閉店 地域中核店も(10/23 毎日新聞)

 しばらく前から、本に関しては極力、本屋で買うようにしています。

 確かにAmazonで注文すれば、極端な話、自宅から一歩も出ることなく手元に本が届くわけですからね。欲しいものが欲しいだけ確実に手に入る。こと利便性を思えば、本屋が消えていくのは時代の流れなのかもしれません。

 ただ、「時代の流れ」で片付けられるほど、私の本屋に対する思いはヤワじゃないんです。

 本屋というのは、かつての私にとってゲーセンと同じくらい重要な、そして大好きな場所でした。いや、過去形じゃなくて現在進行形で大好きな場所なんです。


 古い人間なのかもしれません。やはり本は実際に手に取りたいと思うのです。そしてお店が許してくれるのなら、最初の方をちょこっと立ち読みして、「これは!」という衝撃を受けて、レジに持っていく行程を味わいたいのです。

 あとは、これが本屋の楽しみなんですが、通常まじわることのないような世界の本も見ることができるのが楽しいんですよね。その気があれば平積みされた児童書を眺めてしみじみすることもできるし、少女漫画の表紙に「うん?」と立ち止まることもできる。さらにいえば軍事専門誌のコーナーにアニメちっくな女の子の姿を見つけて2~3度通りすがった後にどうしても看過できず「お前はどこのワカメじゃ」と故・石立鉄男氏の物まねをしつつ手に取る、なんていうこともできたりするわけです。

 こうしていると、まったく思いがけない出会いがあり、そこから一気に世界が広がったりすることもあるのでね。こういうのも、人間自身のセンスを磨くチャンスでもあるのかな、と思うのです。振り返れば高校生のころ、『カードキャプターさくら』を買ったきっかけも、こうして本屋で立ち読みをしたのがきっかけでした。


 「皆さん、本屋さんで本を買ってください。そうしないと町から本屋がなくなります」(海文堂書店、福岡店長)

 最後の最後まで、私は本屋さんを愛し、通い続けます。・・・店頭に並んでなかったら、注文すればいいのだし。1週間でも1ヶ月でも待ちますよ私は。待つわいつまでも待つわですよ(古いなあ)。

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