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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 毎年毎年、8月末と言えば『24時間テレビ』。

 徹底的な娯楽性を求めたフジテレビの『26時間テレビ』に対して、こちらはあくまでも感動を求めて、そういった人たちを引っ張り出してきて延々と流すコンセプトで。そんなものを24時間これでもか~これでもか! と押し付けてくるその内容に否定的な人たちは、ネット社会であれば1千万とも2千万ともいることでしょう。

 昨日、家に帰ってきてから見たのは、余命ゼロ(?)の人が仮装大賞をやったり、紫外線に当たれない子どもの日常生活を放送したり、それからナントカっていうドラマだったり。そのあたりで我慢できなくなってギブアップしてしまいました。

 ……正直「かわいそう」という感情はありませんでした。それはかえって申し訳ない、失礼なんじゃなかろうか、という気がするからです。

 だとしたら、そんなものを無関係の私たちに見せ付けて(本当は「押し付けて」と言いたくなるくらいの雰囲気に感じました)、どうしたらいいのか。募金でもすればいいのか。それこそ「かわいそう」と涙すればいいのか。いや実際に私の親はそうしているので、そうなのかもしれませんが、私はそんな気持ちにはなれません。


 ま、それぞれの思いがあるから、それはさておいて(アントニオ猪木)。

 仮装大賞というのをマジメに見ていたのはいつ頃だったかな、と思うのです。

 前は確かに、結構、好きでした。なんかオーケンさんが審査員として出ていたような記憶もあります。

 結構クオリティが高い作品にオォーと声をあげたり、合格するか、しないか? というところにハラハラしたり、惜しくも不合格だった人へ萩本欽一が一生懸命フォローして、温情で審査員が入れたポイントで逆転合格したのを見てホッとしたり。

 ……でも、私の年齢が上がってくると、だんだんそれが嫌な、なんかずるいもののように映って来たのですね。

 いつしか『子どもが出たらもう合格』とかって、そういうのが透けて見えてしまうようになってしまって。万が一、不合格になろうものなら欽が

 「あら~! 惜しかったネェ~!」

 「なんでこんなにガンバってるのに、入れてあげないのよ!?」

 「あそこのおじちゃんのせいで、落ちちゃったんだよね~!」

 と、なぜか審査員を糾弾。カメラで大写しにされ、苦りきった表情の審査員がポイントを差し出し、逆転合格となる……。そんなシーンを何度も見ているうちに、すっかり興味を失ってしまいました。


 今回だって、もう作品を披露する前から延々とカワイソウ作戦(末期がんだの、もう余命のリミットを過ぎているだの……)を展開してるんだから、ステージに立っただけで合格にしてやりゃいいと思うのです。

 そういうのって、やっぱり、よくないのかな。でも、そういったものをずっと否定して、10年以上そうやって生きてきたしね。申し訳ないのですが、いまさら変えられません。

 でもでも。

 別にテレビで無理やり宣伝しなくても、普段の生活の中で自然に誰かのことを手伝ったり、助けてもらったり。『お互い様』という気持ちが、常にあるのでね。ことさら煽られるから、かえって嫌な気持ちになるのかもしれません。

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