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大好きなアートと文芸関係、それに仙台を中心に私が見た日常のことを書いています。時々頑張って大体のんびり。もさらくさらの18年……。
 「強くなれ! わが肉体改造論」を読み終わりました。

 日常的により健康に生きるための言葉が徐々にヒートアップして、後半においては一応いくつかの健康法、トレーニング方法を説明するものの、最終的には「カラテをやりなさい」ということになるのが実にゴッドハンド氏らしく、小ざかしい理屈を粉砕するパワーを見せ付けられた気がします。

 やはりフィジカルな部分に根ざした表現者として、史上最強の存在だと思うのです。ちなみにその真逆に存在する人は漫画家・小林よしのり氏です。私は「おぼっちゃまくん」から入ったのであえて「よしりん」と呼びたいところですが。


 文庫版の解説は正道会館の角田信朗さんでした。こちらもまたファンな人です。

 角田さんといえば正道会館最強の男というイメージがありましたが(実際的にはセーム・シュルトの方が強い気もしますが)、その前は芦原会館に所属していた、ということを知り、少し驚きました。つまり角田さんと創立者・石井和義氏は「師匠と弟子」ではなくて、芦原英幸氏の「兄弟子と弟弟子」という関係だった、というのですね。

 芦原会館も元をたどれば極真会館へと行くわけで、なれば角田さんはマス大山氏の孫弟子といった位置づけになるのでしょうが、ここで前々から持っていた疑問がまた浮かんできました。

 どうして独自の流派、看板を立てるのか、ということです。


 それがいいのか悪いのか、ではなく、動機は何なのか。最初はひとつのまとまりだった極真会館なのに、どうして弟子がどんどん独立してしまったのか。いつもウムムと考えてしまいます。

 下世話な言葉ですが、利権の問題とか、師匠とケンカ別れしたとか、そういうのならわかります。解釈の違いで分かれてしまったのも、どちらがどうとも言えないので、それもわかります。

 ただ、全員が全員、そういうわけではないですよね。じゃあその人たちは、どうして自分流を起こしたのか。どうしてその流派にいて、ずっと続けていられなかったのか。


 別に結論が出なくたっていいのですが、ふと解説を読んでいると、そう思いました。サア次は「性格改造論」だ。

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