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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 『刑事物語2 りんごの詩』を見ました。

 感動しました。熱くなりました。また感動しました。以上。

 ……いや、もうちょっと書きますよ。もちろんね。


 今回は青森に転勤させられた片山刑事ではありますが、そこでたまたま袋叩きにされている少年(ジャリボーイ)と出会います。少年は典型的ないじめられっこではありますが、ある時蟷螂拳(とうろうけん)のトレーニングに励む片山刑事の姿を見ることで、自らもその拳法を習います。

 もちろんその一方では、非常に(いい意味で)暑苦しくて、熱血だけどちょっとばかり先走りしやすい片山刑事が地元の刑事に煙たがられながらもズイッ、ズイッと事件の真相に迫っていく……というおなじみの展開で進みます。そしてその土地で知り合った女性とちょっといい関係にも!? という『寅さん』ばりの恋愛シーンにもヤキモキさせられてしまいます。

 とにかく不器用、暑苦しくて長髪バサバサで着ている服もジミジミ~で、およそ女性受けする要素が(少なくとも外見的には)一切ないながらも、ひたすら純粋で熱いハートを持って女性にアタックし、それが少しずつ通じていく……。やっぱりこういうのが、理想の恋愛です。


 物語は進み、事件はいよいよ核心へと迫ります。そしてクライマックスではようやく、本シリーズにおける名物『武田鉄矢・ハンガーフォーム』が出てきます。前回はたまたま近くにあったものを取って応戦していたのですが、今回は広い中庭での戦いなので、弟子のジャリボーイのアシストでハンガーを放ってもらい、それで戦います。

 ところが……最初に投げたのがプラスチックの軽いやつだったので……

 「ちがーう! 木のやつ!!!」
 
 「はいっ!」

 と、これまたジャッキー・チェンばりのギャグを盛り込んでの大立ち回り。それまで片山刑事に思い切り感情移入し、同じタイミングでドキドキしたり悲しくなったりしていた犬神はその強烈なカタルシスに朝っぱら(午前5時台)から大声をあげそうになってしまいました。
 
 
 前回は愛する人を守るために松田優作ばりのキリングマシーンぶりを遺憾なく発揮した片山刑事ではありますが、今回はジャリボーイへの(武道を通した)教育がひとつの柱になっているので、非常に熱血な雰囲気となっております。その説教くさい雰囲気が嫌いな人もいるようですが、……まあ、私も金八先生とかはあまり好きではないのですが……こんな感じで、武道を通じて「実際的な強さ」を教え、その強さでジャリボーイを少年へ、そして「男」へと導いていくドラマはすごくよくできていると思います。

 いわゆるハンガーヌンチャクのシーンはあまりないのですが、その代わり中国拳法の修行(型とか)と実戦(複数人相手でもボコボコ。相手が動かなくなっても「これでもか~これでもか!」とばかりに叩くし、蹴る)シーンがたっぷり収録されているので、やはり和製アクションドラマとして結構楽しめるのです。


 ちなみに本作にはタモリも出ています(タモリ一義)。役どころは……今風に言えばちょっと電波系の居酒屋の主人。薄暗い部屋なのにサングラスをかけて、セコイ詐欺を働こうとして引っ叩かれる役。そんなに出番は多くないのですが……嫌だなあ、こんな店。

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