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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 犬神はそれほど美術的な教養が高いわけではないのですが、それでもアルフォンス・ミュシャという人の絵は大好きなんです。

 好きになったきっかけは、ずっと前に伊藤園から出ていた『サロン・ド・カフェ』のラベルに印刷されていた『黄道十二宮』の絵を見てほれ込んだ……という極めてミーハーな理由なのですが、しかしながら元々フランスの女優サラ・ベルナールの演劇のポスターで大ブレイクしたと言う経緯を考えると、自然な流れなのかもしれません。

 で、そんなミュシャの絵の展覧会がなぜか岩手県立美術館で開催されていると言うことで、「行きたいな、でもどうしようかなー」なんて半々くらいの気持ちで考えていたのですが、よく考えると本物の絵を見る機会なんて、もしかしたらこのあと一生ないかもしれないのですし。そう考えるとまあ、多少のコストを払っても行っておこうと思い弟者を迎えに行く直前、行って来たのでした。


 広くて、綺麗な岩手県立美術館に入ったのは初めてだったので、かなり挙動不審気味に会場に飛び込み(笑)、絵を眺めていると……なるほど、やはり本物は違います。私がほれ込むきっかけになったパリ時代のサラ・ベルナールの演劇のポスターに様々な商品の広告。どれもこれも素敵です。私もまた当時のパリジャンと同じようにそれらのポスターにすっかり魅入ってしまったのでした。

 そして、このパリ時代の絵しか知らなかった犬神は、その後(アメリカ時代、プラハ時代)の絵の変遷を見て、ようやくミュシャという人の大きな作品の流れを理解することが出来たのでした。

 確かに最初はパリ時代の、いかにも官能的な、『綺麗な』女性たちに惹かれてしまったのですが、今の感覚であれば後期のスラブ系少女の健康的な姿に見とれてしまいます。こんなことを言うと「結局なんでもいいのか」と言われかねませんが、とにかく見て感動するためのものでしょう、絵って? 私は美術評論家じゃないから、とにかく私は好きなんです。


 帰りには、この展覧会の目録とクリアファイル、それにシオリを購入。たぶん大学生の頃なら絶対に買えなかったから、これはぜひ抑えておこうと思って買いました。家に帰って見てみると、これはその金銭的な数字以上の価値があるすばらしい本だったので、もう一冊買って来て兄者にプレゼントしたいと考えています。

 あと、この会場に来て初めて気づいたことなのですが、どうもミュシャは若い女性に人気があるとのこと。確かに会場には女子高生、それにほんの少しキラキラした飾りをつけたハイセンスな女の子など、そういった人たちがちらほら見受けられました。結構、素敵な感じです。

 大学生の頃なら、会場に来ている女の子たちに興味を持ってドキドキしちゃってたんだろうなって思います。さすがに今は……ね。

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